2ntブログ

「知悦人の備忘録3  ~ それでも犯られる女たち ~」




この作品の前作は ⇒  「知悦人の備忘録  ~ 狙われた女性たち(シーズン2) ~」



きっと今までの私であったなら参加していなかっただろう。
人が今までにしない何かをやる時と言うのは、決まって特別なストレスが掛かった時だ。
そう、私も例外ではない、書き始めようとした2作品がどうにも進まない。
ヒロイン女性のタイプがいまいち鮮明にならない
“ 女教師すみれ ~ 服従記念日 ~ ” そして納得行くHシーンが浮かばない
“ 脱糞女刑事 ” 同時に2作品に行き詰まるストレス、それは思った以上だった。
そんな時だ、私の出版記念や講演会の場で何度か顔を合わせた事のある女性、
その人が私に特別な席への出席を持ちかけて来たのだ。
“渡りに船”なんてその場で思ったわけじゃない、それでも何故か受け入れてしまった。
私を特別な席へと招いたその女性は性犯罪被害者の後方支援をする会の女性スタッフ。
そしてその女性が私に参加を求めたのが“ 過去のケースから学ぶ性犯罪防止術 ”
そんなテーマを掲げた座談会のような席だ。
基本的に参加者は被害者の会などの関係者、そして当事者・その家族。
時々講演者として有識者が呼ばれる事もあるようだが、基本は情報交換が中心のよう。
今回は異例と言うか特別で、むしろその女性スタッフの勇気、または信念を感じた。
私は一般的に“レイプ肯定者”のようなイメージで世間的には認知されている。
つまり私を呼ぶことは、性犯罪を憎む集団の中に憎むべき対象を放り込むようなもの。
もちろんその女性はそんな事をストレートに言わない。
“今まで集められた知識から学ばせてもらいたい” “プロの目からの指摘が欲しい”
やわらかく言ってはいるが・・・

私の覚悟、そのようなもの。
それはレイプの本質を時に加害者とだけ言われる男性視点を無視せずに伝える事。
誰も“男性側の言い訳”みたいなものを被害者女性(または家族)に言っていない。
交通事故で言うところの“過失相殺”と受け取って頂いていいと思う。
事故の過失が相殺される、つまり責任が小さい側であってもその責任部分は消えない、
全体の結果にそれがしっかり加味されるという事だ。
交通事故の現場では基本、特にクルマ対クルマの場合には10対0のような事は少ない。
一番分かりやすいところで例えると“赤信号で停車中に追突されたケース”になるだろう。
これで何とか追突された側に責任が無いであろうレベル。
つまり少しでも動いていた・信号が既に青だった・止まるべき場所ではなかった等々、
一見“一方的”とも思える過失率に思えても、完全な10対0は少ないという事。
その“過失相殺”が性犯罪、いや他の犯罪などに関しても配慮される余地はあるのか、
私はそれを問うている事になるのかもしれない。
“犯罪者は悪い” これだけで終わり被害者の側の過失には触れない事、
果たしてそれが本当に良い事なのだろうか、意味のある事だろうか、そんな視点。
まず感情論の段階で既に受け入れられる事のない話なのだが。毎回・・・


公民館の一室、会議テーブルが長方形に部屋の形のまま四角く配されていた。
招待側扱いなのか、例の女性を含め3人のスタッフらしき女性がホワイトボード側。
私は側面の一番スタッフ側に席を設けられた。
若い女性、おばさん世代、関係者の父親らしき高齢男性、
どの人も真剣な表情、あきらかに被害者の側(被害者視点)の参加者たちに囲まれたよう。
主催者の簡単な挨拶、そしてこの会の概要の説明、そして・・・
まるで事故防止の為に注釈を入れるような感じで丁寧に私の肩書きを紹介された。
それまではばらけていた参加者たちの視線が一気に私に集まった瞬間でもあった。
会は過去の性犯罪がケースごとに匿名・黒塗りで紹介されたレジュメで進められる。
だが・・・  これがまずかった。
わざわざ私を呼んだその女性の私に対する気遣いだろうが、
いちいちケースごとに私の意見や解説を求めるような流れにしてしまったのだ。
まぁ覚悟はしていたが、それぞれがこの会で知り合いとなり納まり行く当事者意識、
私はむしろ時間が修復していた傷口を逆撫でするような役割となった。
でも、それでも譲れないのだ。私は自分の信念をきれい事という体裁では流せない。
非がある事には非があると言う。それを無いものとする事が良い事とは思えないのだ。
加害者という片側が男性である以上、その男性の思考・思想を素通りするのはおかしい。
スタッフ・参加者・私、それぞれの立場・想いのまま会は始まった。



「えぇ・・・  それでは皆さんにお配りしました過去のケースから考えて行きたいと」
スタッフの責任者らしき女性の仕切りでスタートする。


(ケース01)
アイドル活動していた10代の女性たちがファンの男たちにライブ中にレイプされた。

「娘はライブ中ですよ、それも沢山の人たちが集まっていた公の場で・・・」
お気持ちは分かります。まさか大勢の人たちが集う場、それもその場所でレイプされる、
そんな事は本人はもとより誰も考えていないでしょう。しかし・・・
そこに何人の人間がいようとも、それぞれにモラル・傍観・欲情と言うものがあります。
数は力であり、デモで暴徒化した例は散々ニュース映像で見られていると思いますが、
略奪もレイプも欲の側が勝つと起きるのです。これは“群集心理”というものです。
それに・・・  大変言い難い事なのですが、現実として、過剰に露出した衣裳、
度を越えたパフォーマンス、もうそれが日常化していたとの話もお聞きしました・・・


(ケース02)
病院に入院していた女性芸能人が薬物を使われて昏睡レイプされ画像まで撮られた。

「私の勤務するクリニックでも医師による十代女性への不適切な行為があって・・・」
警察官・消防士・医療従事者、福祉関係なんて人もそうでしょうか・・・
先生や宗教家でも一緒ですね、モラルに“お任せ”はとても危険に思います。
男性に性欲があるからこそ私たちはここに存在しています。その性欲と倫理観は関係ない。
このケースではこの女優さんに過失は殆んどないのだと思います。まぁ少し油断は・・・
少し厳しいようですが、奥さんを抱く性欲と娘さんに手を出す性欲、何が違いますか?!
それを説明できますか?  倫理とかモラルとか言っても、それは添え物、
性欲の側の違いではないんですよ。だから無自覚で欲求のまま生きる人間に注意する事。
これは相手が警察官であろうが先生であろうが、もちろん医者も例外じゃありません。


(ケース03)
親戚の伯母さんと旅行中に温泉施設に行った青年がその伯母さんをレイプしてしまった。

「知り合いの女性です、とても悩まれていました。なんて酷い事するんでしょう・・・」
そうなりますよね。あなたはその女性のお知り合いなわけですし、まさに被害者視点。
でもどうでしょうか?! 少ない男性出席者にそんな事を聞くなんて酷ですが、
若い男性、自分が若かりし頃、性的な物事に興味津々だった頃の欲熱を無視しないで
欲しいんです。相手の立場とか年齢とかに関係なく、そこに欲情が生まれる事、
それはおかしい事ですか? もちろん、それがそのままレイプしていい事にはなりません。
でも少し考えて欲しい。確かこの女性は昼間にも水着姿を青年に見せているんです、
そして混浴ですよ。これを非とは言い難いんですが、男性側の事情への理解も欲しい。


(ケース04)
訪問介護に訪れた先でホームヘルパーの女性が利用者の家族にレイプされてしまった。

「同じヘルパーステーションに勤務しています。彼女、あの事の後に退社しました」
ショッキングな出来事です。世の為・人の為となる素晴らしいお仕事、とても残念です。
まったく非がなくっても被害にあってしまうケースも、当然ですが沢山あるんですよね。
一生懸命お世話されてて、きっと無防備だったんでしょうねぇ・・・  
する側からみればそこは自宅、そこにやって来た女性を“獲物”のように見てしまった、
きっとそう思います。許される事ではありませんが、利用者も、その御家族も、
世間から寸断された消えぬストレスと戦いながら生きていたのでしょう。
そしてその温もりなのか、残酷な言い方に聞こえるかもしれませんが、少しふくよかな方、
そんなところに母性を求めてしまい許されない事をその人にしてしまったケースかも・・・


(ケース05)
女性教諭が不良生徒に人気のない場所に呼び出されて性的な悪戯をされてしまった。

「私・・・  本人です。同僚や先輩から“隙があったのでは?”と言われ・・・」
先ほどお伺いしました、休職されてるそうで・・・  早く回復されると良いですね。
御本人を前にして言う事か・・・  私、取材もしますので、当事者にもよく会います。
当たり前の事として言えば、女性の、特に若い先生ですが、受難もまた職域のはずです。
女子高に勤務されるなら別なんでしょうけど、年頃の男子生徒とも向き合うわけですから。
きっと他の先輩の先生たちから言われたでしょうが、あの年頃の男子生徒は・・・
先生の全身を舐め回しているはずです。考えたくないでしょうが、あなたの授業中、
あなたは何人もの生徒に裸を想像されているだけでなく、SEXのシーンまでです。
女性が教師として教壇に立つ事は、それをも理解した上で教鞭をとると言う覚悟が必要。


(ケース06)
進学塾の女性講師が教室に残っていた生徒たちに拘束されて集団で悪戯されてしまった。

「母親です。娘はあれ以来人前に出る事が出来なくなり・・・  特に男性の前は・・・」
お気持ち、お察しします。塾の先生とは言っても“教師”に変わりなく、
その位置関係は自然に高低差からくるプライドをも生んでいるものです。だから・・・
生徒に悪戯されたりレイプされるという事はあり得ないのです、教師にとって。
それはそのまま人格を壊される事を意味しますから。娘さんも全てを否定された想いかも。
でも一つ、冷酷かもしれませんが、教室が檻、生徒たちが野獣であったとしたらどうです?
きっと最初から無防備ではいられないはず。緊張感はいつでも必要なんです。
これは一般論を優位にして言わせてもらっています。少しでもお役に立てば・・・


(ケース07)
夜間、コンビニに買い物に行った主婦が道を尋ねて来た男たちに連れ去られ犯された。

「他の被害者の会からの資料です。とても参考になるケースですので」(スタッフ)
そうですね。一番身近と言うか、本当にいつでもありそうな場面ですから知って欲しい。
できれば夜に買い物に行かないでほしい。“今さら何を?!” そう思われました??
きっとこの被害者女性が一番そうでしょう。そう考えていたはずです、油断していた。
暗闇・人が少ない場所、そして犯罪者側の心理、その条件は満たしているんですよ。
暗闇は危険です。野生動物の例えでも同じ。そして防御してくれる他人がいない事。
そして・・・  それでも出歩くと言う“油断心理”に入り込まれてしまう。
“されちゃいけない”と言う被害者側(防衛)心理が働けば加害者も作りません。


(ケース08)
作業の後に海女小屋で片付けをしていた海女さんが押し入った男たちに輪姦された。

「これも支部からの資料です。私たちの地域ではあまり関係ないかもしれませんが・・・」
そんな事ありませんよ。“海女さん”という職業や環境が近くに存在しないだけで、
“押し入りレイプ”なるものは存在します。それに前段階もある、それが盗撮被害。
盗撮被害からレイプ事件になるケースはありますし、盗撮した人間がレイプ事件を
起こすケースも少なくないんです。用意周到で緻密な犯人タイプですね。
これが自宅であっても同じ事なのです。この後にそのケースもあったような・・・


(ケース09)
整体師の男が趣味として習得した催眠術のようなものを利用し利用客に性的悪戯をした。

「これ・・・  私です。他の方も何人も被害にあっていたようで・・・」
よく打ち明けられましたね、とても勇気のいる事です。この手の犯罪は大変悪質ですね。
職業の看板を掲げて騙し欲望を達成する卑劣なもの。ですが・・・  もう少し・・・
もう少しだけ注意して欲しかった。規模・値段・キャリア・口コミ等々、まだやれる事が。
エステ店や整体での犯罪ではリベンジポルノに繋がるケースも少なくないのです。
私の知っているケースでもオイルエステ店で媚薬を盛られ恥ずかしい姿を撮影され、
その脅しでAVにまで出演を強要されてしまったケースがありました。つまり撮られる事。
ただレイプされるだけでも相当なショックでしょうが、それはそれでもそこだけで終わる。
ですが恥ずかしい映像・画像を撮られてしまうと際限なく無理な要求をされるのです。


(ケース10)
ワンルームマンションで一人暮らししていた女性をガス点検を装った男たちがレイプ。

「私の従姉の子で・・・  誰も信用出来なくなってしまいました。今は実家で・・・」
恐ろしかったでしょう。若い女性一人の部屋で信用していた制服姿の男性たちの裏切り。
きっと命の危険すら感じたはずです。先ほどの“押し入り”よりも緩いイメージですが、
むしろこちらの方が準備万端の知能犯、充分に用意して来ているでしょうから、きっと、
性行為だけでは終わらない可能性が多くなります。それは金銭かもしれないし、
もしかしたら撮影機材などを持参した本格的な口止め術、または底知れぬ性的趣向・・・
いずれにしても大変恐ろしい事です。もう一度言います、“聖職”でも信用出来ません。


(ケース11)
ルーム係の女性が部屋で食事をしていた男性たちに性的なサービスを強要された。

「私の経験です。もう泣き寝入りはしないと決めました。強く生きたいんです・・・」
あなただけじゃありません。私、過去に何人もサービス職の女性の性被害を聞いてます。
客となった男性は接客業の女性に特別なサービス(性的な)も期待出来ると思ってますね。
同性としてとても身勝手で見苦しいものですが、情けなくも男性の本能部分でも。
たった一つです。暴力的な強姦は避けられませんが、サービス業特有の分岐点・・・
折れてはいけない部分、どこかの場面で非を認め、つけ入らせてしまった瞬間、終わる。
後はまるで性奴隷のような扱いをされてしまう。今更あなたに言うのは酷ですが・・・


(ケース12)
ダイビングショップの女性従業員が船上で男たちに拘束されてレイプされた。

「私の妻です。島に来た客にレイプされてしまって・・・  本当に奴らが憎い!」
奥さんですか・・・  なんと言っていいのか。でも私の立場を御理解下さい、役目、
そう思って頂きたい。私は過去にやはり船上でレイプされた女性たちを知っています。
釣り船の女性船長さん、ライフセーバーの女子大生だったかな、その件もあった。
船上、そこはつまり密室なんです。悲鳴は聞こえない、そして逃げる場所は無いんです。
今更あなたに言うべき事ではありませんが、奥さんを一人で行かせるべきでは・・・


(ケース13)
夫婦で旅行に行った先の宿泊した宿で宴席に招かれ、大学生の男たちに妻をレイプされた。

「 ・・・  本人です。あの事があって夫との関係がおかしくなってしまい・・・」
苦しいですよね。そして旦那さんも苦しんでいると思います。奥さんを目の前で・・・
お話を聴けば、きっとその大学生たちは初めから奥さんを狙っていたのでしょう。
旦那さんもその流れまでが想像できるから、なおさら辛いのだと思うんです。
学生・・・  今時の学生はずる賢いですよ、普通の大人以上の悪さをするんです。


(ケース14)
買い物をしていた熟年女性がレジでトラブルになり、恨みを買って男たちに輪姦された。

「私の姉なんですが。年も年ですし、気の強い人で、まさか若い男性たちに性的な・・・」
その現場に息子さんも一緒にいらしたんでしたっけ?!  それは大変な事ですね・・・
このケースで言えば年齢なんですが、安心しちゃうのかなぁ・・・  本当、関係ない。
もちろん普通の恋愛とか、まぁそれなりの対象範囲と言うものは確かにあります。
だけど今の女性って全般に若いでしょ?!  いくつになっても魅力的なんですよ。
実際努力してるでしょ?!  ある意味でそれの結果でもあるんですよ、悪い方のね。
年をとってもグラマーな女性で何人もレイプ被害にあった人を知ってますよ。


(ケース15)
帰宅時に賃貸マンションのドアを開けたところに暴漢に押し入られてレイプされた。

「これは他支部の資料ですね」(スタッフ)
まさに“押し入りレイプ”ですね。昔からある強姦魔っていう言葉がありますが、
それは主に二つで、片方は家の外で犯される場合、そしてもう一つがこのタイプです。
短絡的で本来は計画性の乏しいタイプの犯罪なんですがね。このケースはそうでもない。
家中でも外でも、ある程度行動パターンをリサーチされて繋げられるケースはあるもの。
思惟と言えば、ドアの開閉時には慎重を期する事としか言いようが・・・


(ケース16)
スポーツジムに通っていた熟年女性がスタッフとその知り合いの男に騙され犯された。

「親族です。ダイエットと言ってやる気になってたんですが、まさかこんな事に・・・」
悪質な業者ですね。さすがにジムのトレーナーなんて疑わないでしょうね。でも・・・
その先にいくつも引き返せる道があったようにも思えます。申し訳ありませんが。
自分を無くされちゃいました?! この手の詐欺師的人間の常套手段ですね。
笑顔・優しい言葉・“あなたの為”、そして煽てたまま追い込んで行くスタイル。
特別扱い・ペンションでの撮影なんて、少しは疑って欲しかったですね。


(ケース17)
イジメに遭っていた近所の知り合いの少年を助けた主婦が逆恨みを買い集団レイプされた。

「友人です。本当に勇気があって素敵な奥さんだったのに・・・  今は抜け殻です」
男性より女性の方が勇気があるのかもしれません。男性は勝てない敵にはすぐに伏する。
まぁ女性の男性に対する勇気の中には希望的憶測・理想も加味されているのかもしれない。
まさか男相手のような事はしない、暴力的な手法は取らない、その範囲内でやる・・・
そこなんですよ。その範囲内で助かっているケース、もしかしたら多いのかもしれない。
でもそこを超えた場合なんですよ、まさにこのケースがそれ。勇気が最悪の結果となる。
“身をもって守った・助けた”が美談となって終われればいいのですが・・・


(ケース18)
熟年会社員の女性が弱みを握られ、通勤途中の電車内で集団痴漢をされてしまった。

「これも他支部の参考資料です。悪質性が高いので事件化された事で・・・」(スタッフ)
そうでしたね、けっこう有名になった事件です。ワイドショーでも採り上げてました。
う~ん・・・  まぁ入口って言うか、最初に間違えちゃいましたよね。
自分が不利になっても従っちゃいけなかった。絶対に言いなりになっちゃいけません。
後はねぇ。もう凄かったんでしょ?! 最後には一車両貸切みたいな感じだったって・・・


(ケース19)
休職中の女性教諭が家を訪ねて来たサンタクロース姿の男たちに押し込みレイプされた。

「同僚で先輩でした。本当に優秀な先生で、女性としても理想の人でした・・・」
本当に恐ろしいですね、外国ではハロウィーンの時に同じような事件が起きましたが。
まさかここ日本でもそんな事が起きるなんて・・・  まだ犯人も捕まっていないとか。
このペーパーに書かれた条件を考えてしまえば、確かに簡単に扉を開けてしまうのかも。
でもやっぱり慎重になって欲しかった。隣人の住まいまでが遠い閑静な場所、
それにサンタとて覆面に変わりなく、複数男性が自宅に訪れているわけです。
都合的に夫へと関連付けてしまう気持ちもわかりますが、それがこの結果となりました。
もし・・・ もしあなたなら、例え待ち遠しい恋人からの贈り物でも注意して欲しいと。


(ケース20)
浴衣姿の女性が忘れ物を探しに入った観光バスの車内で運転手の男にレイプされた。

「私・・・ されました。 今思い出してもつらいです。本当に地獄でした」
そうですよねぇ・・・ まさか自分が乗って来た観光バスのドライバーが豹変するなんて。
同時に・・・  つまり“顔見知りのサービス職=安心”という図式を信じ切ったケース。
一方で暗い時間の狭い密室に二人っきりになったという事実はどこへ??
ごめんなさい、あなたを責めるつもりはありません。つらいのはあなたなんだから。
でもね、あなたは浴衣姿のまま、もしかしたらお風呂上がりの香り、漂わせてません?
濡れ髪とか、もしくは髪を束ねてうなじを見せていたとか。男性が欲情するのに十分です。
欲情したからと言って女性を犯していいわけはありません。相手は裁かれるべき。
でも・・・  それであなたの傷が消え、そして納得されるのならいいのですが・・・


(ケース21)

終電時間に酔って駅から出た女性が強姦魔に人通り無い場所に連れ込まれレイプされた。

「親友です。あれから彼女、心が壊れてしまって・・・  会社も辞めてしまいました」
はぁ・・・  困ったなぁ。被害者のお知り合いでおられるあなたには言い難いが・・・
女性一人、時間帯、人通り、泥酔状態・・・  ごめんなさい、被害者を前にしても
何も言葉が見つからないんです。もちろん加害者がそのまま罰を受けるのは当然ですが。
実態として、現在の日本ってそんなに安心できるんですか?  そんなに治安、いい?


(ケース22)

親戚の年下男性と観光で訪れた温泉テーマパークでその男性の目の前でレイプされた。

「私・・・ です。忘れようとしても忘れられません。どうにも辛くて・・・」
きっとあなたの気持ちを思えば“生き地獄”だったかもしれませんね、お察しします。
大変つらい経験をされましたね。私も何人か親族及び知人男性の前で強姦された女性を・・・
皆さん大変なショックを受けられています、当然です。御一緒の男性の方は大丈夫ですか?
お話を伺う限り、立入禁止の人の気配のない場所に入り込まれてしまったようですね。
とても残念です。たった一つ、それだけが無ければ違う結果だったのかと思うと。
男は誰でも、そしていつでもその欲望を達成するチャンスを狙っています。
だから・・・  戦いなんです、そのチャンスを作らないか、それでもねじ伏せるかの。



早足でケースを追って行ったので激しい議論となりそうな場面は回避された。
スタッフの知人女性の配慮もところどころあったし。
一部、 納得までは行かなくても、“過失”について聞き入れてくれた場面も。
当事者として自分の、自分側の非を認める事は勇気のいる事だ。
でも分かっているはずで、加害者は逮捕されるなり職を失うなり罰は受ける。
“相手側”と言うその部分にはもうそれ以上はないのだ。
そして違う角度、被害者同士、顔を突き合わしたからこそわかる“おきざり”に気付く。
例え自分がどうしようもない回避できない被害者だったとしても、他人のケースに触れる、
その時には自分の視点は少し冷静なものとなり、見えて来てしまうのだ。
あぁ・・・
“ 寂しい場所に一人で行ってしまったのね ”
“ そんな暗い時間に出歩いちゃダメよね、私のケースとは違う ”
“ そんな服装で男性を挑発しちゃ・・・ ”
“ やってはいけない事で男性を勘違いさせてしまっている・・・ ”
あとはそれでも違う、“私は(私たちは)被害者なんだから全く責められる覚えはない”
最後までそれを言い続けるのか、もうそうなれば立ち位置の違いだろう。

被害者の足並みは揃っていない。それは“非”の度合いが違うのだから。
そしてこの世は男と女、まぁ女と男と言い直してもいい。さらにそれ以外を入れても。
でも、いずれにしても数の少なくない男性視点を抜きにした考えだけでは進めない。
誰も全ての男性が性犯罪者、そしてその予備軍とは言わないが。
それでも潜在的にはその因子を持っているようにも思うのだが・・・


そんな席に身を置いた事、有益だった事に間違いはない。
誰かに影響され、そして私も誰かに影響を与える。
公民館から駅までの道、コンビニのガラス沿いに見た過激なタイトルのエロ雑誌が眩しい。
“ レイプ ” “ 強姦 ” “ 痴漢 ” 使い放題、なんでもありだ。
でもどうだろう・・・  官能作家は自由なようで不自由なのかもしれない。
新作を抱えた官能書きの憂鬱、そして性を敵にせざるを得なくなった人々の・・・




最後までお読み頂きありがとうございます!
この記事をお楽しみ頂けた方へのおすすめ作品は・・・


「黙っててあげる」
友人から譲ってもらったバイクで、景色の良い場所に日帰り旅行に出掛けた大学生。
バイクの故障・大雨、トラブルが重なって助けを求めた母親の友人は・・・

「半欠けの月  ~ 妻を弄ばれて・・・ ~」
新婚から数年。もう落ち着いた時間を迎えるようになった時こそ本当の距離が分かる。
大切な人と自然の中で二人きりの時間を過ごす幸せ。でも、最高の幸せの後に・・・

「混浴温泉の夜  ~ 熟肉パラダイス ~」
世の中は上手く行かない事が多い。社会人男性にとってその最たるものがリストラだ。
男は会社員としての肩書きを失う直前、今まで知らなかった自分と出会う事となり・・・





(レイプ小説 豊満女性 体験談・経験談 巨乳マニア 熟女フェチ)



テーマ : 読み切り短編官能小説(リアル系)
ジャンル : アダルト

tag : 強姦小説主婦・人妻性犯罪レイプ現場作品集被害者肉感的

カテゴリ
最新記事
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
リンク