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「両眼の不一致」





82年のヒット曲かぁ・・・
タカトシ&ミエコと言う二人組が歌って大ヒットさせた「ふたりの京都恋歌」
そのミエコの名前を久々に目にしたのは“ミレニアムヌード”となった2000年。
若い頃のイメージは少しぽっちゃりした笑顔が弾けるタイプの女性だった。
そして20年近くして中年女性となった演歌歌手・MIEKO、
彼女は熟れきった豊満なボディを大胆に露出して週刊誌のグラビアを飾った。
私が何故このミエコを通して懐かしんでいるのか。と言うより、
その時代を憂いを持って思い出しているわけでなく、痛々しい余韻が刺さったままの・・・

その曲がヒットした当時私はまだ小学生だった。それも低学年だったはず。
子供ながらにアイドルなんかと違う、女性の演歌歌手特有の“艶”を感じていた。
当時のミエコの実年齢は20代前半だったはずだが、その雰囲気は独特だった。
そして私が中央官庁に足を置くようになって数年経った頃、そのグラビアが目に入る。
通勤電車の中刷広告、書店・コンビニにその男性週刊誌は積み上がっていたから。
なぜそんなに鮮明なのか。それはその時代までが“餓えた男”の私の黒歴史であり、
その数か月後に生活が一変する事になったからだ。
だからこそ“最後のセックスシンボル”のようなイメージで鮮明に残っている。
特に美人なんかじゃなく、そのスタイルも引き締まったとかナイスボディとかに無縁、
年齢+αの少しだらしなくもある肉感的なカラダ、でもミエコの表情は堂々としていた。
そのパワー溢れる何かが自信に乏しい私を強烈に照らしつけたのだ。
それまでも、そしてそれ以降も、特にミエコの存在が特別だった事はないのだが、
まだ男として青かった頃の私にとって一番興奮を呼び起こさせた女性だった。

人生は自分が思うよりも大きく変わる・・・  そう思う。
女性に縁が無いと思っていた卑屈な官僚生活が一変する時が来たのだ。
年度替わりの組織変更で他部署に移動になり、私は落ち込んでいた。
ところがその移動先で運命の出逢いが・・・
奈保美。一つ年上、入省年度も一つ先輩の女性。
とにかく仕事が出来た。その部署で新人となった私はもちろん、
まわりのベテラン男性たちの仕事もフォローするほどの働きぶり。
私のたった一つ上と言うだけ、年齢・経験なんて言い訳とは無縁の人だった。
まだ若い私、一つ年下の私、彼女はまるで姉のように教えてくれた。
優しく、時に厳しく、でも笑顔をけっして忘れる事もなかった人。
職場の先輩として尊敬し、そして私はそのまま彼女を好きになった。
少し肉感的な女性として少し前まであったミエコの妖艶なヌードの肉体は頭から離れ、
その代わりに私の頭と心を埋め尽くしたのは、背が高く大柄で、
そして全体にがっしりした肉感的なスーツ姿の奈保美だった。
仕事の自信、元々の性格もあるだろう、彼女はその体格以上に大柄に見える。
頬、首回り、そして胸元から下半身まで、全体に豊満なタイプの女性。
私はそんな職場の先輩女性と付き合う事が出来たのだ。先輩は私の彼女になった。

会社での殺伐とした乾いた時間は潤いと温もりに包まれ、仕事終わりが本当に待ち遠しい。
仕事が終われば省庁街から一番遠い地下鉄の入口で待ち合わせ。
そのまま彼女が一人暮らす私鉄沿線の駅近くのワンルームマンションへ。
“半同棲生活”のようになるのに時間は掛からなかった。
本当に愛していた、彼女だけを見ていた。一人では感じられない幸せがそこにあった。
そんな関係は3ヶ月、そして半年を迎えようとしていた、そんなある日の事・・・

当時担当部署に関連した法律改正があり、私たちは連日残業が続いていた。
それぞれが別々に帰る事ばかりになったし、地下鉄口での待ち合わせはやめていた。
二人の交際は真剣なもので如何わしいものなどではないのだが、それでも・・・
新入りとまだ若い女性の先輩の関係、職場関係の人間たちには知られたくない。
そんな中で久々、同時に仕事上がりになりそうだった。
“噴水公園北口”で待ち合わせするようになっていて、その日も。
彼女が先に仕事を終え、私は少し遅れてその公園の入口に行くはずだった。
しかし私の仕事はなかなか終わらない。そして悪い事が重なる、
彼女の携帯のバッテリーの充電が切れてしまったのだ。
私の仕事ももう終わりが見えて来た時、彼女は公衆電話から私に電話を掛けて来た。
「携帯のバッテリーなくなっちゃった! あと少し? いつもの場所で待ってるね」
その声、会話は今も鮮明な記憶として耳に残っている。
彼女は入口から数百メートル奥まった公衆トイレ横にある公衆電話を使ったよう。
きっとその直後だったんだ・・・

彼女はレイプされた。私の到着が遅れたから、奥まった場所まで入り込んだから・・・
私への電話を終えた直後、既に電話の横を少年たちが取り囲んでいたらしい。
そして草木の生い茂る場所をさらに奥へと連れ込まれレイプされたのだ。
5人以上いたらしいが正確な人数が思い出せないほどの酷い目に・・・
20代とは言っても官庁に勤めるキャリアウーマン、それも彼女は年齢より大人びている。
そんな彼女がまだ子供臭さの残るであろう少年たちに集団でレイプされてしまうなんて。
長い時間に渡って暴力的な激しい扱いを受けた。
ほぼ全員の少年たちに乱暴され、体格のいい奈保美ですら痛々しいもので・・・

結果的に2時間近く遅れ、最後の通話からも1時間以上経って私は到着した。
電話は繋がらない。“バッテリー切れ”と分かっていても他に術がない。
音信不通となった奈保美を公園入口付近で必死に探しながら電話を続けるだけ。
そして公園の奥の公衆電話が私の視界の一番深いところに映り込んだ。
それは同時に理由のない嫌な予感も伴ったものだった。
私は電話に近づく。本当に静かで寂しい場所、こんな場所に誰も近づかない。
一応電話付近、トイレ付近を見渡してみるが全く人影はない。
誰もいない静かな場所、ただただ電話付近とトイレ付近の灯りだけは妙に明るい。
その時だった、さらに奥まった木々が生い茂った場所から少年たちが現れたのだ。
“こんなところから・・・”
ニヤニヤした少年たちとすれ違った私、自然にその少年たちが出て来た方向に目が行く。
真っ暗であえて入り込むような場所じゃない。つまりそれは・・・
何かその先に入り込む理由があるという事。
音信不通の奈保美を探し出さなければならない思い、そして、
自分の探す先に奈保美がいないでもらいたい気持ちは複雑に交差する。
でもその想いは2.3分でシャットアウトされる事に。

遠くの電灯のひかりに横たわった女性が見えた。そのシルエットは奈保美。
一瞬、心臓が止まる程の恐怖心、それはやがて絶望へと変わって行くだけ。
僅かに動いた事で最悪の事態は回避されたように思えたが、その姿は・・・
完全に放心状態、ただ全身で呼吸しているだけ。
ロングコートを全開にしてその上に仰向けに横たわっている。
ブラウスも全開、そこに下着はない。奈保美の大きな胸は剥き出しのままそこへ。
肌は泥で汚れたのか、乳房まわりから腹部・下半身に至るまで汚されている。
つまりそれが見えるという事、下半身まで貫通、ほぼ全裸なのだ。
長いボリュームのあるストレートの髪を大きく広げ、奈保美は真上を見ているよう。
近づけばさらに目に入る残酷な景色・・・
太腿・下腹部・胸元、そう顔面まで光る液体が無数に飛び散っている。
無惨に周囲に点在しているブラ・ショーツ・パンスト。
私が近づいても反応が無いように見えていた奈保美だったが、
改めてその顔を見れば、さっきは無かった大粒の涙が溢れ出ていた。
そう、いつものしっかりと堂々とした奈保美の横顔に違いはないのに、
涙、泥、そして首から下の剥き出しになった裸体は私を絶望させた。
奈保美自身の絶望は私の絶望の比ではないだろうが。


私のコートに包んだままタクシーを拾って奈保美の部屋へと直行した。
直ぐにシャワーを浴びさせる。
アイボリーの床を泥で汚れた温水が排水溝へと流れて行く。
濡れ髪、全身に真っ赤な擦り傷、特に腰回りの擦り傷は大きく痛々しいもの。
でも、不思議に泥汚れが消えて行くのに反比例するように、
奈保美のいつも通りの豊満なボディーラインが戻って来る。
だからこそ、それでも消えないで残る赤々した擦り傷が残酷だった。
こんなに明るいシャワールーム、もう綺麗になったはずの肢体、
まだ1時間も経たないあの場所で倒れていた全裸の奈保美がリアルを浮き立たす。
奈保美自身が掴んで洗っている乳房。ボリュームがありしっかりと突き出したモノ。
それが奴らに弄ばれていた・・・  絶望でしかない。
こんなに距離が近くなって、愛し合って、そして毎日のように抱いていた奈保美の肉体。
もう自分だけのものである事が当然で、それが未来永劫続くと勝手に信じていた。
あの汚された全裸・・・  何人もの・・・  あの薄ら笑った少年たちが抱いていた?!
やりきれない。何を信じ何を思えばいいのか。
奈保美は奴らに抱かれていた時、私の事を思っていたのだろうか?
ちゃんと抵抗して、やれるだけの事は本当にやったのだろうか??
なぜあんな寂しい場所に入り込んでしまったんだ?!


彼女を知らず知らずに責めた私。当然私と彼女の間に不協和音が生じ・・・
二人はすれ違いを修正できず別れた。もう彼女の行方も知らない。

ミエコの話題に触れると、そしてミエコのヌードを見ると繋がってしまう。
あの、男を欲情させる挑戦的なヌードの季節、そしてその後にやって来た奈保美との時間。
視覚の世界で私を引き込んだミエコの肉体、そして体温・匂いと共に私を虜にした・・・
私の小さな人生には大き過ぎた奈保美という女性の豊満な肉体。
あの生々しい肉感という感触、今でもしっかりとこの手の中に残っている。
絶望的にリアルなその感触が、そしてあの夜に公園で横たわり晒していた・・・
もうすべて過去の事、私と奈保美、近過ぎたからこそ見間違ってしまったのか。




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