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「社員旅行は眠れない」





もうあれから3年近いのかぁ・・・  俺には長いような短いような。
大学を中退してしまった俺、就職も上手く行かなかった。倉庫でのバイトを続けながら職業紹介窓口へ。
最初の”正社員”は倉庫への搬入業者の口利き。でも、粗雑な人間関係に翻弄されて2週間で脱落。
そう、その次に入ったのが”あの”会社だったんだ。
地元では有名な不動産業者で、当時は急成長中、いつだって従業員を募集していた。
” 自分には不動産営業なんて無理だよ ” そう思っていたけど、”未経験者歓迎”が謳い文句、
少しでも早く就職先を決めたい担当者が俺に推してきた。
就職。思っていたよりは感じよく向かい入れてくれた職場の人間たちだったが、俺にはどうにも不向き。
いきなり”成績を出せ!”なんて言わないまでも、営業担当の社員、特に若いメンバーの中に入れないままでいた。
俺の指導担当である先輩営業(オジサン)たちに指導されて、むしろ声をかけて来るのは年配者ばかり。
事務や窓口担当の女性たちにさえ、まるで子供のように扱われていた。
そうかもしれない、二十歳そこそこの大学中退の社会人経験のない男なんて、こんな現場では子供なんだろう。
でも、そんな中で一人だけ、まるで母親のような距離感で俺に接してくれていた女性がいた。
若い事務員とは違って、ベテランだけど”パートさん”として経理関係を中心に見ていた人だ。
仕事全般・人間関係全般、そんな全てを把握していた”職場のお母さん”みたいな存在。
営業社員は色々と経費の申請があるので経理関係の担当とは絆が深い。
「宮ちゃん(俺の名字が宮崎の為)、早めにガソリン代出しておかないと怒られるわよ!(笑)」
優しく、にっこりと笑って言ってくれる、オバサンにして女神のような人だった。

中村英子・・・  だったと思う。いつも”中村さん”と呼んでいて、”中村”の担当印をもらっていた。
出先で建築業者の同世代に馬鹿にされたり、先輩に怒られたり、そんな時でも中村さんのデスクに行く時だけ・・・
優しい笑顔で”頑張ってる?!”と声をかけてくれるあの空間・時間だけが俺を助けてくれていた。
オバサンとは言ったって30代の後半だっただろうか。女を飾っているような人じゃなくて、
少しだけ太めの体型をキャラにしてて、柔和で誰からも人に好かれる人。
天然のパーマヘアー、そして銀縁メガネ、グレーの厚手のスカートとウグイス色の長袖ニットが印象に残っている。
中学生の子供(男の子)がいると言っていたような。同じ世代の女性よりも母親感が数段強いのだと思う。
美人とか憧れとか、そんなモノとは無縁で、ただ職場で俺の味方をしてくれる”優しい年上の人”とだけ・・・

それは突然で、まだ入社して2カ月も経っていなかった俺も社員旅行に誘われたのだ。
会社の業績がすこぶる良くて、また、会社のスタート直後からずっと行われている福利厚生の一つで、
社員は持ち出し無しで旅行に参加できる。つまり全額会社持ちと言うこと。
本来は入社6カ月以上が対象になっている社内規定も、今までまったく対象になった事が無いらしい。
つまり、いつでも社長の太っ腹で、”社員は全員家族、全員俺が連れて行く!”が信念のようだった。
まだ入社したばかりの俺も特に珍しいわけでなく、その社員旅行に参加する事になった。
全額負担だから仕方ないし、お客さんの手前もあるし”一泊二日の近場”も仕方ない。
今回は社員投票で奥伊豆にある露天風呂が自慢の温泉旅館に決まっていた。
俺なんかは知らないが、人気の有名旅館らしい。一泊で一人2万5千円ぐらいだそう。
本社営業所前に観光バスが迎えに来てくれて、それを見た俺は少し感動していた、
”これが社員旅行ってやつなんだ・・・” と。
でも・・・  自分の社内での位置が変わったわけじゃないし、人間関係もまったく変わらないまま。
バスの車内で小さくなり、しかも乗り物があまり得意じゃない俺は、酒も手伝って悪酔いしてしまった。
もう行きの時点から”良いおもい”なんて出来ないと絶望したまま車窓を眺めていた気がする。
そして宿に到着しても状況は変わらない。いつも幅を利かしている連中が相変わらず大騒ぎ、
一人で時間をずらして風呂で時間をつぶす、それぐらいしか思い付かない。
決まった時間だからと夕食の会場に行けば、そこは”無礼講大宴会”などと言う末端社員には地獄の空間。
それでもごまかしごまかし宴会を乗り切って、酒酔いで気持ち悪い状態のまま部屋に逃げ込み布団の中へ。
10時前に眠りに就いてしまった。きっと他の人たちはまだまだ部屋で個々に飲んでいただろう。


気持ち悪くて目が覚めた。時計はまだ11時半、同部屋の先輩は部屋にさえ戻っていない。
ロビーに行こうが風呂に行こうが、きっと会社の連中がまだうろうろしているはずだ、俺はそのまま布団の中。
次に目が覚めたのが1時半過ぎ。先輩は既に布団の中、いつの間にか眠りについたようだった。
早くに眠ってしまったし、今になって酔いは醒めて来た、今度はなかなか眠れない。
もうすぐ2時・・・  2時15分・・・  2時半を回った・・・    もう我慢の限界、
俺は静かに部屋を出て露天風呂へと向かった。”みんな大騒ぎしたからかえってこの時間になると静かなもの”
そんな風に、まるでこの宿全体が我々の社員旅行の流れの中にあるように思えてしまう。
既に照明を落とされた静まったロビーを抜け、さらに暗く静かな露天風呂へと続く廊下を歩く。
夕食時の宴会の騒ぎがまだ耳の中で響いていると言うのに、それに逆行して辺りは静まり返っている。
露天風呂入口、24時間使用可能だから当然電気は点いているが、そこは無音の世界。
2時43分。”ガラガラガラッ” 俺はガラスの木戸を開けて露天風呂へと続く男子更衣室に入った。
当然だろうが誰もいないし、丁寧に清掃された後である事を感じさせるように脱衣籠の類も整っている。
”貸切かぁ!” 少しだけテンションが上がった瞬間でもあった。
浴衣を脱いで脱衣籠へ、小さなタオルだけを持って露天風呂へと続く扉を開けた。

真っ暗な空、暗闇の中に広がっている黒ずんだ深緑の木々、外灯の灯りで黒光りしている石の足場。
露天風呂が自慢の宿、宿泊規模に比べて不釣り合いな程に大きな露天風呂が広がっている。
脱衣所の灯りが直接届いている一番手前(一番大きい)の露天風呂に足を踏み入れた。
「あぁ~ 気持ちいぃ~」 思わず声を出してしまった。もちろん誰もいないと思っていたし・・・
「「 こんばんわぁ~ 」」 誰もいないと思っていた暗闇の奥の方から遠慮がちな小さな声が聞こえて来た。
しかもそれは女性の声。  ”そっか・・・  確か混浴の時間帯が決められていたような・・・”
俺は我に返った。不意を突かれ焦ったが、こちらも「こんばんわぁ!」と深夜にあわせた声で。
そう、最初は気が付かなかった。それは暗くて見えないこちらも、そして事情があって向こうも。
お互いに非日常な声だったのかもしれないし。
だけど、奥にいたその女性が脱衣場側へ向かおうと俺に近い場所に来た時に先に俺が気付いた。
「あっ! 中村さん?!!」  少し自信ないまま小声で言うと、
「えっ?! 誰っ? (細目で俺を見て) 宮ちゃん?! えっ! 宮ちゃんじゃない!!」
相手も俺に気がついた。
中村さんはいつもしている眼鏡をしていないし、ピンで数か所留めているのか髪型がまったく違う。
化粧もしていないスッピンなわけだし、こんな場所、何から何まで違うのだから・・・
髪型が特にそうかもしれないが、なんかとても若く見える。スッピンにしたって悪くない。
むしろいつもの職場でのメイクの方がずっとオバサンに、つまり年齢より老けて見える気がする。

「こんな時間にどうしたぁ~?!(笑)」 いつもの職場での中村さんの口調だ、雰囲気だ。
「酔っちゃって早めに寝ちゃって・・・」 見慣れない中村さんに少し戸惑っている俺がいた。
そう、考えてみれば職場でいつも見ているベテラン事務員の中村さんと旅先の深夜の露天風呂で二人きり。
当然だけど中村さんはスッピンのままタオル一枚の姿、そして俺は全裸だし。
こんな予期せぬ場面が・・・  俺の戦地での唯一の味方のような存在の中村さんとこんな時間・空間の中にいるなんて。
変な気持だ、どこか母親のように精神的に頼っている人が、でも、本当はそんなに近くないはずの特別な存在。
きっと毎日がしんどい俺にとっては母性の中に包まれているような安心感を与えてくれる存在で、
自分でも気付かなかったが、いつしか営業帰りに中村さんと会話を交わす事だけが救いになっていた気がする。
中村さんは俺の横に座り、俺たちは少し話し込んだ。
俺の不安げなところはすべて知っているのだろうし、どこか子供のように可愛がってくれる存在。
「宮ちゃんは真面目だからぁ~  あんまり心配しないっ!  大丈夫大丈夫っ!!(笑)」
いつもの会社にいる時と変わらない中村さんがそこにいる。
でも・・・  俺も若い男に違いない、例え目の前の女性が遥か年上の職場のパート主婦だと思っても、
深夜の露天風呂、それも昼間の明るい時間なら女性用の入浴着を着て入っていただろうに、
今は小さなタオル1枚で体の前面を隠しているだけなのだ。
俺たちのいる場所は比較的明るいから、中村さんの全身のシルエットは水中まで見えている。
座り込んでいるその肉感的な下半身、いや、それはそのままタオルで隠している上半身、濡れた首元まで肉感的。
小さな白いタオルは張り付くように胸元の形を出していて、そしてその中に違う色のコントラストが・・・
だんだん中村さんとの会話が入らなくなって行く・・・  そう感じていた。


「こっちの露天風呂、少しぬるくない?! 少し寒いぐらい。私オバサンだから熱い方が好きなのよぉ(笑)」
中村さんの希望で、俺たちはさらに奥にある小さめの露天風呂へと向かう事になった。
案内するように先に出てその露天風呂へ向かう中村さん。
水面からあがり、明るい脱衣所の灯りが照らす石の上を奥の露天風呂へと向かう。俺はその後に。
中村さんの全身が照明に浮かび上がる。本人は気付いていないのか、そのタオルは前を隠したままの状態。
つまり・・・  その肉体の後ろ全面、それは全裸の状態という事だ。
足先、太腿、そして肉々しい臀部、厚みを感じさせるその背中まで、湯気と共に外に向かってパンパンに溢れ出る質感。
静かに肌全体から水滴を地面に落しながら数段暗い闇へと向かう奥まった暗い場所の露天風呂へと到着。
その頃には説明の必要なんてないよね・・・  もう頭の中が中村さんの事でいっぱいになっていた。
もちろんその肉々しい肉体の事で。いつも母性いっぱいの優しいオーラで包んでくれている恩なんて消えて・・・

「こっちは丁度いい温度だね」 ここまでの移動の時間がなんでもなかったように変わりない中村さん。
今度は薄白い蛍光灯の灯りが微かにあるだけ、水面の中のあの肉体は隠れたまま。
でも中村さん本人も気付いてないのか、座った場所の関係で水深が浅く、今度は胸元・谷間が露わになってる。
もちろん前面をタオルで隠しているわけだけど、そのタオルは全体に低く落ちているし、弛んでいる。
胸の上側の肌がしっかりと広がっていて、右胸に関してはもう乳輪部分が見えてしまいそうなほど。
さっきは水中に見ていた中村さんの肉体前面、今、暗闇の中で大きな谷間をそこに見せている。
濡れて張り付いたタオルは乳房の形のままなのだろう、その肉感的な全身に負けない質感でそこに存在した。
中途半端な水面の高さ、それが胸下に張り付いては・ずらしを繰り返し、いつしか右乳の先端が露出していた。
しばらく中村さんはそれに気がつかない。きっと暗さのせいで俺の視線の先は知られていないと思うが、
暗闇の中で濡れ輝くその乳房の先端が恐ろしい程に綺麗だった。
そして中村さんは会話の途中で気付く、「あっ?! やだぁ~  こんな・・・  だらしないねっ、私ったら(笑)」
俺は無言で気付いていないふりをするだけ、精一杯。
「本当はお風呂なんてタオル入れちゃいけないんだよねぇ~  それに混浴なんだからさぁ、かえってねぇ・・・」
今までにない緊張感を中村さんに感じ、それは同時に年齢差の少ない年上女性の匂いのようにも感じた瞬間。
中村さんが座っている場所を少しずらした時だった、お尻が滑ったのか、水中に倒れ込むような状態になった。
俺は慌てて中村さんを助けようとしたのだが、何を思ったか中村さんは瞬間的に一回転、回り込んだのだ。
つまり後ろ向きに倒れたつもりで背中を抱き上げようとしたが、そのまま中村さんの乳房を掴む形に。
本当に偶然なのだ。こっちはむしろその予期せぬ状況・予期せぬ感触に驚いてしまったぐらいだった。
まるで全身、頭まで水中に浸かるぐらいに倒れ込んでしまい、周囲に響くような水音だったと思う。
「ごめんごめん、本当にびっくりしたぁ~  ごめんねぇ~  目が悪いからこけちゃったよぉ~  私ぃ~(笑)」
まるで俺がこの手で乳房を握ってしまった事が無かったように、本当に何も無かったような振る舞いだった。

激しい衝撃で当然のように体から外れたタオル、倒れた事への恥ずかしさからなのか、中村さんは元に戻さない。
それでも何もないように少しだけ不自然な会話が続く。そしてその会話が続いた後、
「けっこう汗かくねぇ。そろそろ出ようか?!」 中村さんは立ち上がった。
少し続いた会話、そして暗闇の中に長くいたせいで忘れてしまっていたのか完全なる全裸のまま。
暗闇の弱い白光の中に浮かび上がったその全裸は肉々しくも美しい、正直、衝撃を受けた。
堂々と前に張り出した二つの乳房、そのシルエット。ピンで留めているパーマヘアーのその熟女と言われる女性も、
まるでグラビア誌のヌードページの1ページを飾る最高のショットの、そのものに感じられた。
想い、辺りの暗さ、色々とプラスさせているのは認める。誰より自分にとって大切な人なのだから・・・
俺は自分の意思・思考なんて感じないまま、火照った全身を水面に出した中村さんの裸体に抱きついていた。
「えっ、、  どっっ、どうした?  宮ちゃん、どうしたぁ? 冗談だよねぇ?!」
驚いてはいるが堂々として揺らがない中村さん。それでも俺は抱きついたまま離れない。
全身から溢れ出て来る肉感、何よりその火照った肌もあるし、まるで憧れていた太陽を抱きしめたような気分になる。
「嘘でしょぅ~?! だめだってぇ、、 オバサンからかうのよくないぞ!(笑)  みんなに黙っておくからね(笑)」
本当に大人で、そう、家庭を持っている主婦で、中村さんは聞き分けのない子供をあしらうようだった。
俺は少し離れ、次の瞬間に中村さんの乳房に顔をうずめた。
本当に包まれている気がする乳房、この世の中にどんなに嫌な事があってもその全てから救い出してくれるような・・・
「ダメだってぇ!  そこまで、、 怒るよっ。 いくら宮ちゃんだって冗談が過ぎるって・・・」
さっきの堂々としているような感じより一段、少し声のトーンが静かになった気がした。
そして同時にその体が震えているようにも感じた。それはもう会社での中村さんとは違う。

「ダメダメダメっ!!!  それはダメだってぇ!!」
俺が中村さんの乳房にしゃぶりついたからだ。そしてその時に気がついたが、俺は完全に勃起していて、
それが中村さんの下半身に当たっていたのだ。だから・・・  恥ずかしさもあって、
「もうこんなになってるんです!  好きなんです、中村さんの事、さっき全身を見てしまって止まりません!!!」
”こんな・・・ なってるんですよ!!!”
俺は自分のペニスを中村さんに強引に掴ませた。
「やっ、、 何するのっ!! 宮ちゃん、やめなさいっ!  こんな事・・・  して良い事じゃないのよ!!」
初めて必死で、そして怒っている中村さんを見た瞬間だった。
俺は反対側を向き水中に倒れ込んだ。そして”すみません・・・”とだけ。
逆に動揺したのか、中村さんは俺の肩を抱くように近づいて抱きしめるような形に。
「ごめんね、私も悪い。 そうよね・・・ だらしなく男子の前で恥ずかしいカラダ見せちゃったから・・・」
まるで知人のお姉さんにでも慰められているように感じる。本当に素敵なオーラを持った女性なのだ。
「私みたいのでも一応ね・・・  主婦なのよ、旦那も子供もいるのよ。中坊のクソガキなんだけど(笑)
   でも嬉しいなぁ~  私みたいなデブおばさん、少しは女として見てくれたって事だよね。感謝しなきゃ。
   私も若かったらねぇ、宮ちゃんみたいな彼氏欲しいなぁ。 って言うかね、ずっと息子みたいでさぁ・・・」
横にいて慰め続けてくれた中村さん。
「何にも出来ないけど、、 良いよ、胸ぐらいなら。減るもんじゃないしね。宮ちゃんならいいかな?!」
俺の手を掴んで自分の胸へと誘導してくれた。

誘導してくれた気遣いよりも想いが強い、俺の手は中村さんの大きな乳房を激しく揉む。
「あっ、、、 ちょっっ、とっ、、 つっ、つらいなっ・・・  あっ、 って、、 けっこう・・・
    あっっ、 あっ、、 私もっ、 そのっ、、  女だからっ、さぁ、、 つらいってっ!  あっ!!」
俺の手はより一層激しさを増し、暗闇の露天風呂の中で立ち上がって正面から中村さんの乳房を掴み上げて揉んでいた。
「ダメダメダメーーー!  だっ、、ダメっ。 これじゃキツいって!! さすがにオバサンだって我慢できない。
   分かった、分かったよ。これで許して欲しい、もうこれ以上行ったら先まで行っちゃう。大変だよぉ~
   旦那と子供の事は絶対に裏切れないの!  でもね、宮ちゃん頑張ってるし、真面目で大好きなのよ、本当よ。
   だから応援してるし、驚いたけど嫌な気持ちはしてないの、本当よ、何とかチカラにもなりたいし・・・」
そう言って中村さんは水中に跪くようにしゃがみ、俺のペニスを手で触れた。
ゆっくりとそれを前後、時々俺を見上げて、”ごめんね、こんな事しかできなくって・・・”
そう言って大切そうに俺のモノをしっかり握ってさっきより一層力を入れて前後してくれた。
俺が強く感じてのけ反るようになると、それとほぼ同時に自然にそれを口の中に受け止めてくれた。
優しく、でも本当に情熱的に包み込んでくれて、我慢しきれずに抜き出そうとした俺を、
後ろに回した手で腰回りを優しく叩いて宥めるように引き留め、俺が放出した全てを口の中いっぱいに、そして全身で、
中村さんは受け止めてくれた。
大学の事・仕事の事、暗礁に乗り上げて動けない俺の全てを理解して中村さんは包み込んでみせた。
俺が汚してしまった中村さんの情熱的で厚い唇。俺は同じ高さにしゃがみ込み、その唇に重なる。
正しいキスなんて分からないけど、俺を救ってくれた中村さんの全てを感じてみたかったんだと思う。
最初はのけ反って強いキスをかわそうとした中村さんだったが、観念したのか、諦め、そして受け入れてくれた。



何が起きたのか、それはなんだったのか、俺には何が出来たのか分からないまま終わった。
それはその夜の事、そしてその後に会社生活として戻った日常としても・・・
不動産会社も結局は社員旅行から数週間後に辞める事になる。
俺はその直後に転職した現在の会社に落ち着いているのだから、もう時間も過ぎた。
普通の会社員として、そして新婚として職場で普通に働いているのだ。
もちろんあの職場の連中にも、今の職場の連中にも、奥さんとなった妻にも言えるわけがないその夜の事。
でも、混沌としたさえない生活の中で、そんな時期に、ほんの僅かな光が射した瞬間だったと思う。
自分の錯覚なんかでなく、俺は本当に中村さんへの想いを持っていたし、
今でもあの時に抱きついた感触がまったく消えていない。本当に強烈な余韻のまま残っている。
暗闇に浮かんだあの刺激的な肉体、これから先にどんなにセックスを繰り返してもあんな衝撃はないだろう。
あの中村さんの口の中で全身が爆発しそうなまま果てたあの瞬間が消える事なんてあり得ない。
だけど今は緩やかな時間を提供してくれる妻と、俺のペースで働かせてくれる職場で満足している。

中村さん、元気だろうか?  今もあんな感じで明るくしてるのだろうか?
あの夜に俺とあった出来事、中村さんの中でどんな残り方なんだろうか?
いつか再会してしまったなら・・・   自信ないなぁ。



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