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「ハーフ・ハーフ  ~ さよならの季節 ~ 」




これまでのあらすじは・・・

「ハーフ・ハーフ」
「ハーフ・ハーフ  ~ 再会 ~」




あの春休みからどれだけの時が過ぎたのだろう・・・
あの二人の時間からどれだけの時間が過ぎたのだろう・・・


“早紀ちゃんはどうしているのか”
そんな事ばかり考えていた大学生活だった気がする。そして今、それが終わった。
学業を終え就職する事が大人の入り口であるならば、今俺は、
子供として“最後の春休み”を迎えた事になる。
本来なら大人に向かって“準備のとき”なはずだけど、
俺にはあまりに大きい“春休み”があって、それは消える事がない。
春休みこそが俺の一番大切な記憶であり、それは=早紀ちゃんなのだから。

海外に消えてしまった早紀ちゃん。本当に胸が痛かった。
でも、今、俺に最後のチャンスがやって来た。
早紀ちゃんが家に戻って来た。それもつい最近になっての事。
俺は仲間たちとの卒業旅行や予定していたスケジュールを全て強引にキャンセルし、
早紀ちゃんの住む場所に向かうチケットを購入した。
その事は親には言っていない。
もう子供の扱いではない俺だし、二人の関係は不自然にも思われてしまった。
だから必死でバイトしたお金でチケットを購入し、
場合によってはホテルやレンタカーの出費さえ覚悟して用意した。
何より、早紀ちゃんにその事を伝えれば、彼女はまた消えてしまう気がして・・・
だから、何としても早紀ちゃんに会えるまで秘密にしたい。


もう彼女の住む場所は遠くない。
物理的な距離は今も変わらず遠いが、自分一人で二回訪れた場所だ。
前に来たのさえ、つい最近だった気持ちにさえなってしまう。
俺はレンタカーを借りた。
万が一早紀ちゃんが家にいなくても車なら何とかなるし、最悪、宿も後から手配できる。
勿論カーナビに住所は入力したけれど、ほとんどその画面を見る事はなかった。
場所によっては3.4年で大きく景色が変わる場所もある。
でも、この辺はあの時の景色と変わっていない。
むしろ、早紀ちゃんがどう変わっているのかを心配していた。
年齢、体型、何より俺の事・・・

一度、恐怖心で家の前を通り過ぎてしまった。
横目では、確かに家の窓が開いていた様に見えた。何より、家の前に車が止まっている。
俺は勇気を出してUターンし、家の近くに車を止めた。
一人の男性が什器を抱えて家の中から出て来た。見覚えが・・・
そうだ、あれは早紀ちゃんが家を改装する時にいた業者さんだ!
俺はそれを思い出し、そして自分の顔を知られている事を思い出し車に留まった。
少ししてその車が出て行ったので、俺は再度勇気を出して家の中に入っていった。

「もういいでしょ!! いい加減にして!」
中からは激しい罵声が聞こえて来た。店内は少し散らかっているし・・・
暗い店の奥から女性が現れた。険しい表情を浮かべながら。
“早紀ちゃん?”
相手も俺に驚いていたし、俺もその目の前の女性に驚いていた。
「えっ?! なんで? どうしてここにいるの?」
そう言って驚いた表情を見せた女性は真っ黒に日焼けをしていて、
そして黒いノースリーブを着ている。綺麗な長いストレートの黒髪を下して・・・
見た目が別人の様に変わっているが、確かに早紀ちゃんだ。
年齢を重ねたどころか、日焼けした肌と黒髪、そしてタイトな服装。
一回り細くなったイメージもあり、こんな田舎に不釣り合いな“いい女”に変貌していた。
俺は思わず、
「さっ、早紀ちゃん? だよね・・・」
そう言ってしまった程なのだから。
早紀ちゃんは恥ずかしそうな顔をした。そんな表情に少しだけ時間が戻った気がした。


しかし、現実は少し違ったものだった。
「何で、何で連絡なしに来たの? 困る。困るよぉ~」
今までに見た事のない早紀ちゃんだった。
俺はてっきり誰か男性が出来たのかと思い、勝手な行動をした自分を恥じていた。
「ごっ、ごめん。ごめんなさい。そうだよね、勝手に来ちゃ・・・」
そのまま早紀ちゃんに背を向け、俺は店を出ようとした。
すると、早紀ちゃんは俺の想像を察したのか、
「あっ、そうじゃない。そうじゃないんだけど・・・ その・・・ 色々と・・・」
歯切れの悪いぎこちない言葉だった。
早紀ちゃんは続けて、
「あっ、今は家の中も直してるから、ホテル、ホテルに泊まってくれる?!」
髪をかき上げながら、本当に困った表情を見せた。
俺は店を出て車に向かった。早紀ちゃんは俺を追って来て、声をかけた。
「〇〇ホテル。あそこに泊まって! わたし予約入れるから」
彼女は携帯で電話してくれた。

何ともぎこちなく歯切れの悪い再会になってしまった。
後で会う約束はしたものの、ホテルの部屋にチェックインしてから色々と考えていた。
それにしても、何故あんなに家の中を嫌がったのだろう・・・
店を改装しているようでいて、中は散らかったままの様に見えて・・・
数時間して、早紀ちゃんは俺の宿泊するホテルにやって来た。
ロビーのラウンジでお茶を飲んだが、
さっきの早紀ちゃんの表情よりは柔らかくなっていた。少し安心した。
でも、相変わらず“家が散らかってて”という説明だし、
“色々と案内したいけど時間が取れない”とか・・・
最後まで歯切れの悪い会話のまま、次の日に外で会う約束をして早紀ちゃんは帰った。
帰り際、彼女の背中を見た時、少し離れた場所にいくつか傷があった。
そう言えば、彼女は手首にも多くアクセサリーをつけている。
ファッションの好みが変わったとは言え、多くのアクセサリーをつけるタイプではない。
それに不思議な点もあった。
前回彼女は改装業者が知り合いだから、平気で外出していた記憶がある。

早紀ちゃんが帰ってから、俺はしばらく部屋で考え込んだ。
最初に店に入った時の表情・言葉、そして背中の傷、そして外出できない用事・・・
既にシャワーまで浴びながら、もう暗くなった夜に俺は車で早紀ちゃんの家に向かった。

家の前には車が止まっている。
社名入りのワゴン車。そう、あの時の業者だ。
こんな時間まで作業なのか・・・
少しして、さらに別の車がその車の隣に止まった。
そしてその車からはガラの悪そうな二人組が降りて来て、早紀ちゃんの家に入っていった。
作業をしている様な感じではない。
それとも、あの業者の男性と良い仲になったと言うことなのか。
確かにあの当時、仲の良さそうなやり取りをしていた記憶がある。
でも、今日昼間に見た男性以外は全て見た事のない男性たちだし、
一番仲が良さそうだったその男性は見かけていない。

引くに引けない。困っていた。
早紀ちゃんが好きで、早紀ちゃんを想いここにやって来た。
でも、否定しながらも男性の匂いがするし、俺を迷惑がっていた様にも思う・・・
勝手に来た自分が悪い。それに元々俺の一方的な思い入れだ。
諦めて帰ろうと思った時、中から声が聞こえた。
笑い声・・・
でも、その中に女性のあの時の声が聞こえた様な気がした。
俺は頭の中が整理できない。
女性の一人暮らしの家で、数人の男たちとAVを一緒に見るわけはない。
まして、あんなに楽しそうに盛り上がっている笑い声とは一致しないあの声・・・

俺は家の横から奥に進み、奥の部屋(居間)に一番近い場所に近づいた。
確かに聞こえる、
女性があの時に出す声に間違いない。でも、やっぱり楽しそうな笑い声も途切れない。
「あぁ・・・!!」
俺はその声にハッとした。間違いない、あれは早紀ちゃんの声だ。
どういう事なんだ?
どうしても自分の頭の中が整理出来ない・・・
勇気を出して、さらに内側が見渡せる窓際に近づいた。
覗き込んだ俺の視界に入って来た光景、俺には地獄だった。
早紀ちゃんは横になった男性の上に背中を向けて載り、
突き上げられながら早紀ちゃんは他の男のペニスを口に押し込まれていた。
褐色の肌、そして真っ白で大きく尖った乳房を大きく揺らしながら・・・
痩せたせいもあるし、日焼けのせいもあるが引き締まったウエストゆえ、
元々大きい早紀ちゃんの乳房は一層目立っている。
そんなカラダを男たちが囲っている。酒を片手の見学者が二人。それも上半身は裸だ。

俺は反対側の塀に視線をそらして冷静になろうと思った。
しかし近づいてしまったがゆえに、早紀ちゃんの声がもろに耳に入って来る。
あんなに激しく声を上げている早紀ちゃんが信じられない。受け入れられるはずがない。
それでも俺は視線を戻してしまった。
早紀ちゃんは自ら口でしていた男のペニスを手仕事しているし、
下から突き上げている男に対して、苦しそうな程に顔を歪めて反応している。
所詮俺は子供で、大人の男たちの前ではどうしようもないと言うことか・・・

激しく抱かれ、そしてはじき飛ばされ、また次の男を相手にし・・・
“いい女”に変貌した早紀ちゃん。それなのにカラダ、そして扱いは下品に粗末にされ、
あれじゃあの男たちのオモチャだ。
なのになぜ、そんなに反応してしまうんだ! 早紀ちゃん!!
俺は許せないし、絶対に認められない。
それでも終わらない。
ついには男に載せられたまま、さらにもう一人の男にまで入れられ・・・
男たちは狂っている。最後にはもう一人早紀ちゃんの口にまで突っ込んだ。
早紀ちゃんは同時に3人もの男を相手にさせられている。
一人横で酒を飲んでいる男も、それをスマホで撮影している様。


俺はホテルに帰ってもまったく眠れなかった。
ずっとバスタブに浸かって時間を過ごしていた。夜明けまで。
朝が来る前に疲れ果て、ベッドに倒れ込んだまま眠った様だ。
朝、フロントからチェックアウトの催促で目がさめた。
時間を見たら、既に早紀ちゃんとの約束の時間を過ぎている。
俺は急いでスマホの画面を見たが、何の着信もない。
こちらから電話してみたが電話には出ない。心配になったので早々に家に向かった・・・

恐る恐る家の扉を開けてみると、鍵がかかっていない。
暗い店内を進み、早紀ちゃんがいつも使っている居間(昨日の)に向かった。
早紀ちゃんは全裸のまま布団の上に伏していた。
部屋は散らかり、男たちの飲み残したビール・グラス・煙草、そしてティッシュ。
また、煙草とは違う変わった臭いの葉っぱの燃えカスが灰皿にあり、部屋に漂っていた。
部屋には早紀ちゃんの裸の写真が散らばっていた。
拘束され、恥ずかしい格好をさせられた様な写真がほとんどだ。
他も、強引にキスされている様なものから、陰部を接写されたものまで・・・
早紀ちゃんは完全にオモチャにされている様だ。
年齢を重ねたと言うのに、最高に美しい容姿で帰って来たこの場所でこんな事に。

部屋の中に早紀ちゃんの洋服も下着も散らばっていた。
俺は早紀ちゃんに毛布を被せ、洋服をたたんで布団のそばに置いた。
その気配にやっと、虚ろなまま早紀ちゃんは体を動かした。
俺は寂しく見ていた。昔ここに来た想い出。そしてあのバスルーム。
その全てが壊されたように散乱したこの部屋。そして壊された早紀ちゃん。

俺はただ黙々と部屋を片付けた。あまりに酷いので、最低限しか出来ないけど。
こんな部屋を見たら、俺の母親も悲しむだろうし。
やがて早紀ちゃんはゆっくりと起き上がり、気怠そうにシャツに袖を通した。
少し小さく笑って、
「来ちゃったんだ。  見られちゃったんだね。  もう終わりだね・・・」
微かな細い声を途切れ途切れ発した後、深く頭を下げたまま動かなくなった。
「どうして? どうしちゃったんだよ早紀ちゃん!!」
俺のその声に、早紀ちゃんは泣き崩れた。
「ごめんね。ごめんなさい。私が悪いの、弱かったの・・・」
それから後はもう話にならなかった。
俺は早紀ちゃんにシャワーを浴びせた後、強引に外に連れ出した。


車で走り出してからも、まだまだ意識が朦朧としている様子。
「ごめん、私、クスリ入れられちゃってるの。もうダメなの・・・」
また泣き出してしまった。
俺は覚悟を決めて、本日中に帰れない場所まで車をとばした。
綺麗な景色が広がった高台に車を止めて、ゆっくりな時間をそこに作った。
早紀ちゃんから言葉を発してくれるその時をずっと待った。
それぐらいしか未熟な男に考え付く優しさは思い付かないから。

「私が悪かったんだよね・・・」
早紀ちゃんはやっと、そしてポツリと言葉を発した。

「「「帰って来てすぐだったの。私、思い付いてすぐに店の改装をお願いしたの。
前と同じ業者。前に来てくれた時の業者だから知ってるよね?!
そしたらさぁ、メンバーが全く変わってて・・・
・・・
ガラが悪くなってて(涙声になり)
突然夜に来たんだよね。知ってる業者だから知らん顔も出来ないし・・・
甘かったんだよねぇ・・・
3人がかりで抱かれて、写真まで撮られた。それも本当に見せられない様な写真。
もうおしまいだと思った。
それから言いなりになった。あの写真ばら撒かれたら生きていけないから・・・
毎日抱かれた。友達の友達とか言って、知らない男にまで抱かれた。
いろんな事されて。あいつら、クスリ使い始めたの。毎日使われた。
そして今度はその映像まで撮られて。もうおしまいだよ・・・
・・・
・・・
映像見せられた。
私の方が求めている様な映像にされてる。それに私とはっきりわかる映像なの。
笑って!
こんなおばさんが大勢の男たちにまわされて縋り付いてる映像だよ。
どうにもならないよ。また抱かれるの。今夜も・・・
・・・
」」」

早紀ちゃんはその後大泣きしてしまって、もうこれ以上話は聞けなかった。
俺は早紀ちゃんと街道沿いのラブホテルに泊まった。
最高の容姿の女性を前にしながら、俺は痛々しくて・・・
早紀ちゃんは“自分は汚れている”を何度も繰り返して俺の近くには来ない。
俺がソファーにいればベッドに。ベッドにくればバスルームへ。
何度も追いかけっこだった。
そしてやっと抱きしめた。キスをした。
でも、早紀ちゃんからは大量の涙が出て、それが止まらない。
このまま体の中から水分を無くしてしまうのではと心配するほどだった。
それでもそんな時間にもちゃんと意味があるようで、早紀ちゃんは眠りについた。

朝、俺が目を覚ました時には、早紀ちゃんはベッドにいなかった。
部屋の中にいないので心配したが、この部屋には小さな露天ジャグジーがついている。
その扉を開けて安心した。
優しい笑顔の早紀ちゃんがそこにいる。
俺を手招きしてジャグジーの中に呼んでくれた。
「色々ありがとう。心配かけてごめんなさい。私・・・」
俺はやっと光を浴びた眩しそうな光の中にいる早紀ちゃんを抱きしめた。
そして全てを受け入れたいという覚悟のキスをした。
その長いキスに、早紀ちゃんも何かを受け止めてくれた様。
でも、早紀ちゃんはジャグジーから上がり、光の中にカラダを晒し、
「今は抱かないで。ちゃんと綺麗な体になるから!」
そう言って全身を光に浴びせ、部屋の中に帰って行った。



早紀ちゃんは再び外国へと旅立って行った。
俺の事などどうでもいい。早紀ちゃんが一番苦しいのだから・・・
そして早紀ちゃんはそのままそちらでの暮らしを選んでしまった。
俺は就職をし、少しだけ早紀ちゃんに似た女性と幸せな時間を過ごしていた。
勿論、早紀ちゃんの事は何も話していない。
時々ドキッとする。彼女が早紀ちゃんの様な優しい表情を見せる時。
でも、俺はもう早紀ちゃんを求めない覚悟をした。

あの春休み、最高の思い出をくれた早紀ちゃん。
俺の家で、俺のワガママに付き合ってくれた早紀ちゃん。
俺は、二度と開けない鍵をかけた金庫の中にその記憶をしまう事にした。



続編が出来ました ⇒  「ハーフ・ハーフ  ~ 赦されない肉体 ~」




最後までお読み頂きありがとうございます!
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