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「 トウコ35 」





陶子。
知り合ったのは・・・  まだ1年経っていないか。
食品衛生の研修コースで一緒になった。
恥ずかしながら自分は40半ばを回ったところだと言うのにリストラ対象にされ・・・
現在無職、時間を持て余している。独身。
自己啓発、そして友人が新規オープンするレストランへの採用も少し期待して。
その研修は遠の昔に終わった事だが、俺たちは続いている。
陶子と俺。
陶子は35才。離婚、そして実家に戻り、引きこもりそうになったところを友人に
なかば強制的に連れ出された形で食品衛生の研修コースに参加させられた。
結婚生活は7年だったそう。本当は子供が欲しかった陶子、でも口にする事はなかった。
あやふやなまま元夫との静かな二人暮らしを送っていたらしい。
だが、その生活は一方的なチカラによって終わりを迎える。
“ごめん、子供出来た・・・”
元夫の一言、陶子は苦しむ間も悲しむ間もなく結婚生活から離れられたと言っていた。
何だか分からなくもない。陶子への同情はもちろん、何て言うか・・・
陶子は優しい女性だ。いつも優しく笑っている、微笑んでいる。
余計な事なんて言わない。
元夫、悪い奴だね。身勝手に浮気して子供作って、そのくせ別れ話。
でも、ずるいよね、陶子が何も言わない事、そしてただただ静かに微笑むことを知ってる。
“呆れ”の笑いすら一緒くたにしようなんて・・・  ずるい奴だ。


同情から好きになったなんて思いたくない。
傍にいて、ただその俯いた表情を見ているだけでも抱きしめたくなる。
陶子の人生が上手く行ってないからとか、壊れそうだからとか、そんなんじゃない。
素直にその黒髪に触れたいと思った。その頬に触れたいと思った。
いつも静かに微笑んで、そのクシャっとさせた鼻周りのシワを寄せた表情が大好きだ。
その年齢だと言うのに、その瞳は微塵も曇りを感じられない。
大人として過ごしている周囲の人間たちがどんなに澱んで見える事か。
陶子の隣にいるだけで自分さえ清らかな人間にされたような錯覚が日常的に起こる。
俺は離婚直後の肩身の狭い出戻り30代女性につけ入った。
何かを企み盗み入ったわけじゃないが、どこか後ろめたさもある。
数回陶子を抱くようになってもそれが消えないまま。

首筋の肌が好きだ。キスを繰り返すとくすぐったいのか仰け反ってしまうが、
でも嬉しそうな笑顔をくれる。
少しだけ厚みのある唇が好きだ。どんなに回数を重ねても飽きない感触。
キスと言うより、体重をのせて体ごと押し付けてしまう。
顔が近づくと、陶子は寄り目をしてでも必死に俺を見ようとする。
キスで一度閉じた瞳も、少し離れただけで、また瞳を開け必死に見る。
黒髪を撫で、その手を首・肩、そして背中へとおとして行くと再び瞳を閉じる陶子。
“背中を抱え込むように抱きしめられるのが好き”  そう言ってた。
“後ろから抱きしめられるより向かい合ってされるのが好き”  そうも。
本当に口数が少なく、時々不安になる。
でも俺が乳房を触ると、“しっかり触って。手の中に包んでほしい・・・”
小さな声でそんな風に言って来る。
“胸の形が良い”と褒める度、陶子は顔を赤くして瞳を閉じて恥じらう。
本当に素敵な胸だと思う。
年齢からくる熟れた感触、それはその肌も含めて。
そして、性格のままのような自然で、でも存在感のある形。
「大きめだよね?!  Cカップ以上あるよね?  D??」
そう聞くと、「そんなにないよぉ~」といつも言うけど、
下着、Dカップ用のブラを使っている。そして見事にフィットしている。

肌の温もりが伝わりそうな白い肌色。まんまるな乳房、そしてまんまるな乳輪。
色は薄いけどしっかりした乳輪、そのわりにやはりまんまるな乳首は小さくてかわいい。
その乳房の先端部分を乳輪部分から乳首にかけて舌で舐め上げると、
陶子はとても喜んでくれる。
それを何回も繰り返していると、ギュッと抱きしめて来る。
俺を乳房の温もりの中に閉じ込めようと・・・

やがて重なる時、陶子のやわらかなオーラは俺たちのいる部屋全体を包んでいる。
普通に抱きしめ合って重なるのが一番好きな陶子。
でも俺が少し意地悪に陶子を上にのせて抱くと、陶子は真っ赤な顔になる。
それでも俺が指を絡めて手をしっかり握り合い激しく突けば、
陶子はまるで天井に向かって祈り仰ぐように恍惚の表情を浮かべ、そして・・・


終わった後、何も言わなくても静かに俺の下半身を下がり、
陶子は静かに俺のそれを口の中に優しく包む。
いつ、どの部分から包んでくれたのかが分からないほど優しく自然に包んでいる。
ほんの少しだけ温かさが感じられる陶子の口の中。
無理な動きやテクニックなんていらない。ただ包まれている事だけが幸せな世界。
陶子にとってはただの愛の証に過ぎないのかもしれない。
そんなに素敵な世界だと言うのに。
俺に欲が出てしまう。贅沢な事だとは分かっているが、上下して欲しい、
そして圧を変えたり、舌を・・・
言わなくても感じてくれて、それに応えようとしてくれる陶子。
けっして上手くないが、そのぎこちない掴み方、ぎこちない口の動かし方、
その全てが俺を虜にする。
こっちの激しく盛り上がる欲望に対し、優しくゆったりな陶子の動き。
むしろそのギャップが刺激を増幅させて、もう我慢出来なくなる。
数分前に射精したはずなのに、陶子の口の中を溢れさせている。


激しく射精したなら、その最高に張りつめたペニスは萎れて行く。
それは男にとって一番女がいらなくなる瞬間だ。
でも、それが許せない。そう思わせる女が陶子なのだ。
俺は陶子を引っ張って抱きしめ、まだ濡れたままの柔らかいペニスを陶子の中へ。
陶子自身がその柔らかいペニスを一番感じているはずだが、
嬉しそうに、瞳を涙で溢れさせてくれる。
強く抱き付いて来る陶子、もう彼女と俺の連結部分からは泉のような滴りが・・・

全て終わった後、横向きになった陶子を包み込むように腕枕をするのが大好きだ。
何を話すでもなく、ただただそっと俺を見つめている。
もっと抱きしめろって??
どこまで俺を好きにさせるんだ?  陶子35才!!




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