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「相乗り」





「ああっ?!  先日はどうもぉ~」(相手)
「あっ!  こちらこそ・・・  お陰様で助かりましたよぉ~」(自分)


2週間ほど前だろうか、終バスを逃した俺に突然の救いの手が。
タクシー待ちの行列、長い時間待ってやっと1台来るものの、次までがまた長い。
そんな状態の時、「どちらまでですか?  私、西北台団地なんですが・・・」と。
西北台団地は私の家より先で、私は勿論「その手前なんですが・・・」と返事をした。
「よろしかったらどうぞ!」  その男性はとても感じが良く、
そして、なんとタクシー代も全額持ってくれた。「通り道ですから、気にしないで!」
なんて良い人だろう。
俺の後ろにいたのが3人組のグループで、その次も女性二人組だった。
その人はそんなところも見ていたようで、とても気遣いが上手な人のよう。

一瞬分からなかったが、その“包み込むような笑顔”で俺は思い出した。
俺と年も変わらないぐらいだし、どこか安心できる感じ、打ち解けるのも早かった。
再び帰りに鉢合わせし、俺たちは飲みに行った。それが2回。
そして3回目の飲みの席での事。


「佐久間(俺)さん、失礼ですけどお子さんは?」(相手・土屋さん)
「いませんよ、恥ずかしながら結婚すら。女性には縁が無くて・・・」(俺)
「良かった・・・  あっ、失礼、何度もお誘いしてご家族に迷惑かと」(土屋)
「とんでもない。真っすぐ帰ってもジジイ・ババアが待ってるだけですよ」(俺)
「ご実家ですか、でもそれも良いですね、自分だけの時間が取れそうで・・・」(土屋)
そんな他愛もない会話が続いた後、突然その話が舞い降りて来る。
「ごめんなさい、確認なんですけど彼女とか特別な方はいらっしゃらない?
   そう言う事でよろしいでしょうか?  いえ、ごめんなさい、
   ちょっと確認してからお話を聴いて頂こうと思ったもんですから・・・」(土屋)

その話はこうだ、
最低限の言葉で言うと、“自分の目の前で自分の妻を抱いてほしい”という事。
勿論こんな話を突然されれば誰だって驚くだろう。俺だけじゃないはずだ。
だが彼は真剣で、そしてゆっくり静かに話して来る。
彼の言う事をポイントで拾うと、
〇  自分たちには子供が出来ず、お互いにストレスを溜めている。
〇  お互いに性生活に不満があり、その捌け口を探している。
〇  個々人の浮気と言う形ではなく、夫婦交流など、互いに納得して遊んでみたい。
大きなところだけかいつまめば、まぁそんなところ。
土屋さんは自分に“寝取られ願望”の性癖があると話してくれた。
また、奥さんは奥さんで夫の前で抱かれてみたい的な事を言ったと・・・

どっかの官能小説とかH系の映画とかでありそうなストーリーで、
真剣に言われたところで何となく半信半疑だった。
でも、「よかったら今から家に来ませんか?」という言葉で生々しくなる。
こんな場面で普通、男として何を考えるだろう・・・
相手が堅気の人間じゃなかったらどうしようとか、変な女(ブスとか)だったらとか、
欲望と不安の狭間で右往左往するのは俺だけじゃないはずだ。
高額な金額を請求されるかも・・・  証拠をとられて脅されるかも・・・
もの凄いブスが出て来て病気でも移されるかもしれない・・・
本当に頭の中が整理できないままでいた俺。
しかし俺は土屋さんと共に終点近くにある“団地入口バス停”に降り立っていた。
結局は欲望が勝った?  それは間違いじゃないが、正直、そんな踏ん切りは無かった。
土屋さんの包み込むような話し掛けに吸い込まれて行った、そんな感じもする。
確かに団地、そして3階、左から6番目の扉を開けた。


「突然だから驚いたわ。何も用意出来てなくて・・・」(奥さん・明美さん)
土屋さんが“家内に電話して来ますね!”と席を外して電話した事は知っている。
ただ、こんな突然奥さんにどんな電話をしたのかなんて、俺には想像がつかない。
普通の団地の部屋だ。子供がいない、確かに片付いた部屋だが、普通の団地暮らし。
もう古いこの団地。いつからこちらに入られたのかは聞いてない。
内装は綺麗だし、家具類も新しく見える。お二人が入居してそんなに長くはないのかも。
本当に特別がなく、何て言うのか・・・
突然知り合ったばかりの男を妻を抱かせる為、そして奥さんは抱かれる為に、
そんな事を微塵も匂わせない、本当に普通の団地暮らしの御夫婦にしか見えない。
「何もないけど・・・  とりあえずお酒でいい? 簡単なもの用意するね!」(明美)
「あぁ、そうしてくれ、それと・・・  支度終わったらシャワーでも浴びて来い。
   続いて佐久間さんにも入ってもらうから、さっさとしろよ!」(土屋)
何か会話が生々しい。既に土屋さんから話は聞いているとは言っても・・・
奥さんはどこまで、そしてどんな事を聞いたのか。
“自分が抱かれる” “自分を抱きに来た男”  俺はそんな目で見られているのか。
でも奥さんは余計な事を言わない。たださっさとキッチンに立ち、
そして俺たちのテーブルを作って、そのまま消えた。きっとシャワーに。

土屋さんとの会話が頭に入って来ない。
時々風呂場からの小さな物音が聞こえて来るし、俺の頭が奥さんを、
そのシャワーシーンを想像させる。
“小綺麗な人” そんな言葉が似合うだろうか。俺は変に安心していた。
自分が抱くかもしれない女がとんでもない女だったら、その不安はとりあえず消えた。
そして・・・  少し心が喜んでいる。俺は必死で表情を抑えている。
夫の帰宅だけの予定だった団地妻の姿。外向け(男向け)の支度なんかしていない。
その意味では普通の主婦の姿だ。
だけど、特別飾らなくてもそのままで女性としても魅力は事足りている。
特別“美人ですね”と言えば少しお世辞臭がしてしまうし、
でも、俺自身の心が正直で、“当たり”を引いたと感じたのは間違いない。
服の上から見た姿では中肉中背と言ったところか。
ベリーショートとでも言うのか、短い髪、昔見た男勝りのキャラで人気だった
2時間ドラマで活躍した有名女優に似ていると感じた。
男に媚びず、凛とした強い心を持った役の多い女優で、俺が好きだった女優。
その女優が若い頃に男性誌で見せたセミヌードグラビア、今も机の中にある。
奥さんはそんなに“男勝り”なタイプではないが、でも顔・雰囲気は似ている。

土屋さんとはビール2本、世間話のまま。そのうち奥さんがシャワーから上がって来た。
「佐久間さん、シャワーどうぞ。出たらまたビールでも・・・」(土屋)
俺は濡れ髪にタオルを巻いた奥さんとすれ違う。
「あっ、今日は片付けで埃まみれになっちゃって・・・」(明美)
俺の視線が奥さんの濡れ髪に釘付けだったせいだろう、それを感じての。
「小さな風呂場ですけど、ごゆっくり・・・」(明美)
俺にはその言葉さえ生々しく伝わって来る。
“焦らなくていいんで、しっかりと体の隅々まで洗って来て下さいね、私を抱くなら”
風呂に向かう自分は追い込まれた感じだ。


リフォームされているようで、風呂場も綺麗だ。
暗い風呂場なんかだったら、まるで地方の風俗にでも来たようなブルーになりそうだが、
明るさ、そして奥さんが使ったばかりの匂いが残ったこの風呂場、俺の熱を自然に上げる。
小さな覚悟と言うか、“もうここまで来てしまった”、そんな踏ん切りも出来た。
俺は奥さんが使ったばかりの水の滴っているアカスリタオルを使い、丁寧に洗った。
でも、風呂から出た俺は不意を突かれる。
なんと俺が風呂から出て土屋さんのいるリビングに戻ると、
そこにはもう全裸の奥さんが横たわっていたのだ、それもテーブルの横、絨毯の上に。
「えっ!!  どうしたんですか?」(俺)
「もう少し飲むにしても、この方が雰囲気が出るでしょ?!  風呂から上がったまま、
   下着なんてどうせ脱がせるんだし、体に余計な跡がついてよくない。
   ただですら汚いオバサンのカラダだ、佐久間さんに失礼ですしね。
   あぁ、もしかしたら下着があった方が良かったですか? 着させますか?」(土屋)
「いっいやっ、、 そんなっ・・・  あっ、、別に・・・  そのっ・・」(俺)
俺と土屋さんの横で全裸のまま横になる奥さんを見ながら、俺たちは酒を続けた。


どこかヌードのデッサンモデルでも見ているような気分になる。
そう言えばシャワーを借りる前よりも部屋の照明が少し暗くなっていた。
横たわり無表情のまま天井を見ているような奥さん。何も話さない。
俺たちの会話が聞こえているはずだが。
「もうオバサンですが、年齢のわりには良い方だと思ってるんです」(土屋)
年齢のわりになんて失礼で、確かに肌艶などの年齢は隠せないが、
この年の女性となれば下腹部が弛んだり、乳房が萎れ黒ずんでしまうもの。
ところがそんな部分があまり感じられない。
胸がいわゆる巨乳とか、腰がしっかり括れているとか、そんな表現は出来ないが、
全体のバランスが良く納まった感じの柔らかいラインが綺麗だ。
この年齢の女性には多い、C~Dカップぐらいの少し垂れた胸。でも悪くない。
今は二つの乳房が外側に流れている。
脚。この年齢の日本人女性にしてはスタイルの良い方に思う。
脚の長さと言うよりも無駄に臀部が大きくないせいで不自然な体型に見えない。
こんな近くで、それも旦那さんの前で奥さんの全裸姿、
それも俺の視線の先には柔らかく立った陰毛が見えている。

「好きな時に触れてやって下さい!  私への気遣いは御無用です。
   ただ・・・  申し訳ありませんがここで見させて下さい。それだけが希望です。
   妻は胸を責められるのが好みのはずです。宜しくお願いします」(土屋)
「あ・な・た ・・・」(明美)
初めて奥さんがこちらを向いた。そして声を出した。
“もう始めて下さい!”  俺にはそんな風にとれた言葉。
確かに。ただただ時間だけ掛けても意味はないかもしれない。
俺は座ったまま奥さんに近づき、そして奥さんの横に座った。
奥さんはそれを感じ瞳を閉じる。
美しい。土屋さんの言う通りかもしれない。確かに下着の跡の無い裸体は綺麗だ。
奥さんの下着姿が見たかった気持ちもあるが、もし着ていたとして、
むしろそれを一から旦那さんの前で脱がす方が回りくどい気もする。
結果的に良かったのかもしれない。

「お願いします。 嫌な事があったら言って下さいね奥さん。 触れてもいいですか?」(俺)
「はい ・・・ 」(明美)
「そう、佐久間さん、明美と呼んでやってもらえませんか?!  
   “奥さん”と呼ばれても私がいるので不自然だろうし・・・  なぁ?!」(土屋)
「私はどちらでも・・・  でもあなたがそうして欲しいなら・・・」(明美)
「分かりました。“明美さん”と呼ばせて頂きますね」(俺)
奥さんの胸に触れた。奥さんは一瞬ビクっとして振動したが、そのまま動かずに受ける。
上腹部から下乳を盛り上がり先端を包むように触れ、そして上乳を下りて首元へ。
再び胸元の平地を撫でた後、静かにゆっくりと上乳を上がる。
先端を3本の指先で擦って見た。その起伏は丁度いい感じの柔らかさで、
乳輪に引っ掛かり跳ねるように乳首に跳ね当たると、奥さんは反応する。
分かりやすいシャープな反応で、“ここが好き” “その触り方が好き”と応えてくれる。
少し奥さんの好きな場所・触り方を理解出来たので、俺は口に含んでみた。
大きく乳輪下まで口で包み込んでみる。少し離れて、今度はゆっくり乳輪と乳首を舌で。
それを数度繰り返し、次に歯を当ててみた。
何度も“ビクンっ・ビクンっ”とカラダを揺らし、顔を背けた奥さん。
「明美さん、ここいいですか? 好きですか??」
俺は少し意地悪を楽しみ聞いた。旦那さんの前で辱めたかった。

好きだと言われれば単純にそこばかり攻めてしまう。
指先を揃えて大きく激しく前後させ乳房の先端を擦る。
奥さんは大きく仰け反り声を上げた。  「あぁ、、 ダメっ。 あっっ、、 嫌ぁ!」
足先を大きく内側に向け体に力を入れている。
俺は気が付かなかったが土屋さんが教えてくれた。
「もう濡れてるんですよ。大好きなんですよ、胸責められるのぉ(微笑)」(土屋)
俺は奥さんの強く閉じている脚を強引にこじ開け、陰部の下の方に指を押し込んだ。
凄い。もう太腿付近までヌルヌルした愛液を広げていて、既に床にお漏らししている。
「うわっ! すげぇっ!!」(俺)
小声ではあるが思わず口にしてしまった俺。
土屋さんは床が濡れてしまっている事を気にしている俺を気遣い、
「大丈夫ですよ、そんなカーペット気にしないで下さい。もうじき交換するんです。
   どうぞ気にせずに、思いっきり楽しんで下さい。妻の乱れた姿が見たい」(土屋)
少し戸惑いもあったが、もうかなりの量が溢れ出ている。
俺は遠慮なく奥さんの乳房に激しくしゃぶり付きながら、同時にアソコの中に指を入れた。


感触・温度・濡れ具合、ただ指を入れるだけなのに、こちらが興奮するその中。
熱いのではなく、何とも言えない温度。愛液のヌメリ具合も俺を楽しませる。
乳房への愛撫、そしてゆっくりだが深く大きくアソコの中を掻き回して見た。
溢れ出る愛液を指が感じる。こんな事初めてだ。
俺は興奮して、土屋さんが見ている目の前だと言うのに奥さんの口に吸いついた。
「うっんぅ“・・  うぅっんぅ”ぅ“・・・  あの人がぁ、、、  
   うぅっんぅ”ぅ“―   見ないでぇ、ねぇ、、 見ないでぇ~」(明美)
俺からの口づけを受けながらも必死で土屋さんを気遣おうとする。
そんな事をされるほど俺は刺激されて、奥さんの口を犯した。
そしてわざと土屋さんにその姿を見せつけた。

土屋さんが見守る目の前で俺も全裸になり、そして奥さんに跨った。
「明美さん・・・」(俺)
「ああぁ!!  体がぁ、、  熱いんですっ!  あなた許して下さい!!」(明美)
土屋さんは物凄く興奮している。俺は背中で感じている。
その事は余計に俺を興奮させ、今までにした事のないような激しい突き上げをした。
奥さんの両手首を押さえ付け、パンパン腿が当たる音が響く程に激しく・・・
もう我慢出来なくなった時、俺は抜いたペニスを急いで奥さんの口へと運んだ。
今までに自分の性体験ではした事のなかったフェラチオの強制じみたもの。
土屋さんの存在が俺を異常なほど興奮させ、奥さんにしてもきっとそうだ。
「明美さん・・・」
俺はそう小さく呟きながら、大量のザーメンを奥さんの口の中に放出した。
奥さんの中に出し切って横に倒れ込むと、土屋さんが激しくオナニーしているのが見えた。
奥さんも静かに見ている。
「あなた・・・」


終わった後の奥さん、表情や言葉はないものの、どこか喜びが滲んでいた。
開放された自分の性の欲?  それとも自分の抱かれる姿に興奮した夫の姿??
土屋さんもまた、何かに開放されたような明るい表情をしていた。
俺は・・・  最高のセックスだった。おそらく人生で一番の。
なのにどこか一人置いてけ堀のような気がして・・・
それでいい。招待してくれた御夫婦がそれなりに満足してくれて、
俺ももちろん最高の思いをした。奥さんは素敵な人だった。


その後に数回、土屋さん宅にお邪魔した。
性行為だけが目的ではないが、それでも毎回奥さんを抱く事になった。
土屋さんもそれを望んでいたから。
そして土屋さんは引っ越した。
1年以上して偶々街で見かけた奥さんに話を聞いたところ、
土屋さんはあの後すぐに入院し、そして亡くなってしまったという事。
既に病んでいたらしい。あの当時は奥さんも知らなかったようだ。
そして今奥さんは一人未亡人として暮らしている。


滲みだすようになったエロスの香り、消えていない。
奥さんのその肉体、土屋さんに申し訳ないが、もう放って置くことは出来ない。




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