「欲望と憎しみの地下で」
末端にいる現場警察官にとって本部行きは最高のステータスだ。
ノンキャリは勿論、キャリアにしたって所轄の所長・副署長よりも本店を望んでいる。
俺のような派出所スタートの平警官にとって本店、それも刑事課なんて遠く思っていた。
実力・運、そして人望がなければそんな道は遠い。
でも、俺のような人間でも環境に恵まれ不意のチャンスをものに出来れば、
“県警本部勤務”のチャンスがやって来たのだ。本店の所属、それも組対の刑事。
後になって上司に聞いた、“お前にお呼びが掛かった理由”と言うやつを。
俺が交番勤務から所轄の刑事課勤務になってすぐ、俺の勤務する所轄に丁場が立った。
老夫婦が殺害される強盗殺人事件が発生し、捜査本部が俺の署に設置されたのだ。
俺が聞き込みで引き当てたネタが解決への大きな道筋となり、俺は本部長賞をもらった。
それから1年も経たないうち、県警の柔道大会で準優勝となり、
本部のお偉いさんにも名前・顔を知られるようになった。そして・・・
半年前に起きた宝石強盗事件で犯人逮捕に関わり、それが決定打となったよう。
しかし・・・ 本当は俺と組んでくれていた先輩のベテラン刑事、
その人が退職を決めていた事もあり、俺への置き土産として譲ってくれたものだった。
確かにいくつかのカードを手に入れた。そしてそれを評価された事になる。
でも、行先が“組対”だった事には驚いていた。
まったく知り合いもいなければ、俺のようなルートはあまり他にいない。
後から聞けば所属課長が長年柔道に携わった人で、俺の所属となる班長も柔道の人。
単純に最低限の功績と、そして純粋に柔道を通しての親しみの人選だったようだ。
俺の所属する組対、そしてその中の“郷田班”
郷田班長(警部補)を筆頭に、足立さん(巡査部長)、吉岡さん(巡査部長)、
岡部さん(巡査部長)、そして俺(篠山・巡査部長)の5人編成で回っている。
郷田班長はノンキャリ叩き上げの50代、ずっと組対畑の人だ。
結果が出ていれば文句は言わないタイプ。古いタイプで見た目もマル暴そのもの。
足立さんは40過ぎ、頭脳派ですぐに上に行きそうなタイプ、そして冷静。
吉岡さんは30代半ばで、去年までずっと所轄、警ら畑の人らしい。
29才にして初めての本店勤務になった俺のすぐ上の先輩となる。
そして岡部さん・・・ 本当は紅一点と言うべきなのだろうが、その言葉は似合わない。
吉岡さんより2つ下との事だから30代前半なのだろうが、
この部署では吉岡さんより先輩、そして岡部さんはその性格もあって・・・ その・・・
二人の間は特にギクシャクしている。
郷田班長・足立さんは岡部さんの事を“真由美”と呼んでいるが、
年上でありながら後輩にあたる吉岡さんは“岡部さん”と呼んでいるのだ。
“岡部真由美 巡査部長” 一言で言えば不愛想な人だ。笑わない、返事をしない。
班長や足立さんからの指示はちゃんとこなすし、吉岡さんや俺が何か聞けば、
その用件には普通に答える。だけど、そこに感情は入らず、そして視線は向かない。
本来は組対の現場警察官に女性は任命されない。所属こそしても事務作業・資料集め担当。
だが岡部さんは違う。ある意味適任なのか、女性なんて甘さを意識させないし、
他の男性刑事たちよりも独特の威圧感を感じさせる。それも静かにだ。
俺たちの班は賭博関係の担当部署なので、おとり捜査まで行かなくても、
現場の状況、マル対の確認・特定、現ナマや押収物の現物確定、色々と必要な仕事だ。
この辺りは男性警察官には限界があり、出来れば女性警察官の手を借りたいところ。
しかし他部署に応援要請するも、まぁその危険性も含め受けてもらえない事が多い。
だから岡部さんの存在は組対にとって、そして郷田班にとってとても大きい。
班長の経験や実力によるものは大きいに違いないが、“郷田班の秘密兵器”、
そんな風にライバル関係にある連中から妬まれる程、岡部さんの価値は大きいのだ。
セミロングの黒髪は手櫛のみな雰囲気、ジャンバー姿、いつも手を突っ込んでいる。
今は男性警察官、それも年配者でもすっかり少なくなっている喫煙者、
彼女は今時驚くほどのニコチン・タールの多い洋モクを欠かさない。
出身は東北のようで、現在は女子寮に入っている。その性格ゆえ友人は少ないようだ。
俺の知る限りでも同じフロアの女性警察官とは情報・用事のやり取り意外ない。
一人独特の存在感のまま佇む岡部さん、それを自然に扱う班長と足立さん、
そして・・・ その態度を含めストレスを溜めている吉岡さん。
俺はまだ3ヶ月の新人、ある意味相手にもされない事で苛立ちも少ない。
「真由美もぶっきらぼうだよなぁ~ 何とかなんねぇーか?(笑)」(班長)
「そうですねぇ。あの性格、治りそうもありませんね・・・(苦笑)」(足立さん)
そんな会話、二人から何度となく聞いた事がある。そして吉岡さんだ。
「もう少し言い様があるよなぁ?! 俺のが年上なんだけど・・・」(吉岡さん)
岡部さんに冷たくあしらわれ、強張った表情で俺に愚痴る吉岡さん、
それも幾度となく見て来た。
そしてそんな先に訪れたある日、その出来事は起きた。
他の班に大手柄が続き、それまで比較的順調だった俺たちの班の存在は薄れた。
まだそれだけならいい。だが、吉岡さんが署に戻る途中に覆面車で事故。
物損のみで済んだものの、今年度からやって来た新車をオシャカにしてしまった。
手柄どころか大恥をかいた班長、もうベテランの余裕は消えて、苛立つ日が多くなり、
その事は足立さんのストレスを成長させ、俺たちに冷たく当たる日も増えた。
物事を包み込んで言うようなタイプじゃない岡部さん、吉岡さんにもストレートに言う。
郷田班は崩壊寸前、毎日毎日嫌な空気が流れていた。
そんな時に吉岡さんが生安(生活安全課)の同期からの情報を班長に持って来た。
正確に言えば、生安の同期の後輩刑事のS(情報協力者)からのタレコミ。
前に所轄の交通課がひき逃げ事故の家宅捜索でガサを入れた事があった店で、
地下にあるショットバーなのだが、どうやらその奥の部屋にルーレットを発見。
もちろん本格的なもので、明らかに違法賭博に間違いないが営業時間外だった。
断片的な情報はあったものの、当時どの班も、そして所轄の担当部署も重大事件を抱え、
そのままになっていた案件。
吉岡さんにとっては汚名挽回、起死回生の一手のはず。
郷田班にしても待ったなしで、とにかくここで一山当てなければメンツが丸潰れ、
何としても我々で結果を出さなくてはいけない状況に追い込まれていた。
所轄の協力、そしてよその班の応援を借りて、俺たちはその店にガサを入れた。が・・・
雇われ店長と客の大学生二人、それも合計38000円の掛け金だけしか摘発出来ない。
他の班の応援者に愚痴を浴びせられ、所轄の応援者も俺たちを薄ら笑った。
郷田さんは恐ろしい顔になっていたし、足立さんは無表情に後処理、
「余計なネタ持ってきてくれたよねぇ・・・」(岡部)
顔を真っ赤にして恥ずかしさを抑えている吉岡さんに対して配慮などない一言、
岡部さんが帳簿類をダンボールに集めている吉岡さんの耳元に落とす。
そんな事を言われても無言、吉岡さんにはそれしかなかった。
今回もいつも通り岡部さんが先着、そして潜入、バーのカウンターで奥の部屋を確認、
出入りの客を確認し俺たちに“GO”を出した。
まぁ岡部さんにも言う権利はあるのかもしれない。
最初に潜入する刑事は危険だし、それも女性警官。いくら空手の有段者と言っても。
実際、過去に何度か危険な事があった事を足立さんから聞いた事がある。
少し大きなカジノの潜入でSの存在が疑われ、現場にいた女性全員が辱めを受けたそうだ。
服を脱がされて縛り付けられ、一人一人軽い拷問を受けたらしい。
その時は僅かな時間だけで捜査員がすぐに踏み込んだが、
岡部さんの首にはしっかりした刃物による傷があるし、
女性ゆえに受ける行為は何度か経験しているらしい。けれど岡部さんはタフで、
“その程度のこと”とほとんど気にしていないようだ。
ガサ入れはあきらかに失敗、恥の上塗りとなってしまった。
俺たち5人だけで現場に残り、悲しい残務処理を黙々とそれぞれの場所で続ける。
「篠山っ! カウンターの横にある名簿から生安の山下に電話して突合せしろ!」(郷田)
俺は班長の指示でルーレット台の置いてある奥の部屋から外へ出て、
バーのカウンター部分に椅子を置いて名簿の照会を始めた。
突合せ自体は10分から15分ぐらいかかっただろうか、そんなに長い時間ではない。
名簿をたたみ不意にカウンター内の低い位置にあるルーレットルームを映しているカメラ、
そのモニター画面を見て衝撃を受ける。
10インチほどの小さなモニター、そして今時白黒の画面、
それでも映りは鮮明で、俺はそこに映っていた光景に驚き見入ってしまった。
“何が起きているんだ?!” 衝撃でその鮮明な映像を見ながらも頭が整理出来ない。
部屋の中央に置かれたルーレットのベット用の大きなテーブル。
どこからかの使い回しなのか、こんな小さな規模の店にしてそのテーブルは特大で・・・
中央、部屋のど真ん中、それもそのテーブルのど真ん中に・・・
“岡部さん?” 岡部真由美巡査部長が仰向けで押さえつけられている。
何が行われているのか細かくは分からないが、大きく暴れる岡部さんを、
周りを囲むように3人の男性が押さえつけている。
頭の側・・・ 班長? 奥側・・・ 足立さん? 手前の背中は・・・ 吉岡さん?
班長が何かを岡部さんの口の中に押し込んだように見えた。
俺は驚いて、急いでルーレットのある奥の部屋へと駆け入った。
「何してるんですかぁ?!!」(俺)
そこには確か173センチと言っていた岡部さんの体がベット台の上に。
173センチの女性が横にされてまだ余りある寸法なのだから、
この台の縦の長さはゆうに2メートル以上はある事になる。
横幅ですら岡部さんの両側にしっかりとスペースが空いている。
「ふざけんじゃねぇーよ! てぇめぇら何やってっか分かってんのか?
吉岡ぁ!! てめぇぶっ殺すぞ! お前らも許さねぇからなっ!!」
口の中にハンカチのような物を押し込まれてはいるが、こぼれ出る言葉は鮮明だ。
もの凄い激しさで台の上で暴れる岡部さん。
カラーで見る現実の映像、いや実写、自分の方を疑った。
「班長! 足立さん! 吉岡さん、何やってるんですかっ!!」(俺)
「篠山! お前はまだ研修中だ、組対の厳しさ見とけよ!」(足立さん)
「俺たちの現場はこんなもんじゃねぇ! ドス持った連中相手にしてんだぞ!」(班長)
「岡部! てめぇどんだけ俺の事バカにすりゃぁ気が済むんだよ?!
てめぇより俺の方が年上で、警官として先輩なんだよ!!
てめぇ調子乗ってんじゃねぇ! しっかり男の仕事を教えてやるよ!!」(吉岡)
もの凄い光景が目の前で起きている、起こっている。
上司・先輩、何より全員が警察官だ。それも犯罪捜査の現場、そして勤務中の出来事。
暴れている岡部さんをよく見ると既に着ていた無地の白いシャツのボタンが弾け、
大きく開いた胸元からはサテン地のパープルのブラジャーが露出している。
そして大きく体を揺さぶるせいで、片側の乳房の先端部分が少し見えた状態だ。
口のハンカチを押し出そうとして班長にさらに深く押し入れられ、それを繰り返し、
足立さんは逮捕時に使う腕固めの技を応用して岡部さんの片腕を固めている。
吉岡さんは・・・ 突然狂ってしまったのかと思うような動きをし、
大きく奇声のような声を上げて暴れていた岡部さんの腹部を激しく殴りつけた。
強く拳を握りしめ、ハンマーのように岡部さんの腹部を何度も何度も殴りつける。
容赦のない吉岡さんの責めに、高身長、そして空手の有段者の岡部さんも力尽きる。
強く食い縛っていた表情を少し弛め、代わりに涙を滲ませていた。
それを隠そうと自分の腕を顔に寄せようとするが、既に腕の自由は奪われている。
「いい気味だな、吉岡 記念写真撮ってやれよ!」(足立さん)
「あぁ、愛想の無い女だが、体の方は期待できるかもしれんな」(班長)
「静かにしてろよぉー! クソ女っ!! いい写真撮ってやるからなぁ」(吉岡さん)
涙、そして痛み苦しんでいるのだろう、岡部さんはぐったりしていた。
足立さんはすかさず岡部さんのシャツを破り広げ、そしてブラジャーを下ろした。
“ボロン!”と波打ちながら大きく溢れ出たように見えた乳房。
でもブラジャーの弾性は自然に元の位置へと戻ろうとする。
それを数回繰り返した後、足立さんは今度はブラジャーを顔の方へ押し上げた。
岡部さんは外れたブラジャーが顔の上に覆い被さった状態になり、
今まで全体を隠していた乳房が完全に剥き出しになった瞬間だ。
もうゆったりとした動きで姿勢を変えるようになった岡部さん、
左右に体を動かす度に胸の形を変えながら悲しい目で上司・先輩を見ている。
吉岡さんが岡部さんのジーンズのボタンを外し、ジッパーを開いた。
そしてきつそうなジーンズを足先へと押し下げて脱がす。
その性格から元々女性らしいタイプではないが、予想通り、そして予想に反して、
岡部さんの肉体はワイルドに見えた。
少し緩くだらしなく見える形を崩して流れる胸、直線的ではないが括れたウエスト、
そして太腿部分の肌がとても綺麗に見える。
涙・敗北・諦めの表情、初めて岡部さんの中に少しだけ女の顔を見た気がした。
俺がカウンターで電話をしていた時、言い合いが始まったらしい。
最初は吉岡さんが岡部さんに言われた一言にキレて、それを宥めるつもりだった班長、
ところがその仲裁に岡部さんがキレたらしい。そして班長のフォローに回った足立さんに。
それぞれの溜めていたここ最近のストレス、その先が岡部さんの立ち居振る舞い、
そんなところに飛び火し、いつしか1対3の言い合いになったと。
激高した吉岡さんが台の上に岡部さんを突き飛ばし、そして岡部さんは押さえつけられた。
岡部さんの引いた言葉の銃弾が吉岡さんに当たり、そこにあった導火線に火が付き、
その先、班長・足立さんの溜めていたストレスという爆弾を点火してしまった。
「おいっ、篠山! お前ボーっとつっ立ってんじゃねぇよ。
知らん顔決め込むつもりか?! デカならそんな言い訳できねぇ事ぐらい、
青二才のてめぇでも分かってんだろうがぁ!!」(足立さん)
「篠山、お前真由美に気があるのか?(笑) 真由美の言う事、よく聞いてるもんな。
でもなぁ、本当は嫌らしい目で真由美のカラダ想像してんじゃねぇのか?!
今日は面倒見てもらえよ。後輩のお願いなら断らねぇーぞ、真由美は」(班長)
「変なこと・・・ 言わないぃ、、で、、」(岡部さん)
「女なんてよぉ、現場では使えねぇんだよ! せめて俺たちに穴貸して貢献しろよ。
てめぇみてぇーなクソ女、相手してもらえるだけ有難く思えよ! プッ!!(唾)
もう30過ぎの独身女、その垂れ乳可愛がってやるからよぉ~」(吉岡さん)
「嫌よぅ・・・ やめろよっ、、 いい加減にしろ・・・ ・・・ 」(岡部さん)
ローヒールの靴が脱がされジーンズは消えた。
確かに若い肉体ではないが、その大柄な肉体、そして横柄な性格とは別方向、
岡部さんの裸体は女性そのものだった。肉感的、そしてかっこいい熟女性の肉体。
「篠山、お前からだ。暴行、強制性交、逮捕監禁、共同正犯? ・・・ (笑)
肖像権の侵害、それで脅せば脅迫罪もか。同じ穴の狢か?(笑)」(班長)
「さっさとやれよ! 後輩のお前が思い知らせてやれっ!!」(吉岡さん)
「この状況分かってるよな?! てめぇ一人知らん顔なんてねぇぞ」(足立さん)
もちろん俺はその現場の前で固まってしまった。もう自分が警察官だと忘れている。
目の前で女性が強姦されている。警官でなくても助けなければいけない場面だ。
だが・・・ 俺は悪魔に負けた。
出世、先輩に対する恐怖、隠蔽に加担する事・・・ でも違う、それだけじゃない。
目の前で乳房剥き出しの下着姿にされ、同僚警官たちに拘束されている岡部さん。
その表情は絶望、今までにない苦しい表情を初めて見ている。
でもどこかで俺の頭の片隅に覆い隠していた何か・・・
“この生意気な女、いつか散々な目に遭えばいい” とか、
“犯罪者、そして同僚男性までバカにしたその態度、いつかひどい目に遭えばいい”、
頭の片隅のどこかに眠っていた気がする。それ事を知らないふりでやり過ごしていた。
俺には所轄時代からの彼女もいるし、美人でもない先輩女性、それも感じの悪い、
そんな女に魅力など感じているわけがない、そう思っていた。
しかしそれも少し違っていた。今、横たわる岡部さんを見ていて堤防が決壊した。
先輩女性へのささやかな尊敬、男勝りのカッコ良さ、
どこか身近なところに体温を感じていた事を思い出さされた、炙り出された感覚。
俺はこの目の前の女に、いつしか興味を持っていたと言うのか・・・
上司・先輩の指示? 自分だけ逃げるわけに行かないから?
違う、この台の近くに連れられはしたが、今俺は自分でスラックスのファスナーを開けた。
いつも職場で見るあの女はいない。今は裸で横たわる無抵抗の弱い女の姿。
静かにその柔らかくすぐに形を崩してしまう乳房にしがみ付き、
俺は岡部さんの中へと分け入った。無表情で冷たい女が嘘のようで、
今は少し怯えた表情で少しの温もりを感じさせる。
上司・先輩が周囲を囲む中、俺は岡部さんの乳房を激しく鷲掴みして揉み、
力任せに前後した後、岡部さんに抱き付いたまま奥に放出して尽きた。
その姿を吉岡さんが撮影していた事に気が付いたが、もう遅い。
日頃ヤク中やスジ者ばかり相手にしている面々、ある意味この現場は堅気じゃ務まらない。
班長世代の古い連中は紹介物の商売女を散々抱いて来た。それも好きなように。
そんな羨ましさを持っているから先輩たちも女と金と酒には貪欲だ。
普段は男女平等を謳い平和に見える警察官・聖職者、でも一皮むけば・・・
抑圧されたストレスがお化けのように発酵し、性器を剥き出しにしてパトロールしている。
女性警察官、女刑事、どれも本当はメスとして見ている。
被害者として相談に来る美人女子大生、薬物所持で逮捕された水商売の女、
どれにしたってヤレるチャンスがあるならものにしようとしている。
押収品のリベンジポルノ、それを楽しむ男性刑事がどれだけ多い事か。
ガサに入ったって、女の下着漁りを楽しんでいる。俺たちは元々内と外の違いだけだ。
“こんな女にキスして抱き付いている自分”
もう婚約の日取りも決まっていると言うのに、俺はそれに蓋をした。
先輩たちの手荒い扱いで可愛い子猫にさえ感じるようになった岡部さんを再び抱いた。
男性刑事たちにフェラ・手コキを強制され、それに従う女刑事。
それもあの不愛想で冷酷にも見えた岡部真由美巡査部長、その人だ。
体を起こされれば垂れた乳房が目立つ。全体に乾きくすんだ肌の色、
乳輪が大きく形が歪で、左右の乳首の大きさ形が違い、またそれが大きく飛び出している。
濃く黒い乳輪を摘まむように押し出され後ろから先輩に抱かれる岡部さん。
だけど、普通ならそれほど魅力に感じられるような条件に思えない肉体も、
女性警官である事、それも男性警官や犯罪者に屈するタイプの女でない事がアクセント、
こちら側に何か違う受け止めを勝手の育ててしまう。
あの“岡部真由美”が犯罪者の情婦のように、犯罪の見逃しを懇願する女のように、
抱かれているだけでも価値が演出されてしまう。
正直、彼女とのセックスでこんなに興奮した事はない。
俺まで先輩たちに便乗して、最後にはフェラや手コキを岡部さんにやらせていた。
“岡部真由美”という女が男たちの言いなりになるような女だとは思っていなかった。
だが期待は逆に裏切られた。男たちに屈し言いなりになる弱い女だった。
今さら出身地の東北に戻る事も出来ず、公務員、それも本店勤務の肩書きも惜しい、
新卒からの女性の一人暮らしが長く続き、いつしか他の道など無くしていたのだろう。
班長はそれほど興味を持たなかったようだが、足立さん、そして吉岡さんの奴隷に。
意外にも足立さんにはSMの趣味があったようで、岡部さんの肉体が重宝された。
足立さんが俺に言う、“真由美の熟れた肉体は縄との相性がいい”と張り込みの間に。
そして一番爆発したのが積年の恨みなのか、吉岡さんだ。
好きな時に呼び出して“抱きまくる”と言っていた。俺にセックスの画像を見せて来る。
良い表情をしている、足立さんに言わせるとMの女が漂わせる酔いしれのなれだそうだ。
俺も数回だけ出張の時に抱かせてもらった。
柔らかい乳房、その先端側を包み込むように指を重ねて揉み込むと、彼女は息を漏らす。
艶々した太腿の肌触り、本当は彼女とのセックスより数段気持ちいい。
でも、俺はその秘密を抱えたまま結婚、現在妻は妊娠3ヶ月。
実は岡部さんも妊娠した。今となっては誰の子なのか分からない。
班長だけが薄笑いしているが、それもどうだか・・・ 班で育てる事になるのか・・・
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