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「ロイヤルシート」




実家を離れ、遠方の工場の寮で生活している僕も、まとめて有休がとれた事もあり、
思い切って、実家に帰省する事にした。
大型連休が過ぎたばかりなので、普通には混雑など関係ないのだが、
僕はお金を掛けたくないし、でも、一度体験してみたい移動方法があった。
深夜の高速バスは何度となく使った事があるが、シートの形状やバスの形が違えど、
“3列シート”しか利用した事がなかったのだ。
「ロイヤルシート」
高速バスに違いないし、2階建てバスの2階部分は普通の3列シートが並ぶが、
その1階部分に特別なシートがある。シートと言うよりスペースだ。
しかも1階部分にある客席はそのシート3席しかない。あとはトイレとドライバー席など。

何度か狙った事があるが、ネットで空席確認のページを見る度、既に埋まっている。
今回その座席が取れた事が奇跡の様にも思えた。
大した事ではないが、どこか自分に不釣合いな気がして笑えた。


出発当日、夕方に工場の寮を後にしたが、ターミナル駅への到着も早く、
まぁ、それも頭の片隅にはあったのだが、裏手の感じの良さそうな居酒屋に入った。
数品頼んだが、どこか自分に似合わないその店の居心地は悪く、早めに出てしまった。
早々にバスターミナルのベンチシートに陣取り、雑誌を読んで先発便を見送った。
とても長く待った感じで、乗車する便が入線した時には既に待ちくたびれた感じ。

2階建て車の入り口の床は低く、自分の座席表(運転席後ろ)を再確認し、
足早に向かった。2階に行かないのは、どこか優越感を感じる。
停車中に2階に乗り込んで行く人も少ないようで、始発利用が少ないのかなぁと想像した。
座席を見て驚いた。色合いのせいか経年のせいか、綺麗には見えないが、やたら広い。
通路から小さいステップを一段上がるような作りになっているが、兎に角シートも広い。
始発では1階席は僕だけのようで、3席あるカーテンは全て開いていた。
このカーテンは自分のシート一周するもの(厳密には半周分・窓側と前後壁の為)で、
簡易的ではあるが、座面の位置が高い事も相まって、簡易的個室空間と言える。
スリッパやタオルケットも用意されている。
出発前にはドライバーさんがドリンクやおしぼりを渡してくれた。

普段はすぐに寝る事はないし、眠れないのだが、待ちくたびれた事やアルコールの為か、
バスが動き出してすぐに外用(開口部の大きい)カーテンを閉め、窓側も閉めて眠った。
シート以外のスペースも大きく、ドリンクやスマホ、音楽プレーヤーなども置きやすい。
僕は持参したアイマスクをして、音楽プレーヤーをして寝ようとしたが、
音楽プレーヤーの電池切れに気付き、アイマスクだけで眠った・・・


どれだけ時間が経ったのか、高速本線ではなく、インター上のカーブを低速で走っていた。
どこかの途中駅に寄ったのだと思う。左側のカーテンを開け通路側を見ると、
助手席側先頭はまだカーテンが開いていて、使われてない様だった。
そのまま姿勢を変え、またウトウトとしていた時だった・・・
「あぁっっ」と聞こえたような気がした。
しかし、ロイヤルシートとは言え1階部分なので、車両の走行音は静かではないし、
外を走るトラックなどの走行音や振動も普通に伝わって来る。
異常なほど広いシートは180度近く倒していたので、僕はバックレストの上に正座し、
締め切ったカーテンの上の隙間から通路向かいを覗いてみた。
カーテンは開き、未使用のままだった。続いて姿勢を変え、後方(僕の後)の席を覗いた。
驚いて声を上げそうになった・・・


女性が瞳を閉じて通路側に顔を倒し、胸のあたりを自分で触りながら顔を歪めている。
構造上は、僕と同じで全方位をカーテンに仕切られている。
僕の前は運転席なので、完全なるボードで天井までふさがれているが、
僕と僕の後ろの席は、後席のテーブル台の上からはカーテンが仕切りになっていて、
上の方にはわずかにスペースが空く事になる。基本、普通の姿勢で座席に座っていれば、
前後左右、カーテンの上からの視界などない。しかし・・・
僕は座面(180度倒したバックレスト)の上に正座した事により、
カーテンの隙間の高さに視界が届いてしまったのだ。
まずいと思い一度顔を下げたが、気になってしまい、再度覗いてみた。
彼女は全く目を開かないまま、前よりも眉をひそめ、激しくなった様に見えた。

僕は急いでスマホの動画撮影モードを起動した。
カーテンの隙間から撮影を開始した。彼女は全く目を開けない。これは幸運だ。
20代後半か、30代前半ぐらいの女性だろうか・・・
短めのストレートな黒髪で、あまり化粧はしていないように見える。
眉毛や唇が暗く濃いトーンの色で且つ、細めなのでシャープに見えた。
派手で無い、大人の女性と言った感じなのか。
ベージュで無地の厚めのニットを着ていて、細い指が綺麗な手のひらが胸を掴む。

やがて彼女は、そのニットを捲り上げ、ブラをさらけ出した。
蛍光灯の照明のせいか、黒っぽく見えるが、濃紺のゴージャスな感じで、
地味な外観でありながら派手な下着、そんな色気を感じた。
残念な事に、この位置からは彼女の腹部から上しか見えない・・・
しかし、こんな瞬間に出くわす事はとてもありがたい事に違いない。
さらに彼女は片方の胸をブラから出した。大きい。
寝ている状態でも掴んだ手から溢れるので、ブラの大きさから考えてもDカップ以上か。

彼女は今度、ブラを完全に持ち上げた為、両胸が露わになった。
なんと言うか、大人の柔らかそうな乳房で、少し乳輪の大きい感じの胸だ。
でも、その先端の色は仄かな薄い茶色で、照明も手伝って興奮が止まらない。


彼女の顔が窓側に倒れた。
その瞬間、僕はドキっとして、音を立ててしまった。
逃げ際に彼女の瞳は開いていなかった様に見えたが、恐れをなした。
冷静になろうとしたが、あそこまで見てしまうとあきらめがつかない。
“何とか良い思いが出来ないか”が頭の中を支配していた。
そこで考えたのが、彼女にその事実をぶつけてみる事だった。
2時間ドラマではないが、走る密室なので僕に逃げ場はない。彼女が騒げば終わりだ。
色々と考えていると、チャンスは突然来た・・・
彼女は要を終えた後のせいか、トイレに向かったのだ。
こんなチャンスはない。僕はカーテンを開けてスリッパを履き、彼女の帰りを待った。

扉の音がした瞬間に通路に降り、扉が開いたタイミングに自然になるように、
トイレの入り口に向かった。
僕はわざと、「ちょっといいですか?」と片手を口横にやり小声で彼女に発した。
暗い夜のバス車内。眠る人もいるので、小声で話すことは不自然ではない。
そしてその目的は、彼女に耳を近づけさせる事にあった。
案の定彼女は言葉を聞き取れず、また、僕の動作を見て、耳を近づけて来た。
「一人でされてませんでした?!」とだけ言って、すぐにトイレに入った。
勿論、そこで区切ったのは作戦。
用はないが、一応、用を足して、少し長めに時間をとった。
トイレのドアを開けると、既に彼女のカーテンは閉まっていた。僕は失敗したと思った。


席に戻りカーテンを閉め、次に何か手段があるかを考えていた。
少し時間が過ぎると、頭上から紙が降って来た。
「何を見たんですか? 脅しですか?」、そう書かれていた。
反応をどうするか模索した・・・
少し考え、ここは“メモにはメモ”で行こうと決めた。
しかし文章が浮かばない・・・
ペンを用意し、それに迷っていると、「今度は知らん顔ですか?」と書かれた紙が来た。

ここは勢いで、「そっちこそなんのつもり? 何か悪い事したの??」と、
むしろ堂々と、窓側横のカーテンの隙間から腕を入れてメモを投げ入れた。
何の反応もない時間が長く感じられた。そしてしばらくして、
僕の通路側のカーテンが開き、彼女は直接私に声を掛けて来た。
「これで許して下さい」と僕にお金を渡そうとした。3万円だったと思う。
僕はわざと彼女に意識させるように小声で「これ何?」と言った。
彼女は「これでもダメなんですね」と自分の席に戻って行った。
僕は彼女の予想外の反応に奮起し、今度はこちらから彼女のカーテンを開けた。
カーテンの隙間に少しだけ身を入れて、また小声で言った。
「あのお金はなんなの?」と僕が言うと、既に表情を無くした彼女は小さな声で、
「許して下さい・・・」と僕に言った。

僕は一瞬考えて、彼女の動けない表情から、ここは押せると判断した。
「少し話したいから中に入れて」と必要以上に小声で言った。
彼女に反応らしい反応はなかったが、静かに中に入りカーテンを閉めた。
けっして広いスペースではないので、彼女の足元に中腰になり、彼女と対面の姿勢になる。
彼女は何も言わずに黙っている。何も反応しない。
さすがにこちらも少し困ったが、“拒否はしていない”と勝手に解釈した。
わざと言った、「この姿勢辛いんで、横に座らせてくれる」と。
彼女は黙って窓側に寄った。異常な程に幅の広いシートとは言え、二人が座る幅はない。
僕は通路側の座面部分に彼女向きに横座りした。
それでも彼女は無反応。

僕はむしろ痺れを切らしてしまい、「自由にさせてもらうよ!」と彼女に告げ、
彼女の横に倒れ込んだ。それでも反応しない・・・
服の上から胸を触り、それでも反応しない彼女にキスをした。
さすがに長めのキスに少しだけ反応し、僕に目を向けた。
「この時間だけで許して下さい。お願いします」と頭を下げて来た。
「分かった」と言って、再びキスをして、今度はニットを捲った。
既に先程見ている濃紺のブラジャーが露わになった。
「後ろ外させて」と小声で言い、彼女も無言で縦に首を振った。
ブラのホックを外し、ニットと共に首元一杯まで引き上げた。
彼女は恥ずかしさなのか、目を閉じ、窓側の顔を倒した。
それにしても柔らかく綺麗な胸だ。

両手で掴み、口に含み、顔を埋め・・・
その心地よさは天国だった。
さらに僕は彼女のジーンズのファスナーに手を伸ばした。
彼女は僕の手を押さえたが、「ここだけのはずでしょ?!」と強めに言い、
彼女の手を少し強引にどかした。
ブラと同色・同柄の濃紺のこちらもゴージャスな刺繍の施されたパンティだった。
それもカットの大きいタイプで、この上下の下着が抑えた彼女に不釣合いで、
さらにテンションが上がった。
タイトなジーンズだったので、「腰をあげて」と言い、最初にジーンズを下した。
カットが大きいせいか、異常な程に彼女の足が綺麗に見える。

パンティに手を入れる・・・
「あっ!」と一瞬彼女は声を上げたが、むしろ僕の方が心の声を上げた。
熱い。そして濡れている。
さっきの行為の余韻でも残っていると言うのか、これはすぐにでも行けそうだ。
僕は自分のジーンズも下し、彼女に触らせた。経験が少ない女ではない事はすぐに分かる。
お互いが触り合う中、もう自分の興奮も彼女の広がりもMAXだったので、
パンティまで完全に脱がせ、彼女の足をVの字に高く上げ肩に担ぎ、挿入した。
既にバスの次の停車地が近くなってしまった為、短い時間で切り上げた。
残念な事に、そのバス停から最後まで空いていた座席の客が乗り込んでしまい、
僕は戻った自分の場所から動けなくなってしまった。



終着で降りようとすると、もう彼女の席は空いていた。
一つ前の駅で降りたのだろう。僕を恐れたのか・・・





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