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「失礼します」




“エアコンの音がうるさい”

チェックインの時からあまりイメージの良い客ではなかった。
少し酒の入った様な赤ら顔の男と愛想のない口調の強面の男。
“嫌の予感”
それはサービス業の経験者なら多くが持つと思う。
トラブルの種があるならば、それが発芽しない様に慎重にしなければならない。
しかし、雑草が生い茂るところにはまた種が飛んでくる。次々と。


平田めぐみ。
27歳にしてフロントでサブマネージャーをしている。
現場では頼りにされ、特に新人を複数抱えた現在、
新人たちが次々巻き起こすトラブルの対応だけで時間は手一杯だ。
“ちゃんと教育できるのは彼女しかいない”
彼女のその能力は経営者・支配人から末端のパート・アルバイトまで誰もが認める。
調理長やパートのおばさんも彼女とすれ違う度・彼女が職場に顔を出す度、
「大変ねぇ~ このホテルはメグちゃんでもってるのよねぇ~」
そう次々にめぐみの耳元に呟く。
まぁめぐみも少しはそんなベテランたちの同情で救われるのだが。

夕方前、赤ら顔の男の方がフロントにやって来た。
「明日のスタートなんだけどさぁ、1時間遅らせてもらえないかなぁ・・・」
ホテルの予約と同時に手配を依頼されたゴルフ場の予約。その変更の事。
「○○様、それは無理です。明日は日曜日ですから」
新人が何気なく発したその返事の一言は、男に火をつけた。
「おめぇ確認もしねぇで無理とか言ってんじゃねぇよ!!」
その声はフロント奥の事務所にまで聞こえるものだった。
予約の打ち合わせをしていためぐみは他の予約係と顔を見合わせ、
フロントマネージャーと共にフロントに飛び出して行った。
ベテランマネージャーの的確なフォローにより、そこは何とか納まった。
しかし、その場で客にしてしまった応対とは別に、
オンシーズンのやっと確保した日曜日のスタート時間変更など、
それがとても難しい事は目に見えていた。

案の定、ゴルフ場に確認するも変更は無理で、キャンセルなら受け付けるとの返事だった。
夕食の席にその事をマネージャーが伝えに行ったが、そこはプロの仕事、
何とか変更ないままという事で収まった。
元々半日で帰るはずだったマネージャーだったが、
新人の事やトラブルがあったので遅くなっていたが、それを収め、
“平田、大丈夫か?”と遅番のめぐみの事を心配しながらも、めぐみの、
「マネージャーお休みなんですから、早く帰って下さい!」との気遣いの言葉に、
少し心配しながら帰って行った。
夕食後の時間になれば、フロントのスタッフも次々に帰って行く。
予約周りの最低限の人数と一緒にフロントを見ながら、
9時にやって来るナイト勤務のスタッフに引き継ぐまでが仕事。
一応、遅番の勤務は10時までの予定になっている。
そして今日は9時までの勤務に、新人の女の子が一人残っていた。

夕食に入ってしまえば静かで、後は明日の旅行の相談とか、
客室や入浴関係の備品や、売店・朝食の営業時間の確認など・・・
土曜日の夜としては、今日は静かな方だった。
レストランや各施設のトラブルも特に無かった。
夕方の事も忘れ、めぐみはフロントを新しい子に任せ予約の確認に没頭していた。
すると・・・
「いえ、ですから、部屋の移動と言うのは・・・」
いつもは小さめの声を注意されがちの新人の大きめの声が聞こえ、
めぐみは予約表から顔を上げた。そして耳を澄ました。
少し静かな時間が流れたので、終わったと思い再び顔を落とした瞬間、
「メグさん・・・ どうしても部屋を変えろって言うんですよ」
そう言って新人の女の子がめぐみの座るデスクにやって来た。

その瞬間、既にめぐみには“まずい”というカードが頭に浮かんでいた。
案の定、部屋番号が“あの客”だったのだから・・・
そして後悔も湧き出した。
マネージャーも自分も、新人の彼女にその件を引き継いで無かったからだ。
彼女の話を詳しく聞いていると彼女は、
「メグさん、電話に出てもらえませんか?!」と言って来た。
めぐみは唖然とした。既に数分は彼女と話していたからだ。
つまり、新人の彼女は電話をかけ直す処理をしないまま、
そう、通話状態のままフロントを後にして来た事になる。
めぐみは慌ててフロントに駆け出した。
いつもなら冷静なめぐみのその動きに、予約係も経理の担当もめぐみを同時に見た。

めぐみはフロントデスクの手前・平台の上に置かれている外されたままの受話器を見た。
静かに顔を落とし、覚悟を決めてその電話に出た。
「お待たせして申し訳ありません・・・」
その後の受話器からの男の声は、心配してやって来た予約係にまで聞こえる怒号だった。
色々と説明・説得をし、“こちらからかけ直す”と言って一旦電話を切った。
エアコンの不調でリモコンが効かず、しかも音も大きいとの事だった。
すぐに設備担当に連絡し、部屋への確認をお願いし同時に、
客室担当に空き部屋の交渉をした。しかし・・・
今日は週末土曜日。満室ではないが、現在空いている部屋は“トラブル部屋”ばかり。
そこに移動させたところで、さらに2次災害を引き起こす事が想像できた。
そんな事をやっているうちに時間は9時を回り、新人は帰した。
ナイト勤務は既に来ているが全般の引継ぎ作業が優先で、そのトラブルは引き継げない。

内線が鳴った。
「メチャクチャ怒ってんなぁ。あれじゃやばいぞ」
ベテランで年配の設備担当者からの電話だった。
エアコンはその場で修理できる様な状態でなく、部屋を変えるべきだとの意見だった。
本来なら、めぐみはちゃんと上司に報告・相談している。
しかし運が悪過ぎる。支配人は遠方出張。副支配人は病欠。
夕方帰ったマネージャーは2週間休みがなく、奥さんの具合が悪い事を知っていた。
既にベテランとなっていためぐみも、久しぶりに冷静さを失っていた。
考える間も許されず、フロントにはあの部屋番号の内線がかかってきた。
「どうなってんだよ!! ふざけんじゃねぇ!」
一方的なその大声が、めぐみを何も考えさせなくしてしまった。
ナイト勤務者にはもう、相談などできない。


10時前、めぐみはその部屋に向かってしまう。一人で。
冷静なめぐみならば、行いを指導する立場ならば絶対にやらないはずの行動を・・・

「どうすんだよ!」
開いた扉から大きい声が廊下に響く。
やむを得ず、めぐみは中に入り扉を閉める。
相変わらず入り口で大きな声を出す男に、めぐみはこう言うしかない、
「申し訳ありません、夜遅いですし、既にお休みのお客様もいらっしゃいますので」
男は「どうすんだよ。このまま何もしねぇつもりか?!」と怒鳴る。
めぐみは「申し訳ありません」と深く頭を下げるばかり。
「謝るならちゃんと土下座しろよ!」
男の言葉に、めぐみは入り口でゆっくりと跪こうとするが、
「おいっ、こんなところで簡単に済まさず、中に入ってちゃんと土下座しろよ」
そう男は誘導する。

めぐみは黒いパンプスを脱いで、入り口の一番横に揃えて置いた。
「すみません、失礼します」と部屋の中に入った。
中にはもう一人の男がソファーに座っていたので、その男の前に跪いた。
入り口にいたさっきの男も、ゆっくりとその男の横に座った。
めぐみは土下座した。
丁寧に・静かに・深く。
接客業の模範のような黒髪を絨毯に広げ、長い時間床に伏せた。
「いつまでやってんだよ。顔上げろよ!」
「で、どうすんだよ。この部屋で我慢しろってか?!」
いつものめぐみならしっかり対応出来ていただろうが、もうこんな状態だ。
何か言葉を発する事も出来ない。
ただ何も言えず、男たちに罵倒されながら、それでも必死に男たちの苦情を受け止める。


何も言えずに沈黙を続けためぐみに、ついに男は言った・・・
「脱げよ!! 何も出来ねぇんだろ?  だったらお前の出来る事ぐらいやれよ!」
「脱げよ!」
めぐみは少し口元を窄めながら、瞳を閉じた。
辛そうで悔しそうな表情と言うべきか・・・
「脱げよ。脱げって言ってんだよ!」
男の声が大きくなると、めぐみは強く顔を歪めて小さい声で言葉を発した。
「わかりました・・・」
悔しそうに唇を噛みしめる。
ゆっくりと立ち上がり、制服のジャケットを脱いだ。
全体にグレーのチェック柄の制服、そしてブラウスの襟元には青い紐のリボン。
ジャケットを折ってゆっくりと床に置き、また男たちの前を向きリボンを解いた。
そしてブラウスのボタンを一つずつ外して行く。厳しい顔を床に落とす。
ブラウスのボタンを下まで外し、そして袖のボタンを外した。

めぐみの動きが止まった。
「どうした。続けろよ! 全部脱ぐんだよ!!」
歪めた顔には、既に涙を溜めていた。少し首を傾け絶望の表情を見せる。
ブラウスを脱いだ。
純白のレースのブラジャーが真っ白な肌に似合っている。
彼女は鳴き声を上げて、「もう許して下さい!」と床に崩れた。
「同じこと何度も! もっとデカい声上げなきゃ分かんねぇーか?!」
その非情な声・言葉に、「はぁ・・・」と声を出しながら、
めぐみは再び立ち上がり、そしてジャケットと同じ柄のスカートを下した。
ブラと御揃いのショーツ。白過ぎる肌に小さいホクロが多い。
続いてブラを外そうとすると、「待てよ!」と男が言った。

部屋の奥に行って、デスクの前にあった椅子を持って来た。
「ここに座れ!」
めぐみは男に座らされた。
「後ろに回せよ!」と言われながら両腕を掴まれ、椅子の後ろにベルトで縛られた。
めぐみは「やめて下さい!」とは言うが、男は完全に無視して進める。
肩を押えられ、
「おい、記念写真撮ってやれよ!」ともう一人の男に言った。
「やめて下さい! そんなの・・・ 嫌。聴いてないっ!」
必死に肩を震わせて抵抗するが、強い力で押さえつけられて抵抗にならない。
「ほれっ!」
後ろから押えていた男がめぐみのブラジャーを捲り上げ、シャッターが押される。
今度は押さえつけられたまま力ずくでもう一人の男にショーツを脱がされた。

「あっ、もう嫌。やめてぇ! 許して。お願いです。許して下さい!!」
めぐみは泣きながら助けを求めるが相手にされない。
今度はタオルで両足を椅子に括られた。
色白でスレンダーだが、少しボリュームがある長い脚・・・
男はその綺麗な脚の感触を両手で楽しみ、そして広げる。
「おいっ、押えてろよ」
そう言ってもう一人に少し開いた状態で押えさせ、またシャッターを押した。
「やめて。お願い撮らないで! 何でもするから撮らないで下さいっ!!」
シャッターを続けて押していた男が、
「分かった。何でもするんだな?!」
そう言ってズボンのベルトを外しながらめぐみに近づいた。

「やれっ!」
男はめぐみの口元にペニスを近づけた。
「やれよ!」
男は突き出すが、めぐみは横に顔を落としたままやらない。
男は再び後ろに下がり、また撮影を始めた。
「撮らないでぇ・・・」と泣きながら言うめぐみの口に、男はペニスを押し込んだ。
その姿は、後ろにいた男に横から撮影された。

男が激しく押し込んだペニスを抜くと、めぐみの口か大量の液体がめぐみの膝に落ちた。
「はぁ・・・ はぁ・・・」とめぐみは苦しそうに呼吸をした。
めぐみは休まされる事もなく、今度は後ろから激しく胸を揉まれる。
大きくない胸なのに、クシャクシャにされる様な乱暴な揉み方で扱われる。
「おい、外してやれよ」
めぐみはタオルを外され、二人に抱えられベッドに連れて行かれた。
ベルトで後ろ手に縛られたまま、ベッドに放り投げられた。
「俺、先な!」
そう言った男はめぐみを裏返し、もう一人はベッド横に座った。
めぐみの長い脚は力ずくで押し広げられ挿入された。
上品で清楚なめぐみが、野蛮に激しく扱われる・・・
ベッドが激しく歪み音を立てるほどめぐみは突き上げられた。

一人終われば、続けざまに、めぐみの悲鳴など無視して突かれる。
一人に突かれながら一人に口でやらされ、めぐみの全身が汚れていた。
終わって放心状態のままの姿さえ、そこにフラッシュを浴びせられた。
解放されたのは12時を回っていた。
ナイト勤務や施設担当者たちは知っていたはずだ。大きな声がしたのだから。
2時間も帰って来なければ・・・
しかし皆、知らん顔だった。

めぐみが何かを報告する事はなかった。





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