「逃げ道のない女」
潮の香りが大好きなら、きっと天職なのだろう。
海が好きで魚が好きで、旦那の事が大好きな元気印は今日も男勝りだ。
「明日6時だぞ、大丈夫か? しっかり用意しとけよ!」(夫)
「分かってるよぉ! あなたの方こそ大丈夫なの?! こっちのが釣れるわよ!」(嫁)
夫・静夫は48歳3か月。職業、釣り船民宿の経営。
嫁・真千子48歳7か月。職業、釣り船民宿の女将。
宿の利用は少ないが、釣り船はフル回転している。人気の船だ。
静夫の見極めは確かで、よく釣れる事で評判。週末はいつも満席になる。
そんな夫の手伝いもあって、真千子も5年前船舶免許をとった。
“5年”が長いのか短いのかはその仕事による。評価がすべてだ。
今の真千子を評価するなら、まぁ、“とりあえずの役割は果たせている”な感じ。
まだまだ海の上では夫に学ぶことが多い。本人が一番それを分かっている。
気が強く元気で男勝りな真千子だけど、同じ年でも夫の事は尊敬していて、
夫の指示に逆らう事はない。
二人には子供はいない。静夫の両親が同居で、民宿の手伝いもしてくれる。
真千子は高校時代はソフトボール部で、それもキャッチャーだった。
今でもそのがっしりした体格や体育会系の雰囲気はイメージ通りだ。
ベリーショートと言えば聞こえはいいが、要は海風が気にならない、
雨で濡れてもタオル一枚で済む、ただそんなところで無精の先だ。
殆んど化粧はしない。まぁ眉を書くぐらいのものだ。
眉は剃り落としているから、その少し荒い言葉使いと相まって、
書かないでいるとかなりガラが悪く見える。
真千子も静夫も黙っていれば強面だが、いつも笑っているし、元気で愛想はいい。
誰も真千子に女を求めていない事もあるし、本人も無頓着。
デブなわけではないが、どちらかと言えば太めだし寸胴体型だ。
顔は美人までは行かないが、彫が深く鼻筋が通っている。しっかりした二重だ。
唇は少しくすんだ紫で良い色ではないが、紅は使わない。使うつもりがない。
分厚く、言葉通りなら人情に厚いタイプなのかもしれない。
いつも作業ズボンとチェックの長袖シャツ。そして長靴と首にタオル。
顔が焼けると言うのに帽子を嫌うから、顔にシミが多いし浅黒い。
正直、化粧しない真千子が年相応なのか否か、誰も評価できない。
「燃料入ってるけど、アイス(氷)もう少し増やしとけよっ!」
「平日に貸し切り、それも定価で乗ってくれんだからさぁ、大事にしろよ!」
「何ちゃらっていう情報誌にのっけてくれるみてぇだからよぉ、頼むぞ!」(夫)
「分かってるよっ! うるさいなぁ。そっちこそスーツ用意できたの?!」(嫁)
本来なら紹介の客で、しかも雑誌の関係者。さらに、
先方の方から“割引はしないでくれ”と定価でやってくれと言って来た。
本当にありがたい客だ。間違いなく静夫が船を出すところだが、
先方から“女性の船長がいるならそれのが面白い”と歓迎された。
そして、ちょうどその日が民宿組合の会合の日だった事もあって、
今回は真千子が一人で船を出すことになった。
一般人には朝6時は早い。しかし、釣り人や漁業関係者にすれば遅い時間。
今回は大半が素人で、雑誌関係者やIT関係の若い層が中心との事。
沖に出て船を楽しむ様な目的だからと言われていた。
晴天、そしてベタ凪。簡単に船酔いしてしまうビギナーにも最高の条件だ。
メンバーが船着き場に集まっていた。
いつもこの船に乗るような釣り人と比べれば数段軽装だが、そんなもんだ。
ただ・・・
船に乗り込んで行くお客が多めのアルコールを持ち込んだ事が少し気に掛かった。
いくら凪いでいても小さな釣り船だ。数人は必ず酔う。
クルージングぐらいの意識でいようが、先が見えているので関心はしない。
しかし、今日は普通の釣り客とは違う。貸し切り、それもある意味特別だ。
真千子もどこか普段の調子とは違い、かしこまっている。
そして船は出港した。
「へぇ~ 眺めいいですねぇ」「風が気持ちいいなぁ」「釣り日和ですねぇ」
20代から30代の男5人、スマホで景色を撮ったり楽しそうにしている。
真千子は順調に沖に向かい、夫が勧めたスポットに辿り着いた。
航路からはずれ、漁業関係の船もなく、平日には釣り船もいない。
こんな広い海が貸し切り状態だ。
さっそく真千子が指導して男たちの釣りが始まった。
ただ、いくら良いスポットに連れて来ても素人に簡単に釣れるものでもない。
真千子は多めのオキアミを撒くが、潮が止まって、魚も感触がない。
男たちは竿を下しただけで、すぐに酒盛りを始めた。
「あんまり飲み過ぎないで下さいね。船酔いしちゃいますから・・・」
真千子が丁寧に言うが上の空、確かに暇な男たちにはやる事がない。
するとしばらくして、「あっ、なんか気持ち悪ぃ~」、やっぱり始まった。
「大丈夫ですか・・・」と真千子が介抱していたら、
酔ったその男は突然真千子の胸を触って来た。
いきなり大声を出すのは雰囲気が壊れるし、その客の事も考え我慢したが、
何回もその男の手を掃っていた。
しかしエスカレートし、抱き付く様になり、後ろから胸を鷲掴みしてきた。
さすがに真千子の我慢も限界に達し、“いい加減にして下さい!”と声を荒げた。
“ん?! どうした?”
周りのそんな反応に対して、真千子から言葉にする事は出来ないでいた。
逆に男の方が、「この女サービス悪ぃんだよぉ~ 客を何だと思ってんだよ!!」、
周りに向かって大声で叫んだ。
周りもそれに反応し、「何があったんですか? この女性が失礼な事したんですか?」と、
むしろ、あきれかに酔っぱらいであるその男の方に有利な風になっていた。
実はその男、雑誌社の親会社のIT企業側の管理職だったのだ。
周りは顔色を変え、むしろ、真千子を睨み付けた。
でも真千子はその事情を知らない。だから余計な説明もしてしまう、
「こちらの方が私の胸を触って来たんですよ!」と。
本当は何回も繰り返し触られているのにね・・・ 真千子も可哀想に。
「あんた何勘違いしてんの! あんた接待側だろ? 客にとる態度か?!」
「勘違いどころじゃねぇよ。こんなおばさん、触ってくれてありがとうだろっ!!」
男たちは言いたい放題だ。
ここが居酒屋かどこかの宴会場なら発言の内容や、恥ずかしさなんてものもあるだろう。
でも、ここを見て聞いているのは鳥か、水中の魚ぐらいだ。
男たちVS真千子の情勢は一方的だ。
そして酒が入っている男たちは理性が後回しになっている、我慢が利かない。
「おいっ! 礼儀も知らないどうしようもない釣り船だって雑誌に書くぞ!」
「雑誌だけじゃねぇよ。ネットでも専用のページ作って潰してやるぞ!!」
男たちは激しく言うが、元々は真千子は筋の通ったタイプの体育会系の女だ。
20.30代のサラリーマンあんちゃんが騒いでも、それほど恐れない、怯んだりしない。
「分かりました。お金はお返しします。書きたければ書いて下さい!! 港に戻ります!」
強めの口調ではありながら、でも冷静にしっかりと男たちに言った。
そして船を出そうとした。その時だった、
「待てよっ!」、そう言って立ち上がり真千子のいる操縦席に男が駆け寄った。
そしてエンジンを掛けようとした真千子の腕を掴み、
真千子がそれを振りほどこうとした瞬間のこと・・・
「あっ、、あぁぁぁぁーーーーーーー」 (ドボーン!!)
男がバランスを崩し海に落ちてしまった。
みんなは慌てた。もちろん真千子も慌て、すぐに救命具を投げ入れた。
幸いライフジャケットはちゃんと着用していたので、最悪の事態は免れた。
しかし・・・
男たち総出で落ちた男を引き上げたが、その落ちた男は勿論、
他の男たちもさっきまでとは顔色が変わり、真千子を全員が攻め立てる。
「てめぇサービスがどうのこうのどころじゃなくて、人殺しじゃねぇか!!」
「客を海に突き落として殺そうとしたなんて許されるわけねぇだろ!!!」
広い海、でも静かな海。その海原に激しい怒号が飛ぶ。
「そっ、そんなつもりじゃ・・・」
真千子は最悪の状態になった。だって、この場所で誰かが助けてくれるはずもない。
海に落ちた男が言う、「寒いよ、誰か着替えを頼むよ!!」
もう4月だが、水の中に落ちれば海水は冷たく、外も暑さなんてまだまだの季節。
男は震える。
でも、普通の釣りに出掛けただけの船、誰も着替えなど持ってこない。
それはもちろん真千子も同じだ。
「お前が脱げよ! 早く脱いで着させてあげろよ!! お前のせいで落ちたんだぞ!」
「そうだっ! その通りだよ。さっさと脱いで服を渡せよ!!」
男たちが囲む。
真千子は弱い女ではない。
ベストを脱ぎチェックのシャツを手早く脱いで、濡れて座り込んだ男に差し出した。
男はシャツとベストを受け取るが、他の男たちが黙って無い。
「おい、それだけかよ!! ズボンもだよ! さっさと渡せよ!!!」
男たちに囲まれている真千子はもう、上半身はブラジャーだけの姿になっている。
腕で胸元を隠しているが、男たちは至近距離に立っているのだから恥ずかしいだろう。
「さっさとしろって言ってんだ! お前申し訳ないと思ってないだろ!!」
「早くしろよ!!」
男の一人は真千子を蹴った。
さすがに真千子は弱くない、「やめて、蹴るのはやめてよ!」、しっかり言い返せる。
真千子は脱ぐ。長靴を脱ぎ床板に靴下で直接立ち作業ズボンを脱いだ。
化粧っ気のない48歳の、男に媚びない女だが、別に恥ずかしさを無くしたわけじゃない。
さっきまで上を隠していた腕は自然に下を隠すようになる。
不釣り合いなのか似合いなのか、上下ともに白だ。
白いフルカップの刺繍の施されたブラと、少し使い古した柔らかさを感じるショーツ。
ガードルも兼用のような面積の大きいもの。
上下、下着だけの姿になった真千子。
顔の黒さに比べれば体はとても白く感じられる。太く見える体型で損をしているが、
肌も張っていて、そんなに悪い姿じゃない。
がっしりした体型の割に胸の張り出しが小さいタイプで、つまり、
カップが小さくて胸囲の数字が大きいタイプの体。
でも、腹部はそれほど出ていないし、短足のタイプでもない。
一見ワイルドな体型・顔つき・性格にして、その控えめな胸は可愛くも見える。
“グラマラスなのに胸がないエロス”という言葉をどこかで聞いた事がある。
それかもしれない。
手入れをしないから老けて見える。逆に言うと、化粧を落としたところで変わらない。
本当は素材の悪くない48歳なのかもしれない真千子。
仕事だけ、夫だけの女になれば匂いは奥から出て来ない。
だけど・・・
今はどう?
真千子はまだ50前の女。
ほら、20代30代の男たちがみんな見ているよ!
だだっ広い海の上で5人の男に囲まれ、女一人が下着姿のまま立っている。
それを放っておいちゃ失礼と言うものだ。
いつもパソコンや活字の中にいる青ざめた若き男たちよ、今、
お前たちの目の前にいるその人は大量の光を浴びた、生きるチカラそのものの女性だ。
勉強させてもらうがいい。そして人として大きいものをその女性から学べばいい。
気の強い真千子。もちろん抵抗はした。
だけどこの状況じゃたかが知れてる。下手をすれば自分が海に落とされてそれで終わりだ。
突然襲い掛かられ、ブラジャーを剥ぎ取られショーツをむしり取られ、全裸に靴下だけ。
船の先端に逃げても意味がない。両腕を二人の男に掴まれて引き寄せられれば終了。
中央に連れて来られて、そこからは無残だ。
気の強い女、しっかりした姉御肌の女ほど、弄ばれた時の無残さが痛い。
しっかりした体格の女とヒョロヒョロした男連中でも、普段とは逆転する。
その肉感的な尻、そして脚、一転して可愛い乳房、男たちに揉みくちゃにされる。
太めの脚はマグロやカツオの様に扱われて広げられるし、
その歳になって若い男5人に囲まれて全裸で暴れる姿は圧巻の景色だ。
今でも夫婦は二人ともタフだ。毎晩のようにやる事はやっているだろう。
ワイルドな旦那に抱かれているんだから、セックスが苦手なわけじゃない。
ただ、普段ならナメていそうな若いあんちゃんたちに強引にこじ開けられてのSEX、
どうだい?
両手に係留用のロープを巻き付けられ、もう自由もない。
男たちは大胆だ。普段のオフィスとは違い、今日はおてんとうさまの下で生き生きしてる。
いつもはタフな旦那の激しいテクに十分余裕があるであろう真千子だけど、
連続、そして複数にはどうにもならない。
いつもならされない様な事もされるわけだし。
全裸のまま次々にフェラを強制されて。旦那のだけなら慣れているのにねぇ・・・
台に胸を押し付けられて、腕は繋がれ、そして後ろからは勢いよく突き上げられ。
もう“この世の終わり”みたいな顔をしているよ、真千子。
最後には後ろの穴まで許してしまうんだね。
壮絶なレイプだった。きっと1対1ならセックスになれたタフな女と、
少し非力で弱々しい男で、軍配は簡単に真千子にあがる。
でも今日は違った。完全に違った。強い女はボロボロにされた。
写真を撮られ脅され、言いなりになり・・・ ありきたりだ。
真千子には弱くなんかなって欲しくないのに、男たちの遊び道具に成り下がって・・・
毎月貸し切りが入り、海で抱かれる真千子。情けなくなった。
もう、性奴隷じゃないか・・・
最後までお読み頂きありがとうございます!
この記事をお楽しみ頂けた方へのおすすめ作品は・・・
「新興住宅街の女たち ~ LDKファッカー ~」
それまで長閑だった町にも次々と家が建ち、そしてそこには輝かし生活が始まる。
スーツの似合っている夫と素敵な妻。人込みの中に向かう夫をよそに昼間の妻は・・・
「堕ちた女子レスラー ~ 開かれたコスチューム ~」
人気のない団体に所属している新人レスラーは今日も設営に練習に忙しい。
そんな彼女を撮った写真は彼女・団体を有名にして、そしてさらに仕事を呼ぶが・・・
「ガラスのアクトレス」
グループ時代は代表メンバーとして活躍していたアイドルも女優の道へ。
人気アイドルだった呪縛と女優として求められた挑戦の中で・・・
(女性船長 アウトドア 集団レイプ グラマー熟女 強制フェラ)
テーマ : 読み切り短編官能小説(リアル系)
ジャンル : アダルト