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「堕ちた女子レスラー  ~ 開かれたコスチューム ~」




先輩に怒られながらパイプ椅子を運び、それが終わればリング一式と機材と続き・・・
どこの団体でも毎日が必死だ。そしてそれは無駄に多い団体数の数だけある。
無名の小さな団体ほど“やるべき事・やらなければいけない事”には事欠かない。

夕貴はまだリングネームすらつけていない新人の女子レスラー。
中学生の時にレスラーに憧れ、高校で柔道部に入るも挫折。
部活と共に高校生活に終止符を打ち、この小さな団体の門を叩いた。
メジャーな選手は一人もいない。田舎の小規模体育館で披露出来ればまだ良い方で、
倉庫みたいなスペースや、祭りの仮設ステージなどが多い。
この団体の一番上を仕切るのは、他の小さな団体で数年やっただけの無名レスラー。
経験者と言いながらも大半の在籍者は他の団体での経験もない女の子たち。

それでも入門時期の差だけで先輩・後輩は決まる。
どんなに弱くても・何の魅力がなくっても、先輩は先輩の面をちゃんとする。
そんな中、こんな無名の団体が密かにネットでの注目を集めていた。
“団体”と言っても夕貴一人への注目なのだが。
たまたま団体のファンの一人がアップした練習写真、その中の数枚、
それがとても綺麗に撮られた大きな画像で、そこに奇跡が降りた。
汗だくで真っ赤な顔をして練習する夕貴のリアル感あるそれらの画像は素晴らしかった。
夕貴はありがちなショートカットの茶髪、そしてむっちり系の体格。
何ら特別な事など無いのだが、美人やかわいい子がいないこの団体においては、
ある意味まわりが引き立て役になっていた。
それに、その若いアスリート女性特有の汗をかいた肌の質感がしっかり伝わる画像、
たったそれだけで、団体・夕貴はあっと言う間にネットでの知名度を上げた。
先輩は特にいい顔をしないが、団体として観客・ファンが増える事は後に回せない。
ファンだけでなく団体側もその注目を利用する事に必死になった。
団体のブログには連日の夕貴の画像が必ずアップされた。もちろん訪問者は多い。
また、タイミングが良いのか悪いのか、夕貴はちょうど膝を怪我してしまった所。
いま彼女に出来る事は“夕貴”という団体への入り口を最大限に担う事だった。


やがて雑誌のグラビアの仕事が舞い込んだ。月刊のB級少年雑誌の巻末グラビア。
少し癖のあるマンガが集められたその雑誌らしく、グラビアを飾る女性も少しマイナー。
まだ知られていない新人のグラビアモデルはもちろん、
アスリートや文化人の女性にまで守備範囲が広く、それでいて微妙な人選。
つまり予算はないがトライするやる気とセンスで勝負している雑誌なのだ。
今回の仕事の依頼を受けるまで、夕貴も団体のメンバーも誰もその雑誌を知らなかった。
大きい書店にはほぼ置いてあるが、コンビニで見つける事が難しいレベル。
だから、この雑誌に載ったからと言って=有名人なんてものとは程遠い。
それでもなかなか目のつけどころが良いのか、“意外ないやらしさ”が狙われていて、
先物買いの男性や人物よりも画像に拘る男性陣には意外な支持を受けている。

北関東にある海で撮影が行われた。それも早朝から撮影開始。
もう暖かくなっているとは言えまだ5月、
無限に広い砂浜に一人水着で立つのは勇気がいる。
いくら水着の様なコスチュームを男性たちの前で日常的に見せているとは言っても、
それは屋内であり目的があり、そして自分以外も同じような格好をしている。
今回は違う。男性スタッフ二人に女性スタッフ一人がそこにいるだけ。
衣裳やタオル、簡単な髪の直しなど以外は夕貴から遠く離れた場所で見守るだけ。
あくまでもカメラマン中心の現場で、彼と被写体だけの空間を作る事が他の二人の仕事。
カメラマンが指示し、夕貴がそれに応える。
ベテランのカメラマンがイメージを描き、何も知らない夕貴は必死でそれに従う。

グラビアは成功をおさめた。
売り上げは通常の1.3倍程度の結果をだし、何より画像がネットにも拡散した。
当然団体のページへのアクセス数は一気に伸びた。が・・・
思う様に集客は伸びない。
確かに数枚の写真に魅力を感じたからと言って、その子に会いに行こうとは思わない。
夕貴は二重にへこんでいた。
一つはその“客数が伸びていない”事、そしてもう一つは・・・

夕貴には大変な負担だった。それは想像を超えていた。
学生時代にも水着など着る様な場面はなかったし、今も仕事として着ているだけ。
それがどうだろう・・・
有名女優やタレントのチラ見せ的健康的グラビア、そんな甘いレベルじゃない。
その手の雑誌を見慣れた男性諸君には“普通のグラビア”、
もしくはグラビアに不慣れなアスリートだからこんなもんか的なレベルだが、
人前で水着を着る事・撮影される事が初めての素人女性・夕貴。
そのショックは相当だったに違いない。
“もっと足を広げて!  胸元に谷間作ってくれる!  目を閉じて表情作って!”
どれも聞いた事がない異次元の言葉だ。
そんな気持ちで必死にくらい付き、数十枚・数百枚と撮られ続け・・・
何度も泣きそうになり、不機嫌を顔に出しそうになりながらも必死で我慢させた言葉。
「いつまでも日の当たらないままの団体で良いの?  一流には一流の撮られ方ね!!」
不安への涙から悔しさの涙に変わって流れようとしたが、それでも必死に我慢した。
太陽の下、ただただ必死にレンズに立ち向かっていた夕貴。

発売された雑誌を見せられた夕貴はショックだった。
かなり偏ったオタク感が強いマンガの最後に広がった数枚の自分のグラビア。
むしろ巻頭の新人アイドルの初々しい健康的なグラビアに対して・・・
砂浜に横になった夕貴の胸元に焦点が当たった画像、胸元の強調。
実際は少し不機嫌な状況の時に撮られたその表情は、カメラを挑発した表情にも見えた。
なぜなら、そこには大きく開脚して股間を広げる事を催促された夕貴の被写体がある。
たった5枚の写真。しかしそのどれもが“表情の誤解”を利用されたエロスを示して。


客数が伸びないわりに雑誌やメディアからの問い合わせが数件続いた。
前回の撮影でのショックから本人的にはやりたくないグラビア撮影だが、膝の故障中、
今のみんなが必死で練習する中、夕貴に出来る事・求められている事と言えば・・・
先輩たちの静かな重圧もあり、夕貴は次のグラビアにも挑む事になった。
今回はグラビア+イメージDVDと言う有り難い話。
でも、例によってインディーズメーカーが発売元。きっと夕貴にはそんな事は分からない。
ロケ地は少し豪華になり、沖縄ロケとなった。

インディーズゆえに最低限の予算・人数・日数は王道。
自分たちが止まるペンション(少し古い)も撮影場所に含んで時間・予算を削減。
ビーチにしても有名どころでなく、簡単に見過ごしてしまうような場所に入り込んで撮影。
驚くようなスピードで撮影して行く。
前回のカメラマンは夕貴が撮影に慣れていない事などを考慮してくれたが、
今回はDVDチームとグラビアチームが同時進行の為、変化と要求が乱れ飛んだ。
夕貴は何も言えないまま、ただただ、それぞれの担当者の要求だけ聞く事で精一杯に。

前回はスポーティなワンピース水着を用意されたが、今回はビキニばかり。
“体に傷があるので・・・”と断ろうとしても、
「大丈夫大丈夫。アスリートなんだから、少し傷があった方がリアル感があって良いよ」
笑ってそんな返事を返してくるカメラマン。
ただビキニと言うレベルのビキニでなく、完全に男性誌用のグラビア御用達なもの。
面積がどうのとかでなく、その色合いやデザインが挑発的であるという事。
そしてポーズの要求が物凄い。立ちでもキャットでも、視線を近くに求めてくる。
撮影される側も唇にまで寄って来ていると、その狙いは自然にわかるものだ。
海中に入る事もないが、しっかり全身が濡らされる。
乾いても再びこまめにスタッフが濡らして行く。特に顔と胸元。
夕貴はバストサイズは大きいがカップの小さいタイプの胸元だ。
だから余計にカメラマンは谷間の演出を夕貴に求めて来る。
まだ二十歳前の純粋なアスリートにとって、何とも如何わしく不健全に思える要求だ。
少しでも要求への反応が遅れると、
「夕貴ちゃん、いい大人が沖縄まで来て君の為に汗流してるんだから、しっかり頼むよ!」
そんな声が現場に響く。
その声を出されてしまうと、次は一層大きく一層深くやらなければならなくなる。

海岸での水着撮影の前に部屋で撮影されたものはイメージ系のショットが多く、
比較的ライトなものが多かった。洗面所・ベッド、そしてインタビューなどの定番。
そして今日は2回目の部屋撮影。そして沖縄ロケの締め括りでもある。

「バスルームのショット行こうか! 最後だから気合入れて行くぞ!!」
少しほんわりして和やかにもなっていた現場に、忘れていた緊張感が戻る。
そして、ロケ一番の大きな緊張感がなれた現場のスタッフたちの顔色も変える。
「もう少し暗め・・・  おいっ、ちょっと落とし過ぎ!  あぁ、いいよ」
少し薄暗く感じるぐらいのバスルームの灯りが雰囲気をそれらしくする。
本業がアスリートであれ女優であれアイドルであれ、撮り手には関係ない。
良い写真を撮るだけ。それを媒体の向こう側に届けるだけだ。

体格の良い格闘技アスリートの夕貴も今、バスローブを巻いてとても小さく見える。
女性スタッフに連れられバスタブの中に身を沈める。
「おい○○(女性スタッフ)、下に水着入れんなよ。ニップレスでやれよ!」
そう言われた女性スタッフは、
「すみません、濡れてしまって着かないので拭いてから・・・」
申し訳なさそうにカメラマンに向かって頭を下げながら夕貴に近づいた。
カメラマンは一気に不機嫌モードになり、
「マジかよぉ~、こんなんで時間取ってんじゃねぇーよ。手際悪ぃーなぁー!!」
引きつった顔でタオルを差し出してくる女性スタッフを見て夕貴は、
「あの、バスタオルで撮影するんですよね? なら、このまま水着外します・・・」
そう言って気遣う女性スタッフにサポートされながら手早く水着の上を外した。

「バカが使えねぇ仕事するから遅れたけど、じゃ、続き行こう!!」
カメラマンはシャッター音を鳴らし始めた。その横にはDVD部隊も同時進行。
「夕貴ちゃん笑顔ねぇ! バスタブに深めに潜って顔だけ出してくれるぅ!」
機嫌が戻ったのか、カメラマンの元気な声が浴室に反響する。
「あっ、今度は胸元ギリギリまで出してくれる?! ギリギリまで宜しくね!」
夕貴は胸元のタオルをジリジリと下げ、胸元をバスタブにつけてギリギリまで上げる・・・
「う~~~ん・・・  それじゃそこらのラブホテルの素人写真になっちゃうなぁ」
急にカメラマンの表情は一転して暗転し、空気が変わった。
夕貴はギリギリまで押し付けていた胸元をバスタブの壁面から少し離した。
そしてもうバストの胸元に谷間を見せていたにも関わらず、
より下へと少しずつ下す努力をしていた。が・・・
「あぁ~ いい、いいっ!  だからさっきニップレス付けろって言ったんだよ!!」
「前下げても後ろ側が入り込んじゃうんだよぉ~  全然綺麗に見えないじゃん」
「本当に○○(女性スタッフ)はダメだな。夕貴ちゃんも無理に受けなくったって・・・」
カメラマンは呆れ顔で吐き捨てる様な言葉を女性スタッフ、そして夕貴に言う。
「わかりました・・・」
夕貴は静かにバスタオルを解いてそれを外へ出した。

撮影は続く。
上から覗く様なアングル、そして横から胸元を狙うようなアングルも・・・
夕貴は無造作に胸元を守ろうとする。
まだ男性経験のない若い女性には、本当に恥ずかしい姿を晒している事になるのだろう。
しかしその度に露骨な態度でカメラマンは静かに言葉なく、その守りを緩めさせる。
ついにその時が来た。
「夕貴ちゃん、後ろ側に背中つけて目を閉じた表情してくれる?!」

「 ・・・ 」

夕貴の反応はない。
しかしカメラマンはプロ。夕貴がフリーズしている理由はもちろん分かっている。
「夕貴ちゃん、バストアップ、乳房より上の写真しか撮らないから安心して!」
カメラマンは優しい口調で夕貴に言った。
でも、そんなはずはない。
それでもそんな言われ方をしてしまうと、被写体はそれに応じるしかない。
夕貴は静かにバスタブの後ろの壁にもたれた。
つまり、夕貴はスタッフたちに自分の胸元そのままの姿を晒して見せた事になる。
「夕貴ちゃん、少し肘を内側に入れる感じを意識して胸を張り出す感じで頼むよっ!」
あきらかに開いて失ってしまう谷間を演出しようとする声掛けだった。
夕貴は目を閉じながらもゆっくりとそのカメラマンの注文に応えた。

瞳を閉じたままの夕貴を真上から真横から、そして真正面からも撮り続けた。
夕貴はカメラマンが“もう終わったよ!”と声を掛けるまで瞳を閉じたままだった。
その心の中も分からないではない。
その後、最後にベッド上での撮影が行われた。
長く続いたバスルームの撮影で疲労困憊していた夕貴は静かに言われるままポーズをとる。
暗いベッドルームの上で薄く黒いレースの布を身に纏い、ベッドの上に横たわる。
精神的な疲れは全てを放出しきって静かな海を漂うような表情を夕貴に与え、
長い時間バスタブの中にいた夕貴の肌は仄かに赤みを帯び、暗い部屋に映える。
横たわる夕貴の全身を、横から、そして上からカメラマンは狙う・・・
フラッシュの発光がない分、そのシャッター音だけが撮影の進捗状況を物語っていた。
そして撮影終了。


しばらくしてグラビアの載った雑誌、数週間遅れでDVDが発売になった。
またしても夕貴にはショックな仕打ちが待っていた。
浴室の撮影分で乳輪まで写っている。
さらにベッドの上の撮影分では薄い布を通しているとは言え、乳首までが写っている。
暗い部屋での綺麗な写真に仕上がっているとは言え、夕貴にはショックだった。
正直、バスルームの事はまだしも、ベッドの上で撮られた記憶は曖昧になっていた。
そして夕貴をさらに辱めるのはそこに添えられたコピー。
“リングの女神、セミヌードで登場!”
発売されてから何を言っても仕方ないし、夕貴に何か言えるチカラはない。
“そんな事知らなかった”とか“そんなはずじゃない”は後の祭りだ。
女性は男性誌・男性娯楽に詳しいはずはない。
けれど、仕事として収入を得てその場所に立ったならば、
“知らない・知らなかった”は通用しない。
自身がショックだっただけでなく、仲間たちにリングを軽んじたと罵倒された。
リングに立つ仲間の為にやった事はいつしか自分のスタンドプレイとされ・・・


結果的により夕貴は有名になり、団体は注目を集めた。
膝を治しリングに立てるようになっていたし集客にも徐々に効果が出てきていた。
しかし仲間たちの中で夕貴は孤立した存在になって・・・
そんな中、リングで若手選手が頸椎を折る大きな事故を起こしてしまい訴訟問題になる。
あのグラビアの一件以降は本業以外の大人たちへの不信感と仲間たちとの不仲にいて、
ただただリングの上で必死に頑張っていた夕貴だったが、
団体の代表に“どうしても・これが最後だから”と言われ、再び最後として仕事を受けた。

今回はDVDの仕事と言われ、それも“コスチューム持参で”と言われた仕事。
しかし、夕貴の思った風景とは違う風景がそこに待っていた。
代表に懇願され、プロレスに関係する仕事と言われたのに・・・

「ポーズとってくれますか?! カッコいいですね!」
何とも安っぽく、これでも同じカメラマンかと思うほど薄っぺらい。
まだあの自分を晒させたカメラマンの方が芸術的ニュアンスを感じさせただろうか。
その質感のない雑な現場のわりにスタッフの数が多い。機材も。
奥の方の一角、ビニールシートで作られた場所は子供じみたリングなのか。
夕貴は自分や仲間が真剣にやっている事が少しバカにされている様で気分を悪くした。
コスチュームのまま何枚か写真を撮られた後、そのまま座ってインタビューへ。
可愛いとか好みの男性の事とか男性経験とか、まったく本業への質問はない。
そして自分を撮影しているビデオカメラの撮り方がおかしい。
体を舐め回す様に撮っていたり、顔、それも口元に近づいたかも思えば、
今度は胸元に寄り、そして静かに下りて行って股間のあたりを明らかに狙っている。
夕貴はさすがに、
「いい加減にして下さい! ちょっとおかしいですよ!!」
そう言って怒り、インタビューを強制終了させた。
「じゃぁすみません、夕貴さん、男性レスラー風の男に技をかけてもらえますか!」
「こっちへお願いします!」
そう言ってスタッフの一人が夕貴を奥のビニールシートが敷かれた場所へ誘導した。

「技かけるって・・・ いきなり素人の人にかけるなんて。それに男性相手なんて・・・」
夕貴は気持ちが乗らないし、その先が何も見えずに困っていた。
すると奥から体格の良い覆面をつけたレスラー風の男がやって来た。
「何?! えっ、本当に試合するの?  男性となんか出来ないよぉ~」
現役レスラーの夕貴でも怯むほど、見た目からその体格といい強そうな男だったから・・・
「夕貴さん大丈夫ですよ。体格はいいけど素人男性だし、細い人じゃ雰囲気がぁ。
それにいくらチョイ見せでも、プロレスファンはちゃんとした技を見たいでしょ?!
この程度の体格だからって、プロの女子レスラーにはまったく足元にもねぇ~」
感じ良さそうでありながら、少しイヤミっぽいその男の口調。
そんなところに反応したのか、夕貴にも少し火が付いた。
「分かりましたけど、怪我しないで下さいね」
夕貴がそうレスラー風の男に言うと、その男は静かに小さく縦に首を振った。

「始めましょうか夕貴さん!」
スタッフはそう言いながら次々に夕貴に技の名前を言い、それを男に掛けさせた。
男はただただ掛けられる。
それが続いたせいか、面白い様に綺麗に技が決まる事に夕貴は上機嫌になっていた。
するとスタッフは、
「夕貴さん、少し戦っている様な映像も撮りたいんで、遊びでやってもらえませんか!」
そう言って来た。
さっきまでの夕貴なら簡単に断っていたところだが、その場は良い雰囲気になっていた。
夕貴は自らそのシートの中央に向かい、体格の良い男の前に立った。
夕貴はスタッフのプロの仕事にまんまと乗ってしまった・・・


男は簡単に倒されていた。最初のうちは。
それも見事に決まる決まる、本当の試合ではあり得ない程に何をやっても見事に決まる。
夕貴は余裕を見せ、「大丈夫? もう終わりにしましょうか?!」と倒れた男に手を・・・
するといきなりその夕貴が差し出した手を強く引っ張り、夕貴は倒された。
「痛~いっ、ちょっと! 突然力入れないでよ。素人相手で加減してるんだから・・・」
少し感情を顔に出して男を睨み付け、同じ様な事をスタッフ側にも言った。
アスリートは不意に負けさせられる事が本当に嫌いな人種。
夕貴が本気モードを出すと大柄の男は大きく飛ばされ、少しやり過ぎ感が漂う。
かと思って気を抜くと大きな力で夕貴を倒してくる。
その曖昧で不自然なバランスに夕貴も気持ちのバランスを崩してきていた。
「もう~ 何?  いい加減にして・・・  終わり終わり。これで十分でしょ?!」
そう言って静かにシートの外へ出て行こうとした夕貴だが、
後ろからやって来ていた男にいきなり羽交い絞めにされた。
「えっ?! ちょっとぉ、いい加減にしてぇ。痛いよぉ~ やめてよ!」
男を振り払おうとするが動かない。自分が力を抜いてやっているからと思い、
再度全力で振り払おうとするが、まったく体勢は変わらない・・・
夕貴は気が付いた、その男が普通の男ではない事を。

「ちょっと・・・ やめて! 誰かやめさせて!!」
そんな言葉を連呼すれが誰も動かない。カメラはそのまま撮影している。
顔を狙っている。そして胸元・陰部・・・
自分が散々撮られて嫌な思いをしたそれだ。
レスラーとして主役のはずの自分が素人を名乗る男に身動き出来なくされ、
そしてその情けない姿を露骨なカメラ位置で撮り続ける辱め。
こんな場所でコスチュームのまま男たちにされるがままなんてやり切れない。
夕貴は肩が外れそうなほど激しく暴れようとするが、少しも揺らがない。
すると奥からさらに二人の男が登場して来た。水着だけの姿で・・・
今度は大柄とは言わないが、その日焼け、そして筋肉に包まれた肉体。
鍛えられていながらも白い肌の夕貴。
そして男たちは格闘技のプロである夕貴よりも素晴らしい筋肉を見せつける。
戦闘服であるコスチュームをつけた自分が恥ずかしくなる場面に夕貴は立たされた。
男はボトルのキャップを開けて自分の体に何かを塗り始めた。ローションだ。
もう一人の男と分け合う様に塗っている。

そしてもう一本、それと同じボトルを持っている。
「塗ってあげるよ」
そう言いながら夕貴に近づきボトルのキャップを開ける男。
夕貴は押さえ込まれた肩を支点にして男を蹴ろうとするが、距離が微妙に届かない。
繰り返すうち、ついに足をとられてしまった。
もう一人の男がもう片方の足を掴み、夕貴は持ち上げられ、そして床に寝かされた。
「いい加減にしろよ! ふざけんじゃねぇ!! ぜってぇ許さねぇ!」
今までのクライアントへの対応の延長にあった夕貴はレスラーの夕貴になっていた。
しかしもう時は遅過ぎる。
仮にもっと早くに違った対応をしていたところで、きっと結果は同じなのだが・・・
彼らは皆、格闘家くずれのセミプロの面々なのだから。

粘度の高いタイプのローションがボトル一本すべて夕貴に塗られた。
元々明るい色の、中央部分が青のラメ、周りを白で囲んだコスチュームは、
青いラメの部分は激しく輝き、そして白い部分は次第に肌の色を透過させた。
「この女うるせぇーよ。編集困んだろ?! 静かにさせた方が良いんじゃねぇ?」
男の一人がそうスタッフに言うと、彼らは慌てて何かを取りに行った。
夕貴は口にハンカチを押し込まれ、そしてその上をガムテープで塞がれた。
「売り出し中の美人レスラー? 大して可愛くねぇじゃん。調子乗ってんの?!
まずこっちから撮らせてもらおうか・・・  ほらっ!!」
男は両肩に手をやり、力任せに夕貴のコスチュームの両肩紐を引き下ろした。
夕貴の上に載った日焼けした男とは正反対、真っ白な夕貴の乳房がオープンになった。
「へぇ・・・ 威勢の良いお姉さんの割に、こっちは可愛いなぁ。お前処女か?!」
全く身動きが出来ず何も出来ない事は痛いほど感じていても、夕貴は睨む事をやめない。
汗だくになり顔を真っ赤にしていても、弱いところなど見せたくない。
それと裏腹、そこに剥き出しにされてしまった夕貴の乳房はか弱く透明に浮き出て、
睨みつける激しい表情を見せれば見せる程、目的以上の良い映像が撮られてしまう。


「姿勢変えようぜ! 後ろ向きにして、一気に脱がしちゃおう!」
3人の男たちは足・腕、それぞれが夕貴をしっかり押さえ込んだままうつ伏せにした。
そして大きく立派なヒップが一瞬にして剥き出しにされる。
「おぉ・・・ こっちは立派だな。これならいい武器になるかもな。持ち上げろよ!」
夕貴の足先を押さえながらコスチュームを膝まで引きずり下していた男は、
大柄の男に指示して今度は夕貴の背中から腹部に手を回した状態で抱え込み、
夕貴は完全にコスチュームを脱がされた。
全裸にされた状態で再度全身にローションを塗りまくられた。
大柄の男は夕貴を大きく持ち上げ、そのタイミングで夕貴の膝を折り曲げ、
それを抱え込む様に押さえこんだ。大きく尻を突き出した状態。

「よく塗ってやるよ。柔らかく広げてやるな。お前の初めての男なのか俺は?」
全身を触りながら集めたローションを陰部に塗る。執拗に陰部を弄りながら・・・
まぁ、モザイクが入るとしてもここを弄るのは大切な演出なのだろう。
“うっ うぅぅ・・・”
うつ伏せに押さえ込まれた夕貴には、今はこの程度が精一杯の発信。
アナルも弄られ広げられる。
「かわいいな。まだ十代だっけ? お前レスラーなんて向いてないんじゃない?」
大柄の男に足で挟まれ床に押し付けられている夕貴の表情さえカメラは狙う。無情だ。
悔しい表情のまま切れてしまったようで・・・
目を開いたまま、きつい体制によって絞り出される声を出す時さえ表情を変えない。
「準備OK! さぁ、じゃぁ行こうかグラビアで人気の美人レスラーさん・・・」
男は手際よく勃起させた自分のペニスをカメラ映りが良い様にわざと焦らし、
そして静かに、でも一気に力強く夕貴の奥へとそれを押し込んだ。
「あああぁぁ・・・・!!!」
それは明らかに悲鳴だった。
情けなさの悲鳴か悔しさの悲鳴か、それとも女性としての大切なものを奪われる絶望?

男が言っていた様に、今の夕貴は明らかにレスラーとしての強い女じゃない。
優しさを感じる程の先端の淡いその乳房、そして穢れを全く感じさせない陰部。
“プロの男たち”にとっても、そこそこの有名人との仕事、
そしてそれが意外にも男を知らない女だった事は仕事を超えてやる気を出させた。
でも、初めての子にはそのやる気は逆方向に辛い。
しかも、大勢の人間が見る中で裸にされ、そしてセックスを見られているのだから。
そうそれも、初めてのセックスを3Pから公開でスタートさせられてしまった。


夕貴の抵抗の激しさに猿轡は外せないままで、結局フェラチオはさせられず、
手コキすらやらせられなかった。
ただただ3人の男たちが代わる代わる夕貴を突き続けただけ。
普通のAVならば内容の乏しいものだろう。
しかしグラビアで人気の出た美人レスラーならこんな内容はむしろリアリティがある。
そして格闘技のイメージに反した、彼女の初体験・処女な感じはプラスの効果だ。
男たちに下半身をドロドロに汚され、顔は汗で(涙も流したはず)グチャグチャ、
彼女には辛過ぎる団体への御奉仕だったはずだ。
彼女は解放された時に“訴える”とスタッフに詰め寄った。
しかしまだ全裸で、着てもいないコスチュームで体を隠した彼女の前に出されたのは、
彼女のサイン入りの契約書。団体の代表に書かされたのだから仕方ない・・・



DVDは団体を、そして勿論彼女を有名にした。
団体からは人気選手も生まれ、一過性であろうがファンもかなり増えた。
しかしその団体が訪れる興行先には彼女はもういない。
団体への忠誠を失った彼女はレスリングと決別した。
自分だけが損をした腹いせ的感情から、またも騙されてもう一本、
さらに過激なAVに出演してしまった。浣腸、そしてアナルまで・・・
夕貴は堕ちた、堕ちてしまった。コスチュームを開かれて。





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