「覗かれたボディ」
人には守らなければいけないルールがある。
犯罪に手を染めてはならないとか、他人に迷惑をかけてはならないとか、
お客様を裏切ってはならない・・・ とか。
でもこの世はそれに相反する様な数々の誘惑をあちらこちらに散らばしていて。
私も今、それに足をすくわれてしまった一人。
私は大学卒業後に新卒で大手のグループ企業である不動産関連会社に就職しました。
しかしもう少しで5年になろうとした矢先、格下の系列会社に転籍させられることに。
所属していた会社の大規模な縮小計画により営業社員の大半が不要になりました。
やっと現場の仕事が自分の物になっていたところでしたから、本当に悔しい。
それでも基本的な待遇はそのままでスライドできる事を自分に言い聞かせ、
二つ返事で今の会社の所属になりました。しかし・・・
事業主本体は不動産関係でありながら、なんと私が配属されたのはゴルフ場。
それも、いま私が担当させられているのはフロント係なのです。
いくら特別なキャリアがないからと言って、アルバイト女性と並んで立っている今。
正直、もう自分は終わったんだと思いました。
接客・予約・雑務。小さい規模のゴルフ場なので仕事は多岐にわたります。
その割に集客はそこそこあり、仕事量は少なくありません。
山間コース的な扱いなのですが、無駄に不自然な難コースが多いせいか、
シングルクラスの上手いプレーヤーに人気があるコースなんです。
何人かプロの選手も常連になっていて、その一人が藤本亜矢乃プロ。
藤本亜矢乃プロ。今年28歳になるトーナメントプロ。
しかしトーナメントプロを名乗っても、基本的にはいつも予選どまり。
ここを気に入って練習に来る日以外は地元の打ちっ放しでレッスンを持っている。
収入は少ないはずだが、小さめながら高級外車に乗っているので家は裕福なのか・・・
子供の頃からゴルフをやっているそうだから、きっと裕福に違いない。
一言でいうと体格がいい。身長は160ちょっとだと思うが横にがっしりしている。
デブとかぽっちゃりというのではなく、全体に太く重量感を感じるタイプと言うか・・・
ドライバーの飛距離が若い男性に劣らないのだから、それには体重の根拠もあるはず。
目鼻立ちがはっきりしていて、真顔だと怖い印象を受けるけど実際は優しい。
毎週来ているので顔なじみだし、気軽に談笑してくれて気遣いも出来る人だった。
私と年が近いし、新人としてこのコースにやって来た私によく声もかけてくれる。
彼女は家柄や競技に反して、いや、体系や顔つき通りと言うべきなのか言葉は荒い。
でも嫌なものじゃなく、同級生や友人と話すような口調で私にも話してくれる人。
彼女は冗談交じりで自分の事をオジサン臭いとかオバサン臭いとか言うが、
きっとそれは年齢以上に上に見える安心感から来るものなのだと思う。
私は・・・
そんな彼女を裏切る事になる。
嫌な客は多い。傲慢なリタイヤ組、細かい事にケチつける現役世代、意外にうるさい女性。
正直、現状に不満が多かったしストレスも溜めていたと思う。
藤本亜矢乃プロは週に数回来る事もあるが、必ずの様に来ているのが水曜午後だ。
うちの施設は近隣施設との特別な事情があって水曜の夕方にコース管理が強制される。
なので、水曜日は時間をずらして昼過ぎまでに終われるハーフだけの営業をする。
中途半端な営業なので水曜日は空いている。彼女はそこもお気に入りのよう。
終了締め切り間際にやって来て、受付だけ済ませて遥か遅くにゆっくりスタート。
一人なのでフォームを直しながら真剣にプレーすると最後に良い時間に終わる。
客数が少なくても施設は通常営業と同じに使えるので、浴室・シャワーも空いている。
彼女もそれがお気に入りの様で、終了時間ぎりぎりに終わる様な女性ゴルファーは皆無、
女性更衣室・浴室は完全に彼女の貸し切りで使われている。
最後の組で回った人間がフロアに戻ってくる頃には職員も最低限の人数になる。
外の施設関係以外の担当者は各一人が現場の片づけをするぐらいで、
それが終われば続々と帰って行く。サービス関係の担当者はこの日だけ特別なシフトだ。
我々の担当職場も予約兼フロントのもう一人の女性と私だけ。
戸締りや施設の見回りの初期のものを男性の私がやって、女性はデスクワーク中心。
最後の消灯やボイラー停止などは設備担当者が外の作業を終えた日没になってやる。
先週の事だった。亜矢乃さんが帰った後の見回りで脱衣所のエアコン横に水漏れがあり、
私は普段やらない作業をした。まぁ雑巾で床を拭いただけなのだが・・・
その雑巾を取り出して拭き取り、そしてそれを仕舞った後に気が付いた。
浴室更衣室の端にある清掃用具倉庫のドアノブが古く、と言うか合ってなく、
少し古くなったその木製の扉のドアノブの外周の横に、大きめの隙間が出来ている。
今まで特に気にした事が無かったが、外から見るとその黒くなった隙間は目立つ。
私はその場からすぐに設備担当者に電話しようと携帯を開いたが・・・
閉じた。
静かに内側に入り、そこから外を眺めてみた。
電気が走った。
そこに見えた風景は、まるで更衣室などの“盗撮画像”そのもののような風景だった。
覗いた後にその狭い倉庫の中、数分間固まっていた。
見える、恐ろしいほどよく見える。
ちょうどメインの浴室に近く一番使われる脱衣ロッカーが真横に見え、
そしてそこから浴室扉までのロケーションがすべて開けていた。
一番恐ろしかったのはその瞬間、私の頭の中に亜矢乃さんが自然に浮かんで来た事だった。
そのサバサバした性格、明るさ、年が近いのにお姉さんの様な彼女に惹かれていたし、
トーナメント参加の時でも、本当に心から応援するようになっていた自分がいたから・・・
いけない事を想像してしまった気になった。
一瞬にして黒い雲に覆われてしまったような不安が押し寄せた。
なのに、私は設備担当への電話をしなかった。
脱衣所に出て浴室側を眺めながら、亜矢乃さんの残り香と黒い雲の狭間を後にした。
亜矢乃さんは家からウェアを着て来るし、キャップを被るので髪を束ねている。
それにプレー前は日焼け止めも多めに塗っているので顔立ちもより化粧がきつくする。
それが落差なのか、浴室からチェックアウトに来る時には別人になる。
緩んで優しい笑顔になり、“長かったんだよね!”と思わせる髪は下して広げられ、
顔はスッピン。でも、そのままがとても良い感じで。
他の女性ゴルファーは嫌なほどきつい整髪料や化粧品の匂いをさせるけど、
多くの女性がいなくなって男性ばかりに応対した後、最後の清涼剤の様に香るのが彼女。
スポーツウーマンらしい無駄な香りなどさせない清潔感があって・・・
彼女はプレーヤーとして、また練習時という事もあるのか男性を意識しない様に見える。
特に帰りには洗い晒しのダボダボのTシャツを着ていて、体系がより横長に協調される。
メイクなんかもっとナチュラルなら、“美しい”と言ってもいい顔だと思う。
彼女は男性に女性を匂わせて近づくタイプじゃないし、本当に気持ちが良い人だ。
あんな女性(友達でも)が近くにいてくれたら楽しいだろうなぁと思わせるタイプ。
なのに、あの穴から見えた景色は強烈すぎて・・・
あっと言う間に水曜日になった。
実は色々とトラブルがあった事もあり、正直“その事”を忘れていた。
亜矢乃さんもあの後来ていなかったし。
でも、亜矢乃さんが受付に来て正面に立った彼女の顔を見た瞬間にフラッシュバックした。
メイクも服装もいつも通り、彼女自身がいつもとなんら変わらないのに・・・
フロントから立ち去る彼女が横に向いた時、自然に彼女の胸元に目が行ってしまった。
明るく柄のあるデザインのウェアが多い彼女にしては珍しく濃紺の無地ではあったが。
ノースリーブタイプも着るし、下着の透けるデザインの物も他の女性同様着ていたけど、
今までは特別な目で見た事はなかったのに・・・
また、ゴルフバッグにかけてあったハンドタオルを床に落として拾おうとした時、
彼女の腰のラインに目をやってしまった。
腿のあたりの肌が物凄く綺麗に見えた。日焼けするスポーツなのに美しいと思った程。
胸元や腰のラインだけではない。
ずっと彼女の顔を見ていた。練習前の引き締まった真剣な顔をしている。
でも、“こんなにも女性として魅力的な人なんだ”と気付いてしまった。
コースに出て行く彼女を見ていて寂しさまで感じるなんて、自分がおかしかった。
一度は冷静な自分に戻れた様な気がしたけれど・・・
今日もいつも通りの水曜日。少ない人数が次々に上がって行く。
彼女より前の最終組の男性グループがコースから帰って来て浴室に向かった。
フロント周りの片づけやコース側の戸締りなどを始めた。
亜矢乃さんはいつもより上りが遅い気がした。
逆に、男性グループはすぐにチェックアウト。私がそのチェックアウトを担当。
そのまま男子浴室・更衣室の片づけに行った。
それを終えて戻ろうとした時、
フロントの方で亜矢乃さんと女性フロントの笑い声が聞こえた。
“今しかない、急ぐんだ! そこを右に曲がって彼女より先に!!”
そんな声が私の後ろやや上から耳元に囁かれた感じが・・・
悪魔のささやき、本当にあるのかもしれない。
息をひそめた。
とても長く感じた。フロントの女性と世間話をしていたのかもしれない。
でも、浴室・更衣室の扉が開く音で私は現実に戻される。
入って来た。彼女は入って来てしまった・・・
奥にある荷物用ロッカーに立ち寄った後、着替えを持って脱衣ロッカーにやって来た。
脱衣ロッカーの扉を開け自分の着替えを入れ、髪を解いた。
私は一瞬下に目を落とした。恐怖感? 絶望??
心臓の激しい鼓動、自分の体が自分の物ではないような感じがした。
再び視線を上げた。
無表情にソックスを脱いでいた。無表情になるととても冷たく見える彼女。
ソックスを折りたたんでロッカーに入れると後ろに大きく髪を払ってウェアのボタンへ。
あっと言う間だ。ウェアを一気に脱いだ。
唾をのむ。スポーティーなシンプルなブラジャー。光沢のあるような薄い白系。
そのままキュロットタイプのアンダーウェアも続けて脱いだ。
意外にも下は黒系レースのショーツ。年齢より遥かに大人の色気を感じさせる。
悪い意味でなく、セクシーな主婦のような色気と言うのか・・・
背中・腰回り・下半身がしっかりしているからスタイルが良いと言う言葉は似合わない。
それなのに良い。アスリートとして“カッコ良い”と見えるのかもしれない。
ついにブラを外した。“ボロン”というのか“ゆさっ”という言葉が正しいのか、
“仕舞われていた”その大きな胸が溢れ出した。
肉感的なその体にまったく負けていないスーパーバスト。
続けざまにショーツも脱いで折りたたみロッカーに置き、
彼女は一回転して(私と反対側に)浴室に向かった。
もう誰もいない浴室。彼女は前も隠す事なくタオルを横に持ってそのまま歩く。
真正面とはいかず、斜め横から彼女の全身を見る事になった。
それでも何にも邪魔されず、つま先から頭の先まで全身、それも全裸の彼女を見た。
トーナメントプロ・藤本亜矢乃、今年28歳。
シャキシャキした男回りなスポーツ女子。でも気さくで明るくて優しい彼女。
バシっとウェアできめている時も見て来た。ラフな格好も見て来た。
今、目の前に彼女の全裸を見た。本当に衝撃を受けた。
弾ける様な大きなバストを抱えている。男性に負けない飛距離を叩き出す彼女、
その彼女の中にはこんなものが仕舞われていたなんて・・・
たった2.3秒。ロッカーから浴室の扉まで。
でも、その衝撃・威力は凄まじい。
“着やせする”という言葉があるが、今まであの体格にして気が付く事がなかった・・・
さっきの矯正下着の様に厚くきつそうなブラに隠していたのだろう。
そうか、だからいつも帰りは大きいサイズの洋服を着ていたのか。
自分の混乱する頭の中は右往左往、冷静さなどないし、それより動けない。
自分の体の神経を上手くコントロール出来ないし、物理的にも出られないし・・・
彼女がここから出て行くのを待つしかない。
途中で自分の携帯が鳴った時には死ぬかと思ったが、彼女が浴室にいる時でよかった。
彼女はいつもダラダラしない人。やはり風呂から上がるのも早い。
完全に濡れた髪、自分を解放した表情、そして解放された大きな胸。
ロッカーにハンドタオルをおいてバスタオルに交換した彼女は髪を拭きながら洗面台へ。
私に背を向けているが、大きな鏡に彼女の表情・バスト・そして・・・
太ももまでが映っている。あれだけ体格が良く下腹部にはそれなりに膨らみがあるが、
ウエストは思っていた以上に引き締まっていると言うか、くびれがはっきりしている。
体を崩して立ち、頭を横にしながら髪を拭いているが、そのラインが綺麗だ。
こんなにがっしりした体格の女性がこんなにも美しいなんて、本当に予想外だった。
何カップとか何センチとか、彼女のそれはどう表現されるんだろう。
こんなに突き出し、そして重量感があって。
手の中に納まらないどころか大きく溢れ出しそうなそのバスト、触ってみたい。
誰かのものなのだろうか・・・
何かの魔法にかかったかの様に、または電気ショックでも与えられたかの様に、
私は彼女の虜になった。
彼女の人間性が・・・ とか、そんな甘い事を言っていた自分など無かったかの様で、
彼女のあの裸体の衝撃は何の判断もさせない様にしてしまった。私に。
バスタオルで体を拭き上げた彼女は、大きなピップを新しいショーツに仕舞い込み、
先ほど外したきつそうなブラから一転、大きい生地のやわらかそうなブラを装着。
スカートを穿く姿さえ私には美しく見えた。
長かった小さく暗い小部屋での時間から解放された。
汗びっしょりになっていた。外に出た時には少し立ち眩みさえ感じた程。
でも、そこから出た自分は彼女が沢山の汗を染みさせた下着を入れたロッカー前に・・・
そのスペースをじっと見ていた。匂いまで嗅いでしまった。
フロントに戻ると、
「遅かったですね。汗だくじゃないですか?! そんなに頑張って掃除しなくたって・・・」
フロントの女の子にそんな事を言われたが、返事の声すら出なかった。
ローテーションで月曜に休みになっていた私は電気街にいた。
少し特殊な用途の電気製品を扱う店に。私にはまったく知識がない世界に。
ビデオカメラ・防犯カメラ・小型カメラ・・・
血眼で製品を食い入り、ショーケースのガラスに映っている自分が少し恐ろしくなった。
今時の製品の威力は凄まじい。
小型化はもちろん、その解像度といい機能といい。本当に素人機材のレベルではない。
亜矢乃プロ・浴室・ドアノブの隙間・・・
何の知識もない私が、10万を超える金額の機材を買って電車に乗っていた。
大きな紙袋を抱えて窓際から車窓を眺める。
トンネルに入ると車内後方のビジネスマン風の男が私の紙袋を見ている。
“どんな電気製品を買ったのか?” 彼はそんな顔をして眺めている。
水曜日が来た。またやって来た。
人が少なく自分が自由に動ける事。そして女性更衣室やトイレへの出入りさえ許される私。
むしろ、誰か・何かが止めてほしいとさえ思っていた。
混雑してくれればいい。他の用事が出来ればいい。彼女が来なければいい。
色々と逃げ道を考えていたが・・・
既に所々無駄な電気を落とした少し暗めになった廊下を、用具入れを持って歩いている。
用具入れの中身は“高性能特殊小型カメラ”という物なのだが・・・
これからしようとする事を前にして異様にテンションの低い自分がいる。
“とめてほしい!”という言い訳を前にして、なのに着実に作業は進めて・・・
そう、今日も彼女は来た。いつも通りの藤本亜矢乃として。
でも、もう景色が違う。
今日は下着が透けて見えるタイプのライトブルーの涼しげなウェアの彼女。
透けても問題のない白くシンプルなブラジャーだし、胸も大きく見えない・・・
そう、“おさえ込んでいる”と気付かされてしまった私には、それは逆効果。
あの浴室で曝け出された挑発するようなバストは今も鮮明なのだから。
逆に言われた、「今日、体調でも悪いの?」と。
あれを見せられて普通でいられる男なんていないよ。自分は特別なんかじゃない。
あなたの事が好きだなんて言わない。でも、どうしてもあの体を自分の物にしたい。
それが出来ないとしても、せめて映像・画像として自分の物にしたいんだ!
微かなファンだったと思う。
そして良い人だなぁと思うようになった。好きだなぁと思った。
きっと今もその気持ちは消えていない。
でも、そんなどれもが吹っ飛ばされた今、“お前を手に入れたい!”
全身でそう思うようになった。卑劣で許されない行為でも、もう止められない。
目の前で微笑む藤本亜矢乃は本当に理想的な人物だ。
でも、あの隠された肉体を垣間見てしまった私はもう正しい道にいない。
恐ろしいほど冷静に手際よく、そして正確に取り付けてその場所を後にした。
もちろん他の場所で他の用事をやっている間もその事で頭がいっぱいだったが。
嘘のようにクールにチェックアウトにやって来た彼女にも応対した。
「元気でた? 働き過ぎ?! そんなに無理したって偉くなんかなれないから程々に!」
彼女はそう声をかけてくれて優しい笑顔で帰って行った。
こんなに素敵な人に悪さをする自分。まるで悪魔だ。
いや、悪魔に乗っ取られただけ。自分に言い聞かせて・・・
そっと片づけの作業の一片としてビデオの回収もした。先に自分の車に積んだ。
自然に仕事を続け、いつも以上に静かに一日を終えた。
なぜか疲れてしまい、その日にビデオを見なかった。きっと見れなかったのかもしれない。
結局数日後、自分の休みの日に再生した。
映っていた。
前回肉眼で見たそれ。恐ろしいほど挑発してくる官能ボディ。
服を脱ぎ浴室に向かい、髪を拭きながら鏡の前に立ち・・・
下着に、そして服の中に宝石を仕舞い込んだ彼女は画面から消えていった。
想像していたよりも遥かに画像が綺麗で、静止画を切り出したものでも鮮明だった。
自分の立った道は戻れない一方通行の道。
次の週は彼女は来なかった。少しほっとした自分がそこにいたかもしれない。
そしてその次の週、彼女はやって来た。変わらずにいつも通りの彼女。
こちらだけ一方的に進化するだけ。悪い方向に・・・
カメラはもちろん、やはり自分の目で生で彼女の体を感じたい。強く思った。
結果的にその日は特別なものを収める事になる。
生理だった彼女。更衣室での滞在時間は長くなり、“特別な作業”の一部始終が映った。
浴室に入ろうとしたにも関わらず片手に捨てる物を持ったまま脱衣所に戻った彼女。
慌てる様に走って洗面台前のごみ箱にやって来た。
その時の胸の揺れ方は凄まじいもの。
しっかりしていてゆっくりなイメージの彼女にして可愛い仕草だったのに、
その可愛い仕草とは真逆で、弾ける様なバストは物凄い動きをしていた。
立ったまま足を開きタンポンを外す場面。
そして足を開きショーツも開いてナプキンを取り付ける場面。
そんなところまで見せてもらった。
彼女は本体だけは脱衣所のごみ箱ではなく脱衣所横のトイレに捨てに行った。
それを回収してしまった・・・
藤本亜矢乃は特別な存在。
私の仕事場にやって来るただの利用者であり、簡単な会話をするだけの関係。
彼女にとって、きっと下の名前も知らないただの“受付の人”だろう。
けれど私にとって彼女は・・・
その笑顔・声・優しさ、それがまるで過去の様に奥に仕舞われ今、
ダイナマイトのように弾けんばかりのそのボディの持ち主であり、血の匂いまで知って、
もう亜矢乃は自分の全てを覆い尽す存在になっている。
キスしたい。
抱きしめたい。
やりたい。
あのバストを掴み上げて自分の全てを彼女の中に押し込みたい。
もう私は鬼畜だ。
もう2ヶ月になろうとしている。足掛け。
なのに毎日映像を見て編集した静止画をみる事ばかりの日々。
彼女とはまったく平行線のままの関係だ。何の変りもない。
今、私は次のステップを密かに考えていた・・・
どうしてもあの肉体、そう、あのはち切れんばかりの生の肉体に直接触れたい。
そして直接彼女の温もりに触れたい。感じたい。
もう戻れないほど沖に来てしまった気がする。深い淵に沈んでしまった気がする。
引けない。私は引けない。
きっとこの計画は実行される・・・
最後までお読み頂きありがとうございます!
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テーマ : 読み切り短編官能小説(リアル系)
ジャンル : アダルト