「囚われの義姉」
実家に帰るのは久しぶりだった。
兄貴が継いだ実家を離れ、俺は東京で一人暮らしをしている。
大学を卒業してそれきりだったから、もう3年になるか・・・
便が悪く、飛行機・電車・バスと乗り継げば、それはもう一日仕事になってしまう。
それに、両親が上京して来た時もあったので、まぁ親の顔は見ていたし。
兄貴・義姉とは丸々3年会っていない事になる。
結婚が早かった兄とは五つ離れていて、義姉とは二つ離れている。
俺が東京に出る間際に兄貴たちは結婚した。
俺が実家にいた時には新婚アツアツの状態で、一緒に暮らす事さえ恥ずかしかった。
姉さんは綺麗な人だ。
清楚な美人で、元々は東京にいた人なのであか抜けているが、
こんな田舎に、それも実家に入ってくれる人なので、とてもしっかりした人だ。
周りからも愛される。“御淑やか”な女性で、前に出る事もなく、
自分の話より周りの話を聴いてくれる優しい人だ。
正直、俺は兄貴が羨ましくて仕方なかった・・・
そんな余韻のまま、俺は東京で暮らし始めた。そして3年。
時々電話で話す事はあったが、久しぶりの姉さん。少し眩しかった。
東京なら溢れるほど美人は多いし、刺激も計り知れない。
しかし、こんな田舎で、しかも東京や街とは縁のない様な人たちの中にいても紛れず、
それでいて打ち解ける人柄。
そして、派手な格好や流行り物に手助けされないのに、しっかり空気がある人。
花柄のロングスカートも、淡い色のカーディガンも細いその体によく似合う。
優しい長い髪。何より、その声を聞いただけで優しい気持ちになれるような声。
“この人に会いに来た”
俺の里帰りはそんな感じだ。
「ねぇねぇ、好きな人出来たの? 早く結婚しなよ」
姉さんはその優しく静かな声に“静かな笑顔”まで添えて来る・・・
さらに、20代も後半になったし、こんな田舎の人たちの中で生活し、
もっと落ち着いたイメージになっていた。
俺にはとても大人に映る。
実家は兼業農家に近く、兄貴は農業関係の団体で働いている。
畑は普段父と母、それに祖母が見ている。祖父は早くに亡くなっている。
姉さんも忙しい時は畑を手伝うが、普通は家の中の仕事が中心だ。
でも俺は、作業着で畑に立つ姉さんも好きなのだが・・・
料理も上手い。
母親の時代は煮物や漬物みたいなものばかりだったが、
姉さんにバトンタッチして、“近代的な”美味しい物が食べられる様になった。
もっとも、周りは母に気遣い、「偶には母の料理も食べたい」とおだてるが・・・
俺が久しぶりに帰って来た事もあり、姉さんが墓参りに連れて行くと言った。
他の家族がそんな事など忘れている中、姉さんはそう言う人だ。
兄は仕事、父・母・祖母は畑に出ているので、俺と姉さんでお墓に向かった。
うちのお墓はお寺でなく、山の方の離れたところにある。
近所の数件と共同で、ただ空き地のところにお墓があるだけ。水道すらない。
姉さんの運転で村道を走り、そして山道を走って行く。
実家から車で20分ほどのところだ。
途中の山道でバイク数台とすれ違った。
次々とすれ違うバイクはガラの悪い感じで、中には、
すれ違い様に運転する姉に指を立てる者もいた。
この先には農業倉庫と疎らな畑、そしてお墓しかないが、
大型連休みたいな時に、稀によそ者が入って来る事がある。
結局は何もないし、景色などが見られるわけでもなく、ただ引き返して行くのだが。
あの連中もそうだったのだろう。
空き地にクルマを停め、用意した水と花・線香を持ってお墓に向かった。
少し掃除して、花を供えた頃、バイクの音が遠くから聞こえて来た。
それがだんだん近づいて来る。この先はほぼ行き止まりだ。
俺たちがクルマを停めた方に沢山のバイクが停まる音がした。
俺と姉さんは顔を見合わせた・・・
「クルマ大丈夫かなぁ?」と姉さんが言った。
「確かに・・・」と俺も答えた。
もうお線香もあげていたので、俺たち二人はクルマの方に向かった。
バイクは姉さんのクルマを囲んで停まっている。
俺たちがクルマの方に来るのに気が付いた男たちは、
「フー、フー! 昼間から森の中で楽しんじゃった?!」
「女に運転させて、スケベな事しちゃって!」
「やっぱこの女きれいじゃん、間違いないよっ!」
男たちは俺たちに向かって言って来た。
姉さんは奴らを無視し、淡々とクルマに向かい扉を開けようとした。
ドアノブを開けようとした瞬間、近くにいた男に腕を掴まれた。
「やめてぇ!」と振り払おうとするが、放してもらえない。
俺は「やめろよ!」と大きな声で言い、姉さんに近づこうとした。
しかし、複数の男たちが俺の前を塞いだ。
目の前で姉さんが男に抱きつかれた。
「やめろよー!!」と俺は大声を出して姉さんに近づこうとしたが、
俺も男たちに押さえられてしまった。
「こいつら兄弟か?」「こんな美人の姉さん持って幸せだな?!」
「これからお前の姉さんを気持ちよくしてやるから、黙って見てろよ!」
男たちは俺に言って、嫌がる姉さんを押さえつけた。
一人が姉さんのスカートを捲ろうとしたところで、
「ここじゃまずいだろ?」「さっき来る途中に倉庫みたいのなかった?」
「そこに連れて行こうぜ!!」
そう言って、俺は激しく蹴られて車の後席に載せられ、
俺を心配した姉さんは「弟殺すぞ!」と脅迫されて助手席に座らされた。
男が運転する姉さんのクルマを取り囲む様に連なって走り、
少し走ったところにある倉庫に連れ込まれた。
農業用品や林業用品が置かれた広めの倉庫だった。男たちは鍵を壊したのだ。
俺は端にあるイスに置かれていたロープでグルグル巻きにされた。
姉さんは中央に立たされ、上部の梁に投げて通されたロープで手首を縛られ、
吊るされる姿勢で立たされた。
奴らはその作業を終えると、静かに姉さんの周りを囲んだ。
「こんな田舎にも、良い女がいるんだなぁ。弟思いの」
「こんな田舎まで走って来た事にも意味があるってもんだぜ!」
「楽しませてもらおうぜ!」
悔しがり、怒りに満ちた俺の顔を時折横目で見ながら、姉さんの体を舐め回して言う。
姉さんは何も言わない。ただ男たちを睨んでいる。
「そんなに怖い顔しないでよ。せっかくの美人が台無しだよぉ~」と男が近づき、
いきなり両手で、力一杯姉さんのスカートを引き下ろした。
姉さんは「キャ!」と声を上げたが、すでにシャツの下にパンティが見えた状態になった。
「やめろーーー!!」と叫んだ俺に、近くにいた男が思いきりパンチを入れて来た。
それでも俺は声を絞り出した、「やめろぉ・・・」と。
男たちは笑っていた。
「止めないよぉ。こんな良い女前にして、止めるわけないだろ?!」
男たちは嘲笑った。殺してやりたい・・・
今度は姉さんのシャツのボタンが引きちぎられた。
だらんと開いたシャツからブラジャーが露出した。ピンクのブラジャーが。
素足だった姉さんは下半身を出し、胸を開いた状態で吊るされている・・・
俺は目をそむけた。強く目を閉じた。
それを見ていた男が、「おいおい、姉さんの体、見てやれよ!」と罵った。
次の瞬間には、今度はブラジャーも引きちぎられた。
姉さんの胸が露わになり、男たちが触り始めた。
「いいねぇ~ 最高の感触だな。舐めさせてよ!」と言いながらいじる。
姉さんは、「嫌っ。嫌、止めて。触らないでっ!」と体を揺らす。
後ろにいた男が姉さんの陰部も触り始めた・・・
姉さんは、「見ないで。○○君、見ないでぇ!」と言う様になった。
また次の瞬間、ついにパンティの中に直接手を入れられた姉さんは、
「あぁっ、止めてぇ! お願いやめてぇ~!!」と激しく声を上げて暴れた。
それでも男たちに腹や腰を押さえられ、陰部を激しく責められていた。
俺は激しく体を動かして縄が少し緩んだ。
“しめた!!”と思ったのも束の間、思いきり腹にパンチを入れられ、気を失った。
物音が少しずつ聞こえて来て、俺は目を少し開けた。
薄っすらと見えてきた光景は地獄だった。
姉さんが男たちにまわされている・・・
それも複数を同時に相手させられて・・・
少しも声を上げず、ただ言いなりになっていた。
俺は堪えきれず、涙を流してしまった。
俺のすすり泣く声で、姉さんを囲んでいる奴らは俺が意識を戻した事に気付き、
「お姉さん最高だよ! メチャクチャ良い体だな」
奴らは俺に浴びせた・・・
もう俺は放心状態になった。
悔しさ、情けなさ。そして奴らへの怒り。
本当に地獄だった。
俺と姉さんは倉庫に残され、奴らは出て行った。
2時間は過ぎていたと思う。
姉さんは涙を流していたが、表情を変えず声も出さず、
ゆっくりと立ち上がり、俺の方に近づいた。
黙々と俺のロープを外している姉さんを見て、俺は声を上げて泣いた。
それに反応したのか、姉さんも大粒の涙を流した。
二人はクルマに乗り込んだ・・・
「今日の事・・・ 黙ってて欲しいの」「みんなに心配させたくないし・・・」
「事故だと思いたいの・・・」
姉さんはやっと言葉を絞り出したのだと思う。
俺はだた泣くだけで、何の言葉も掛けられなかった。
家に戻った姉さんはシャワーを浴びた。
そして夕食の準備を始めた。夕飯の食卓では笑顔で話していた。
俺の顔の傷に関しては、“山の斜面から滑り落ちて怪我をした”となっていた。
俺は次の日に実家を後にした。“急用が出来た”、そう言って・・・
姉さんは強い。俺はとても耐えられなかった。
姉さんの顔を見ていられないんだ。
姉さんごめんなさい・・・
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