2ntブログ

「もうやめてくれ!」




悪い夢であって欲しい。
きっと朝になれば“夢だった”と目覚めると信じたい・・・



今、私は独身になった。
半年前には“幸せな家族”の中で父親をやっていたのに・・・
今の私は廃人だ。しかし、本当は別れた妻の方がもっと苦しんでいるだろう。
小さい子供を抱えどうしているだろうか。
あの時、私には何も出来なかった事が苦しくて仕方ない。


あの日、平日の仕事を終えて帰ると子供が熱を出してしまった。
雨の降る夜だったが、私と妻で子供を病院に連れて行った。
幸い、子供はただの風邪と診断され、薬をもらって家路を急いでいた。
郊外の自宅に向かって県道を走っていると、“買い物がしたい”と妻が言った。
既に市街地を通りぬけてしまっていたので、私はクルマをUターンさせた。
しかし、暗いカーブで、しかも小雨で視界も悪かった事もあり、
私のクルマが回り切ったところで後続車の急ブレーキの音が聞こえた。
幸い追突はされなかったが、大きくクラクションを鳴らされた。
私はハザードを出して、すぐに加速して県道を走ったが、
後続車にしつこくクラクションとパッシングで煽られた。
私は道幅が広くなったところにクルマを停め、後続車に道を譲ろうとした。
しかし・・・

後続車は私のクルマの後ろにピタリとつけて駐車した。
暗闇から男二人が現れ、私のクルマの運転席側・助手席側に一人ずつ回って来て、
激しく怒鳴りながら男たちはガラスを叩いた。
私は窓を開けて、「申し訳ありませんでした。危険な運転をしてすみません」と言った。
男は「降りて来いよ!!」と怒鳴って来たので、
「申し訳ありませんが、妻と小さい子供がいますので、少し静かにお願いできますか?!」
そう言った。
男は逆上し、窓から私の襟元を掴んで引き寄せた。
妻の「やめて下さい!」の声が車内には響いていた。
私は窓の外へ引き出されそうな勢いで引っ張られたので、苦しさでロックを解除し、
ドアを開けてしまった。

それと同時に、妻の乗る助手席側のドアも反対側にいた男が開き、
男たちは「降りて来い!」と激しく怒鳴った。
とりあえず私が外へ出ると、さらに後に駐車したワゴン車の後部から1人降りて来た。

「おいっ! オジサン! 話つけようぜ」
「女房も知らん顔してんじゃねぇよ!!」
そう言って、暗く、偶にしか車の通らない県道の横に二人立たされ、
小雨の中で男たち3人に囲まれた。
「おいっ、雨ん中濡れんだろっ!」「車ん中で話そうぜ!」と男は言い、
私は服を掴まれて、ワゴン車の方に引っ張られた。
「車の中に子供がいるの。具合が悪いんです!」と妻は大きい声で言ったが、
「だったら早く来いよ!」と妻も掴まれ、車に子供を残してワゴン車へ連れ込まれた。
ハイエースのような大きいバンタイプで、後席の椅子に座らされた。
男たちは運転席に1人と、荷台部分に二人が立って乗り、私たちを囲んだ。

「お前らオレが上手く避けたからぶつかんなかったんだぞ! そのまま行きやがって!」
「どう謝まんだよ?!」「おいっ!!」と男たちは口々に怒鳴った。
妻は「許して下さい! ごめんなさい」と何回も言っていた。
私は「すみませんでした、お金を払わせて下さい」と深く頭を下げ、
ポケットから財布を出そうとした。しかし・・・
後にいた男が私の財布を叩き飛ばし、「こんなんで済むわけねぇだろ!!」と怒鳴った。
私より先に、妻が「どうすれば良いんですか?!」と大きな声で言った。
男は、「100万。100万払えよ」、そう言った。
私も妻もほぼ同時に、「無理です。100万なんて払えません!」と返した。
「お前ら自分たちがした事が分かってねぇんだな・・・」と言って、少し黙り、
1人の男が、「お前脱げよ!」と妻に向かって言った。
「嫌です。そんな事できません!」と妻は気丈に振る舞った。

「こいつら反省するつもりがねぇみてぇだなぁ・・・」「子供連れてくっか」と、
1人の男が外へ出ようとした瞬間、妻はその男にしがみ付いた。
その妻を運転席にいた男が掴み上げたので、私はそれを止めようとした。
その時、後ろから激しい痛みを感じて・・・


気が付いた時には妻の嫌がる声が聞こえていた。
朦朧とした意識の中で、「やめて、触らないで!」と声を上げている。
自分の状況が分かった。後ろ手に縛られ、運転席と中央のシートの間の床に、
うつ伏せに寝かされている事が分かった。
私は声がする荷台の方へ首を回すと、シート下の隙間から後が見えた。
車内は暗いが、それでも街灯の微かな光で見える・・・
妻はスカートから太腿まで露わになった状態で足をバタつかせている。
妻の両脇には二人の男がいた。
私が何とか立ち上がろうともがいていると、背中を押さえられた。
もう一人の男が、私の背中を上から押さえているようだ。

妻はストッキングも脱がされ、二人がかりで足を広げられている。
私の「やめろー!」の声で私が意識を戻した事に気が付いた妻は、
「あなた助けてぇ!!」と叫ぶが、動こうとする私を男が強く踏みつける。
そして、背中を膝で蹴られたのか、私は声も出せなくなった。
妻はついにパンティも脱がされてしまった。
半分泣いた声で、「嫌っ。嫌っ!!」と、どうにもならない抵抗の声を絞り出す。

私が次に妻を見た時には、既に声も出せなくなっていた。
上半身も脱がされ、水銀灯の光のせいか、白く浮き出た妻の体は全裸に見えた。
既に男が上に載り、もう一人に腕を押さえられながら、静かに横を向いている。
暗くて妻の顔は見えないが、瞳を閉じているのかもしれない。
上に載った男の激しい動きでクルマも揺れる。
自分の妻が目の前で見ず知らずの男たちに裸にされ、そして犯されている。
私は妻を見殺しにしている・・・

「口でやれよ!」
もう一人の男の声が聞こえ、妻は体勢を変えられた。
四つん這いになった妻は、男のモノを口でやっている。
私を押さえていた男が「代われよ!」と既に終わった男に言い、
シートを跨いで入れ替わった。
四つん這いで口でやらされている妻の後から、男はハメた。
「あぁーー!」と苦しそうな声を上げる妻。私は泣いていた。
本当に大切な妻が。本当に大好きな妻が道具の様に弄ばれている・・・
こいつらを殺してやりたい。悔し涙が止まらない。


妻が3人の男にまわされて、そして解放された。
服を着た妻は、涙は流していたが、すぐに子供の乗る私たちの車に駆け寄った。
私と子供を守った妻は、それなのに自分の事でなく母親だった。



妻は表情を無くしてしまった。
私は自信を無くし、酒に逃げた。全て無くして今、ここにいる。
あいつらを殺したい憎しみより、自分の情けなさに追い込まれた私。
そんな私は妻を救えなかった。
許してほしい・・・






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