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「濡れるアルバイト」





大学1年生になった僕はスクーターを買った。
資金不足から50ccのママさんスクーター。
そして資金不足からアルバイトを始めた。

教材販売のアルバイト。
今思えば胡散臭い内容だし、50ccスクーターで片道10キロ通勤。
夏休みのバイトだったけど、結果的には結局1セットも売れずに3週間で終わった。
スピード違反で切符を切られて逆に出費で、泣きっ面に蜂状態。
それでも3週間も続けたのには理由が2つあった。
一つは綺麗なお姉さんが窓口の担当だったから。
そしてもう一つは・・・


小学生用の教材を訪問販売して売るのが仕事。
団地などを中心にひたすら呼び鈴を押すしかない。
出てくれない家・階段の音で鍵を閉める家、怒られる事も数知れず・・・
でも、数十軒に一軒ぐらい話を聞いてくれる家もあった。
僕の弱々しい風貌もプラスに働くのか、中に入れてくれて冷たい物を出してくれたり。
小学校低学年のお母さんって、まだ若い人でしょ?!
まぁ、僕にとっては遥か年上に変わりはないけど。
でも中には本当に綺麗な人もいるし、ちょうど夏の時期って事もあり・・・
教材について説明するんだけど、僕の話に聞き入ってくれる状態の時って、
自分の胸元が大きく開いていても無防備なんですよね。
夏の時期と小さい子供を持つ母親の年齢、そして自宅にいる解放感なのか、
こっちの緊張感とは真逆で、テーブルの下からも平気で下着を見せているし・・・
団地なんかの場合部屋が狭くて、洗濯物がリビングに干してあったりして。
一生懸命説明しようとすればするほど、お母さんたちは前屈みになり足を崩し・・・
暑さと緊張と状況が合わさって狂いそうになる。

そして夕方に事務所に帰れば一転、
クールで綺麗なお姉さんが状況の確認をしてくる。
成績が悪いから苦痛なんだけど、大人っぽいお姉さんが綺麗な顔で見上げてくると、
何とか頑張らなきゃって気持にさせられる。きっとこれも織り込み済みなんだろう。
僕たち若い大学生男子には媚薬の効果絶大なんだと思う。
電話代なんかの請求書を出す時なんかもお姉さんは座ったままで屈んで書類を書く。
するとゆるゆるの大きいワンピースからもろに下着が見える。
と言うか、すっごくスレンダーな人だから、
下着全体が見えるどころかその内側がもろに見える時さえあった。
そりゃ辞められなくなるよね。

みんな色々経験してたみたいだけど、僕は期間が短かったし臆病だったから・・・
でも、自宅では下着姿でいるお母さんが結構いた。(スリップ程度だけど)
髪の毛が濡れたままの風呂上がりで匂いがプンプンする人とか、
スリップはスリップなんだけど生地が薄い上に中にブラをつけてない人もいたし。
小さい子供がいて、“シャワー浴びるんでちょっと見てて”って言われた事もあった。
直接見えない場所なんだけど、洗面台の鏡から風呂場がもろ見えで、
グラマーな全裸を見てしまった事もあった。嬉しいはずも少しショックで・・・
暑さ、お母さんたちの色気、疲れ、冷房の事務所に帰ればお姉さんのとどめ。
帰りの10キロは一日にあったいやらしい事ばかり考えて走った。
その時期はエロ本もDVDもいらなかった。


あの夏のほろ苦く甘酸っぱい経験は忘れられない。
子供だったなぁ。今だったらもっと奥に進んだだろうに。
でもそんなもんだね。
やっぱりあの事務員のお姉さんは分かってやってたのかなぁ・・・
あのお母さんたちも願わくばな遊び心で挑発してたのかなぁ・・・
何か悔しいなぁ。それにもったいなくて損した気分だ。
お姉さんのもろ見えの先端、そしてあのお母さんの風呂上がりの全裸。
思い出しちゃった!



収入なく出費だけの、だけど楽しい夏休みのアルバイトでした。





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