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「裸にされた生徒会長」




ユカは学校一の秀才だ。
スポーツは苦手だが、ピアノも上手いし字も上手い。
何より性格が几帳面で責任感が強い。
色白に長い黒髪、痩せている。顔は濃くない、和美人だ。
2年生だと言うのに生徒会長だと言う事が何よりも分かりやすい。
先生からも生徒からも信頼され、“ユカに任しておけば”と重宝される。
まぁ、少し口煩いところもあるのだが・・・


今は文化祭の準備で忙しい。
放課後も生徒会の仕事と自分の所属する書道部の仕事を両手に抱えている。
書道部は3年生が協力的だが、生徒会が上手く行っていない。
ユカは自分任せの他の委員たちへの不満タラタラだが、とりわけ、
文化祭の用品を担当している拓也とは関係が悪かった。
拓也は3年生で、勉強よりもスポーツが得意で、サッカーで有名でありここにいた。
市の大会で優勝したり、運動神経が良いので女子人気も高かった。
それでもユカとは真逆で、拓也はどちらかというとやんちゃ系の男子。
細かい事も嫌いだし、良家のお嬢様的ユカに対して拓也はシングルマザーの母親と、
とても苦労していた。
まだ年も若く、お互いを幅をもって理解できる人間にはなっていない。
それはいくら頭の良いユカにも無理だった。


文化祭を目の前にした時、事件が起きた。
用品購入用の現金が袋ごと無くなってしまったのだ。
生徒会室に置いていて、そこからユカが出た時、拓也とすれ違いになった。
その数時間後に紛失に気が付いたのだ。
丁度その頃、拓也は学校での臨時費用の未払いや
生活苦の話がみんなに知られる様になっていた時期だった。
金額が10万を超えている事もあり、学校としても警察に報告するか迷っていた。
何より、ユカにとって、“自分がその疑いの中にある”という事が許せなかった。
そしてユカ自身が自分以外には拓也しか見ていない事がどうしても大きい。
そんな事でガタガタしているにも関わらず、拓也が生徒会室に出て来ない。
ユカは完全にキレていた。
元々性格を含めて不仲であり、拓也のやる気の無さも許せない。
今、それらすべてが一つになってしまった。


ユカはサッカー部の部室に怒鳴り込んだ。
案の定、他の3年生や2年生の怪我をしているメンバーなどと、
部室でゲームをしていた。
「何か用かよ?」拓也が先に言うと、「おかしくないですか?! 何で来ないの?」
ユカは完全に怒っている。
拓也は、
「みんな俺の事疑ってんだろ。特にお前。そんなとこにいたって気分悪いだろ!」
そう吐き捨てた。
「取ったんですか?!」「取ったなら言って下さい!「“私まで”疑われてるんです!」
「お金なら払いますから」「正直に言って下さい!」
ユカは拓也を激しく罵倒した。

拓也は完全にキレた。
「お前よぉ~。ただですら2年のくせにでけぇ顔しやがって、ふざけんな!!」
「人の事バカにしやがって!」「証拠見せてみろよ!」
二人がサッカー部の部室の中でそんな言い合いをしている時だった・・・
扉が開いて、同じ生徒会の3年生の女子が“封筒が見つかった”と報告しに来た。
「えっ?!」と驚いて生徒会室に帰ろうとしたユカに対し拓也が、
「このまま帰る気かよぉ~?」と静かに呟いた。
ユカは「謝れば良いんでしょ?!」と頭を下げたが拓也は、
「お前、人を犯罪者扱いしてそれだけか?  みんなの前で恥かかせたんだぞ!!」
そう言って立ち上がった。
周りのメンバーも、「そうだよなぁ、あんなこと言われて許せるわけないよなぁ」
そう同調する。
既に3年生の女子は帰ってしまったので、この部屋には女子はユカだけだった。


「どうすればいいんですか?」
「どうすれば許してもらえるんですか??」
ユカは拓也に言った。
「脱げよ! ここで脱げ。裸になれ!!」
拓也はユカに吐き捨てる様に言った。
「そんなこと・・・」とユカが黙り込むと、
「お前さっきの勢いはどうしたんだよぉ?!」
「俺にあんだけ恥をかかせて、犯人扱いして、それもみんなの前だぞ!」
「お前も大勢の前で恥をかけよ!  ここで脱いで謝れよ!!」
「人を犯人扱いしたお前の方が犯罪者だぞ!!」
ユカは固まった。

周りの男たちも拓也にのる。
「みんなの前で犯罪者扱いされたら、人によっては自殺するぞ」
「お前、同じ事されても大丈夫なのか?!」
2年生の女子生徒会長に対して、3年生男子が大半のサッカー部員は容赦なかった。
ユカは黙ってボタンを外し始めた・・・
上着・シャツを脱ぎ、上半身ブラジャーの姿になり、それを腕で押さえながら、
「許して下さい・・・」と頭を下げた。
しかし、「お前、それを裸って言うか??」と拓也は言い、自分も上着を脱いだ。
「お前がやったのはこれ以下だよ」
「お前、自分の事どんだけ価値があると思ってんだよ!」、拓也は言った。


ユカはスカートも下した。
もう泣いている。
そして泣きながら「許して下さい」と拓也に言った。
拓也は何も言わず、また黙ってズボンを脱いだ。
ユカはブラジャーを外した。
部員の一人がスマホを構えた為、「それはやめて下さい! 撮らないで下さい!!」
とその男のスマホを押さえようとした。
その部員が逃げたところを追いかけようとしたユカの足元に、
違う部員が足を投げ出し、ユカはそれに躓いて部員の中に倒れ込んだ。
「うひゃー!!!」「裸の生徒会長だ!」
興奮した部員たちは倒れたユカを押さえつけ、次々にユカの体を触った。
「やめてぇ~」と大きな声でユカは叫ぶように大泣きし、
拓也が、「お前らやめろ!」と怒鳴った。

「俺に謝ってもらうだけだ!」
そう言ってユカを端に寄せて、床に落ちていた下着や制服を渡した。
ユカはまだ震え怯えていて、
「ごめんなさい。本当にごめんなさい!」と大泣きした。
「お前らいつまで見てんだよ! 出て行ってやれよ」と拓也は言い、
部員たちが出て行ったあと、裸のままのユカに制服をかけて自分も出て行った。



ユカは変わった。
その件があってから細かい事を言わなくなった。
何より、拓也の事を好きになったのだから・・・







最後までお読み頂きありがとうございます!
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(生徒会長 全裸 強制 謝罪 スレンダー 制服 囲まれ)



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