「夏祭り・暗闇、消えない記憶」
どんなに新しい何かを受け入れても、それでも消えない事ってある。
悲しいけど。
私は傷物です。
“もう3年も前の事、いつまで傷ついてるの?!”
みんなからそう言われるけど、忘れられない。消えないよ。
“若い子じゃないんだし母親なんだから”とも言われた。
そんなにダメですか?
3年前の夏祭り。その夜。
今でも苦しくなる。
小学校3年生の娘と夏祭りに行きました。河川敷で行われた大きな夏祭り。
人の出も多く、途中までは本当に楽しい夏祭りだった・・・
明るいステージと大きな音。今でも笛の音が耳に残ってる。
途中で娘が同級生に会い、
「少しだけ私たちだけで遊んでいい?」と言われました。
少しの間一人で過ごしていたのですが、そのうちに他の女の子たちが戻ってきました。
「ねぇ、紗枝(娘)は?」と私が彼女たちに聞くと、
「紗枝、幹人君たちと河川敷沿いの奥の方に花火やりに行っちゃった」と。
幹人君は長男(紗枝の5歳上の兄)の友人で面倒見はいいけど少し不良の子で・・・
まだ小学生、それも3年生の女の子を他人の中学生男子が連れて行くなんて。
私はそれを聞いてしまい動揺しました。冷静さを失ってしまった。
普段なら絶対にあんな時間に河川敷の人気のない場所になんか行かないのに、
もう自分の事なんて考えられなくなっていました。
すれ違う人々に、「小学校3年生ぐらいの女の子見かけませんでしたか?」と聞き、
一応、“紗枝! 紗枝!!”と繰り返して大声も出してみました。
しばらくして、
「あの、確かそれぐらいの女の子がボート小屋の方に歩いて行ってたと思いますけど」
そんな事を教えてくれる人がいました。
後から思えば、その少年も彼らの仲間だったのですが・・・
私は足元さえ見えない道を必死にボート小屋があると言われた方向に歩きました。
小さな木造の小屋のようなものがあり、名前を呼び周辺を探したのですが見つかりません。
あきらめて帰ろうとした時、
「誰か探してるんですか? 一緒に探しましょうか??」
数人の少年たちが草むらから出てきました。その時急に我に返ったんです。
もう遅かったけど・・・
「その前に少し遊びませんか? 色々教えて下さいよ俺たちに・・・」
あの暗い中で微かに浮かんだ薄笑いした少年の顔は今でも消えません。
“今人探ししているので”
そんな事を言って立ち去ろうとしたのだと思います。
自分が逃げようとした先に立っていたのは、さっきここを教えた少年でした。
何人いただろう・・・
引き倒されて大勢で押さえつけられて。口まで塞がれて息もできない程苦しかった。
Tシャツを捲られ何本もの手が私の体を触った。
暴れようとしても動けない。ジーンズのジッパーも簡単に下された。
自分が40にもなっていたので安心していたと思う。
でも、自分の長男より少しだけ年上であろう少年たちに悪戯されるなんて。
悪戯じゃない。
私は家庭も子供もすべて失ってしまったのだから。
今も男性に囲まれると体調が悪くなってしまうし、もう普通の生活は出来ない。
友人たちにもすべてバレてしまったし。
少年たちがあの出来事を吹聴したから・・・
「おばさん犯しちゃった」「俺、おばさんと初体験しちゃった」
「俺たちの相手してくれた」「やらせてくれた」「感じてた」 ・・・
頭が狂いそうになる。
細かい状況まである事ない事、細かくすべて本当にあった様に言われた。
写真も撮られた。
でも、暗闇だったし携帯で撮られた写真は私だと分かる様なものじゃなかった。
それなのに誰かが違う写真を紛れ込ませて、本当にあの時にあったように・・・
少年たちにすべて脱がされた。それは本当。
おそらく全員の少年にされたと思う。それも認める。
40の女が高校生ぐらいの少年たちに大勢で弄ばれて、惨めだった。
でも、私が感じていたとか、自分から口に含んだとか言われて。
それらしい写真まで回されて。
強引にやらされた。触らされて、口にも押し込まれた。
でも、絶対に自分からなんてやっていない。
まるで私が喜んでやっている様な写真にすり替えられていて・・・
両親や友達は信用してくれたけど、それは本当に親しい人だけだった。
自分の夫から言われた“お前感じたのか?”の一言は私の心を殺した。
10代の男の子なんて子供だと思ってた自分。
男だった。見事に男だった。
自分の母親のような女を人形の様に弄ぶなんて、成人の大人たちより恐ろしいよ。
“気持ち良いよ、ありがとう”
そう言って笑いながらキスして来たあの少年。
どうして自分が犯している相手にキスなんかできるかなぁ、平気で。
自分は大人の女として強くなったと思ってた。“母親は強い”そう思ってた。
でも、すべて崩れた。
少年に抱かれ、それも“ありがとう”なんて優しい言葉までかけられて・・・
「気持ちよくしてやるよ!」
自分が人形ならまだ良かったのに。
今年も夏が来たんだね。
子供たち大きくなったかなぁ。もう母親じゃなくなった私。
先日あの少年たちの中の一人を街で見かけた。可愛い女の子と一緒だった。
自分の彼女が私の様にされたらどうするんだろう。
平気で夏祭りとか連れて行くのかなぁ。
もうあの夜の事なんか覚えてないか・・・
私には消えない夜を。
最後までお読み頂きありがとうございます!
この記事をお楽しみ頂けた方へのおすすめ作品は・・・
「フェードアウト」
大学のサークルで出逢った年上の彼女。強引で積極的な彼女にも今は慣れた。
そんな彼女が誘った地元サッカーチームの試合を観戦しに行ったのだが・・・
「大人の女。それは主婦 ~ 思春期 ~」
少女から女性へと変わろうとしていた時期、そして大切な父親が奪われる時。
彼女の前に現れた新しい母親に、彼女は嫉妬心をぶつけて行く・・・
「彼女を処分して下さい」
あなたは彼女が邪魔に思えた事はありますか?
自分の思いが冷めた頃にこそ尚更、女の態度が暑苦しく感じられ・・・
(集団レイプ 主婦 年上女性 性体験 罠)
テーマ : 18禁・H小説(オリジナル作品)
ジャンル : アダルト