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「囲まれた婚前レポーター」





新田千紘(しんでん ちひろ)
時々テレビで見掛ける元気なレポーター。
もう彼女が“元々なんの人なのか”を知る人も少なくなって来たが・・・

彼女は十数年前、体操の世界で“美人”として人気があった人物で、
テレビでもアイドル的な目線で取り上げられていた。
二十歳前の引退直後、実は写真集も出した事があった人なのだが・・・
今の芸能界には少しばかりの美人は溢れているし、
もう美人アスリートと言われるジャンルも飽和状態になって来ている。
早々にタレント路線をあきらめ、彼女は抜擢もあってレポーターに転身していた。
一応元美人アスリートとして最初はグルメレポートなどが中心だったが、
それも後から追いかけて来る後輩に次々に奪われ、少しずつ範囲も変わっていた。
もう最近では事件・事故・芸能他、少し深いジャンルの仕事も増えて来て・・・
そんな自分の行く先に悩んでいた彼女も、ついに結婚が決まった。
今、彼女のおなかの中には新しい命を宿している。
アラサーとなった彼女、深くなりつつある仕事に不安を感じていたが、
今回の結婚を機に引退を決意し、今は残りの日々を送っている状態になっていた。
その事は周知の事実。それは彼女の結婚相手にあった。
元人気アイドルグループの一員で、俳優に転身した今もドラマではよく見る顔。
彼のファンは勿論、大衆も総論として、
“B級の女性いき遅れタレントが掴んだセレブ婚”とあまり良い反応では無かった。
そして婚前でありながら、もう新しい命も授かっているのだから・・・
彼女自身は健康的で同性からも好かれるタイプだったが、人は妬む。
彼のファンもまた、既にアラサーになっている独身も多いし、
世間一般も他人が“オイシイ思い”をする事を良くは思わないものだ。

そんな彼女もイレギュラーな仕事はもう受けていない。
最後に残ったのは自分が長年ライフワークとして来た番組でのレポーター仕事。
週刊誌にも“結婚引退 今クールで降板”と大きな見出しが既に出た。
“自分がその世界で続けて来られたそのものを一番最後の仕事として頑張ろう”
彼女にはそんな気負いもあった。
もうラスト1ヶ月を切っている。そしてそれがちょうど番組改編期と重なって・・・
その番組は他局との競争の中で苦戦していた。
MCや主要スタッフを入れ替える程の低い数字は出ないものの、
現場の低い地位のスタッフや外注先の小変更は繰り返えされていた。
“次の職場”が決まっている千紘とは違い、個々の現場スタッフはピリピリしている。
要は、一個人の結婚退職どころではない。そんな感じ。

ラスト3週を残した週末金曜日、千紘はコーナー終わりに余計な事を・・・
「日曜日は城前公園に取材に行きます!」
一見なんの問題も無いようなコメントだが、それが大きな流れを作る事になる。
現在特別な行動思想を持った若者グループが活発な活動を繰り返していて、
そのグループが集まる事を予定しているのが日曜午後の城前公園なのだ。
元々城前公園は人気スポットで人が多いが、近くの運動公園での大学サッカーの試合、
また、その近くの大通りでもゆるキャラが出てのイベントが行われる為、
既に通常以上の人出が予想されている。
番組の狙いからは千紘が若者グループのインタビュー取材目的なのはすぐに検討がつく。
まぁそれ自体は特段問題はなかったのだか・・・

その番組を見ていたネットのヘビーユーザーの一人が呟いた。そこから始まった。
今はそんな不意な一言が世の中を大きく動かす時代なのだ。
“幸せ絶頂女、城前公園に参上! 誰かもっと絶頂を味合わせてやれよ!!”
そのコメントが静かに表示されていたのはほんの数十分の事。
最初の緩い流れはいつしか、急流の様な勢いでコメントを増やし打ち込まれる文字群。
興味本位のコメントは次第に黒い内容に変わり、さらにドス黒い内容へと変わって行く。
ここに参加している人間だけが特別なわけではない。
綺麗事を重ねる偽善者たちも、腹の中では他人の美味しい話は妬ましいもの。
もう一ヶ月先にはセレブ生活が見えている幸せな女。
燻っていた芸能生活に終止符を打ち、そんな人生を畳んでおいしい生活を手に入れる。
しかもその幸せの象徴を指に腹に感じさせているのだから、
今苦しい生活にいる人間、報われていない人間にはどんな風に伝わるのか・・・
不意な一言・行動は大きな力を生むし、世の中はそんな恐ろしさの中にある。
最初にコメントを打ち込んだユーザーがどれ程の意識だったのかは知る由もないが、
それはきっと予想以上だろう、本当に巨大になって成長してしまった。
コメント数は容量を超え、次々にスレッドの数を増やした。
日曜日の昼には“パート5”にまで膨らんでいたぐらい。

なぜ誰もその事に気が付かなかったのか・・・
本人もスタッフも知人たちも、誰もそんなに大きい力が育っている事に気付かない。
そしてその時を迎える事になる。
予想通りなのかそれ以上なのか、もう公園入口から凄まじい混雑。
身重の千紘には奥に進む事が躊躇われたが、周りのスタッフは1本1本にかかっている。
幸せ確定で逃げて行く千紘には後ろめたさもあるし、不安ながらも奥を目指した。
もう空気が違う。
ある思想を持って集まった若者たち。彼らは真剣だ。
何とか必死にインタビューしようと試みるも、なかなか思う様には行かない。
最初から予想出来たので、スタッフの編成も最低限の構成で取材している。
カメラ・音声、他のスタッフも既に揉みくちゃの状態になっていた。

千紘は他のスタッフたちを見失ってしまったので、一旦スタッフを探しに行こうとした。
若者の流れと違う方向を目指し横方向に進むが、思う様に進めない。
それでも数人、千紘と同じ流れの若者がいて、彼らに囲まれる様に大きな流れから外れた。
流れから外れても、まったく混雑の無い場所など見つからず、
彼らの流れは来た方向と逆で、公園奥の隅の方へと千紘を進めて行った。
いつしか千紘は流れのない足を止めた若者の中に身を置いていたが、
その若者たちが流れを作っている若者たちとまるで雰囲気の違う事に気付く。
そして彼らの視線が千紘に集まっている事に気が付いたが・・・
もう遅い。
「新田千紘ゲットぉ~!!!」
どこからか男の大きな声が聞こえた。

大柄な体操選手として活躍したアスリートも、男たちに囲まれれば一溜りもない。
周りからは塞がれ、それに物凄い賑わいで騒音の中に包まれてしまった。
「何? ちょっとどいて下さい!!」
周りの男たちの顔・目を見れば、自分の置かれた状況は容易に判断がつく。
もちろん千紘は逃げようとする。もう無駄なのだが・・・
胸を触られて、「やめて、触らないで!」と睨みつけるが、男は笑ったまま手を引かない。
これが普通の場所なら躊躇するところだろうが、群集心理とは恐ろしいものだ。
男は自分を睨み付けた千紘と目を合わせたまま、胸を掴み続ける。
あっと言う間に横からも手が伸びて来て、それも本数が増えて行く。
「やめて! やめて下さい。何してるんですかっ!!」
周りの一人一人を睨みながら応戦するが、まったく効果はない。
それどころか、後ろから陰部まで掴まれてしまった。
羽交い絞めにされ抱き寄せられて自由を奪われ、口にはハンカチを押し込まれ・・・
ついに前にいた男が千紘のシャツを開いた。それもボタンなど無視して破って開いた。
ボタンは一気に弾き飛びシャツは開いたが、中にはアンダーのシャツを着ていた。
でもそれも呆気なかった・・・
引き千切られて剥がされた。

サテン地の真っ赤なブラが男たちの視線を集める。
千紘は大きく首を振るが容赦なく、男たちがスマホで撮影している。
むしろ混み合っていた人だかりはしっかり必要なスペースを開ける様になり、
千紘を羽交い絞めにしている男、そして千紘の衣服を剥いている男に任された。
外野は撮影会の様にその風景を楽しむ側に回っている感じだ。
日頃からプロのカメラの前に立っている千紘が、素人のスマホに囲まれている。
千紘はそれでも一人一人の男を睨みつける。口にハンカチを押し込まれたまま。

ついにブラが破り取られた。
まるでフロントホックのブラが開かれた様に真っ赤なブラを残したまま、
千紘のバストが露わになった瞬間だった。
体型にして普通のサイズだった千紘のバストも、
下腹部に比例して少しサイズアップして来ていた。2カップのサイズアップを・・・
アラサーの女性レポーターがそんな大き目のバストを大衆の前に曝け出されてしまった。
男たちは知っている。情報はしっかり入っているのだから。
「おおぉ~! さすが妊婦サイズ、良いオッパイしてんじゃん!」
「新田千紘最高! 一番おいしい体じゃないの?! 下衆タレントには勿体無い!!」
ブラを引き裂いた男にバストを揉み上げられるが、何の抵抗も出来ない。
周りの男たちも真剣に千紘のその胸を中心に撮り続ける。

ついに千紘のジーンズのジッパーにも手がかかった。
大きめウエストのソフトデニムのジーンズで、それも容赦なく下される。
下腹部には帯バンドを着けていて、その膨らみと共に千紘が妊婦だという事が分かる。
さっきまであんなにバストに釘づけだった連中も、もうしっかり下半身を撮影して・・・
自分が授かった大切な命を抱えた部分、そんなところまで曝け出されている悔しさなのか、
千紘は周りの男たちを見回しながらも、もう涙を垂らしていた。
バンドも外され、大きくなった下半身にして小さく見えるショーツが露わになる。
男は非情、そして手際がいい。こんな世界にもプロがいると言うのか・・・
千紘のショーツの中に堂々と、それも大胆に手を突っ込んだ。
これだけの面前で裸にされるどころか下半身に手を入れられて、そして撮られて・・・


大きな音で笛の音が聞こえ、そして続いて拡声器での声が入って来た。
千紘を囲んでいた男たちは蜘蛛の巣を散らすように一瞬にして消えた。
胸を開かれ下半身にショーツだけを残した千紘はその場にしゃがみ込んで・・・

千紘は正式な番組降板の前に出演しなくなった。まぁ当然かもしれない。
そして結婚の話も表から消えた。
勿論ネットの拡散は早く、“新田千紘はやられた!”とか、
“やられてないけど全裸を撮られた”とか、色々な解釈が好きな様に漂った。
それらしい画像も一部には出たのだが、まぁ恐怖心もあるのか、
完全に特定されるような画像は広がらなかった。
あの現場にいた男たち、そして現実に千紘に触れた男たちは事実を知っているのだが。

千紘、そして関係者も事件化しなかったし、ただ闇に葬られた。
誰もが“何かあったらしい”と認識しながらも、決定打はない状態。
みんな噂話は好きだし、それがゲスくエロいものならば大好きだ。尾びれも付く。
“俺が新田千紘の乳を揉んだ本人だ!”とか、まぁ・・・
週刊誌も売れるからそれらしい記事は書くけれど、犯罪も名誉も絡む事。

結局、婚前レポーター新田千紘の露出写真は表に出なかった。
個々のスマホの中にある。ネットを見て・書き込んで集まった男たちの・・・
売るに売れない代物だ。

“新田千紘の乳揉もうぜ!”
“新田レポーター脱がせちゃえ!!”
“妊婦レポーターの全裸が見てぇ”
“千紘まわしちゃえ!”
“全裸にして写真撮って拡散だろ”
なぜ関係者たちはネットにこれだけの書き込みが溢れる中、気付かなかったのだろう。
いや、本当はスタッフの中にも気が付いていた人物がいたのかも・・・




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